ダイエット中やトレーニング中、好きなものを日を俗に“チートデイ”と言ったりしますよね。
このチートデイですが、場合によっては上手く利用することでストレスを解放し、次のダイエットのモチベーションにもなったりします。
今回は、そんなチートデイについてのついてのお話です。
ダイエット中のたまのチートデイではなく、“チートデイが連発してしまった場合”、かなり体に悪いかもしれません。
参考記事)
・Occasional ‘Cheat’ Meals Could Affect The Way Your Brain Functions(2023.05.18)
・Diet cycling impacts spatial memory: rat study(2023.05.9)
参考研究)
たまのジャンクフードの害
オーストラリア ニューサウスウェールズ大学(UNSW)によるげっ歯類を対象とした研究によると、健康的な食事を習慣的に摂っている場合でも、たまにジャンクフードを口にすることによって、体重増加や脳機能、腸の健康に影響が現れることが示唆されました。
研究では、主に健康的な食事を食べていたラットに対し、時折高糖質な飽和脂肪食品のを口にさせることを継続させ、様子を観察しました。
また、健康的な食事のみのラットと比べ、記憶力に関するテストや腸内細菌の変化を調べました。
その結果、たまのご馳走を口にしたラットは、特に空間教育のテストで重大な認知障害と腸内細菌のマイナスの変化を示しました。
UNSWの神経科学者マーガレット・モリス氏は、「この研究は、以前、貧しい食生活と長期的な空間記憶障害との関連性を発見した“ダイエットサイクリング”と関連性がある」と述べ、健康的な食生活とそうでない食生活との関係性に言及しています。
今研究のダイエットサイクリングでは、上の図のようにこまめに不適切な食事を摂る状態と、同じ量の不適切な食事を一度に長く摂る状態を作り、腸内細菌叢の状態調査や短期記憶をテストしました。
その結果、長時間の健康的な食事の後、長時間の不適切な食事をとったラットが最も腸内細菌の多様性が低く、肥満に関する細菌が増え、体重管理に関連する善玉菌の株が少なかったことが分かりました。
認知障害も時間の経過とともに深刻になり、数日間不健康な食事を与えられていたラットは、オブジェクト配置に関する記憶テストで最悪のスコアを出しました。
UNSWの医学者であるマイク・ケンディグ氏は、「私たちの分析では、2つの細菌のレベルが記憶障害の程度と相関していることが示された」と述べています。
驚くことではありませんが、高脂肪、高糖食を長期間食べたラットは、対照群のラットよりも体重が増えました。
しかし、不適切な食事のサイクルの長さは、体重増加に直接影響しないようでした。
これは腸と記憶の健康への影響は、通常、不健康な食事によって引き起こされる体重増加に関連しない可能性があることを示しています。
「人間では、炎症を増加させる食事が私達の脳機能にとってあまり有益ではないことが分かっている」とモリス氏は述べています。
これらの結果は、腸の健康と食事と脳の健康を結び付ける証拠のひとつとしてデータとして追加されます。
他の研究では、いい栄養が病気のリスクを減らし、あなたの人生を長く健康に生きる時間を増やす可能性があることが示唆されています。
やはり、高脂肪な食事や甘いお菓子たちを、健康的な食べ物に交換する価値はあるかもしれません。
最後にモリス氏は、「多様性の高い地中海タイプの食事、果物、野菜、低飽和脂肪、良質なタンパク質などの健康的な食事を維持することができれば、認知力を維持する可能性が高くなる」と研究をまとめています。
まとめ
・普段は健康的な食生活をしている状態で、たまに高糖質、高脂質な食事習慣に戻ると返って健康に悪影響(ラットベースの実験)
・腸内細菌の多様性が低く、肥満に関する細菌が増え、体重管理に関連する善玉菌の株が少なくなる
・人間においても、同様の結果を得る可能性は高い
たまのチートデイならまだしも、再び不健康な食事習慣に戻るパターンが最も悪いそうです。
健康的な食事を習慣づけるなら、それを継続することもセットで行うことが大前提ということですね。
食事に限らず、一度続けた健康的な習慣はなるべく続けていきたいですね!
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