元素

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健康に良い元素?~ゲルマニウム~

ゲルマニウム ゲルマニウムは青みのある銀白色の半金属の元素です。    地殻に0.00015%程しか存在しないとされているため、レアメタルとして分類されています。   ガリウム同様、亜鉛や銅の精錬時に副産物として産出します。   トランジス...
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肌や髪の健康維持や抗酸化作用にも~亜鉛~

亜鉛は銀白色の反磁性を示す金属です。   酸と塩基の両方に反応し、乾燥した空気中ではほとんど酸化しません。   鉄や鋼に比べてイオン化傾向が大きいので、それらの金属に触れていることで腐食を妨げることができます。   その用途は幅広く、錆止や...
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最も人類に関わった金属~銅~

銅 あらゆる金属の中でも銅は、最も長く深く人類に関わった金属と言われています。    1万年以上前には銅から作られた装飾品が存在し、そこから5000年も経つとスズとの合金である青銅が作られるようになります。    強度もあり加工のしやすい青...
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鮮やかな顔料から世界を終わらせる終末兵器まで~コバルト~

コバルトという名前はドイツに伝わる山の精“コボルト”に由来します。   その昔、ドイツの鉱夫たちがコバルトから銀を取り出そうとしました。   しかしいくらやっても思うような結果にならなかったため、これは山の妖精であるコボルトの仕業だと考えた...
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生物の一部・文明の発展人体の必須元素…~鉄~

鉄は地球を構成する物質のうちおよそ34.6%(重さ)を占め、総重量で計った場合最も重い元素です。    宇宙では9番目に多く恒星の核融合による最後の終着点が鉄となっています。   他の金属と比べて強度が高く加工しやすいことから、世界の金属生...
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乾電池の主役~マンガン~

銀白色の金属であるマンガン。    鉄の次に広く分布する重金属(比重が4以上)です。    単体としては産出はせず、軟マンガン鉱や菱マンガン鉱などとして産出します。     菱マンガン鉱(MnCO3)    主に合金や電池に使われることが多...
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ある元素を別の元素に変換する不思議な膜

元素の変換についての研究   今回は現在三菱重工が実用化に向けて研究中の“ある元素を別の元素に変換する技術”についての話です。   現在私たちの身の回りの元素を意図的に別の元素に変換するには、莫大なエネルギーが必要だったり相応のリスクがつき...
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腐食を防ぐ膜や宝石の色にも~クロム~

クロム(Cr)は非常に硬く腐食しにくい金属です。   光沢のあるメッキとして使われる事が多く、特にバナジウム合金などの工具によく使われています。   ステンレス鋼では特に金属の腐食を防ぐ役割を担っています。   これは含有するクロムが空気中...
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鋼鉄の添加物から人間の必須元素まで~バナジウム~

バナジウムは耐腐食性、耐摩耗性に優れた柔らかい金属です。   バナジウムのおよそ8割は製鋼添加剤として使われています。    鋼にバナジウムを約0.1%ほど添加すると、炭素と結合してより細かい金属構造をとる特徴があります。    靭性を失わ...
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使い道が多すぎるけど加工が難しい~チタン~

チタン 地殻に含まれる元素の中で9番目に多い元素がチタンです。   ルチルやチタン鉄鉱などに含まれ、大部分が酸化チタンとして採掘されます。   比較的量が多い元素ですが、精錬が難しいため高価になりやすいです。   ・重量あたりの強度が非常に...
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何で金属元素には〇〇ウムがつくの?~スカンジウム~

スカンジウム スカンジウムはレアメタルの中で最も原子量が小さい(軽い)元素です。   タンタルやウランの採掘やタングステンを精錬する際の副産物として産出されます。   反応性が高く分離が難しい上、埋蔵量が少ないことからレアアースのひとつに分...
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電気で見つけた白銀の元素…~カルシウム~

カルシウム    カルシウムは生物の骨や歯を構成する必須元素です。    アルカリ土類金属に含まれる元素のため、本来の姿は金属のような姿をしています。    しかし、非常に反応しやすい性質から単体として自然に存在することができないため、他の...
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植物の肥料から筋力維持まで…水とも喧嘩する~カリウム~

カリウム カリウムはナトリウムなどと同様に、身体の中の代表的なミネラルのひとつです。   発見者はイギリスの科学者ハンフリー・デービーで、アルミナを電気分解で発見したように、植物の灰(ポタシ:苛性カリ)を電気分解することでカリウムを発見しま...
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“働かないもの”だからこその使い道~アルゴン~

アルゴン アルゴンは希ガスの中で最も多く、大気中の約1%(0.938%)に当たる成分です。    ギリシャ語のa(否定)+ergon(働く)=argon(働かないもの、怠惰な、不活性な)を語源とします。     その語源の通り、他の物質と極...
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消毒・殺菌から科学兵器まで~塩素~

塩素    塩素は反応性が高く、自然界では化合物として存在することがほとんどです。    代表的なものは塩として知られる塩化ナトリウムがあります。    胃酸の大切な成分としても働く大切なミネラルでもあります。    今回はそんな塩素につい...
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ゴムの材料にも硫酸にも~硫黄~

硫黄 硫黄といえば、温泉地でよく嗅ぐあの臭いで有名ですね。    山を登れば、ところどころにある蒸気孔周辺に黄色い硫黄の結晶が付着していることもしばしば見受けられます。    DSC_0303    しかし純粋な硫黄は無色な上に無臭です。 ...
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DNAから兵器まで~リン~

リンと身体 人体においてカルシウムに次いで多いミネラルがリン(Phosphorus)です。    体内ではほとんどのリンが酸素と結合しリン酸を形成しています。    また細胞膜、DNAを構成するヌクレオチドなど、いくつかの重要な物質の構成要...
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時計の部品から集積回路まで~ケイ素~

石英・水晶としてのケイ素 地殻において、酸素に次いで多く含まれている元素がケイ素です。    ケイ素を含む代表的な鉱物が二酸化ケイ素(SiO2)で代表的なものに石英が挙げられます。    二酸化ケイ素が地中で熱せられて結晶化した石英の仲間が...
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人にも植物にも必須な元素~マグネシウム~

マグネシウム マグネシウムは可燃性の銀白色の金属です。    人間の必須栄養素であり、食品、衣料品、飼料や肥料などに使われています。    かつてのカメラのフラッシュは、マグネシウムリボンが発火したときの閃光を使っていました。    金属と...
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化学者が繋いできた身近な元素~アルミニウム~

アルミニウム アルミニウムは銀白色の金属です。   熱伝導性と電気伝導性が高く、軽くて加工しやすいことから、一円玉をはじめその他装飾品など用途は多岐にわたります。   アルミニウムの特徴の一つに"耐腐食性”が挙げられます。   純粋なアルミ...
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食塩でお馴染みだけど爆発もする~ナトリウム~

ナトリウム ナトリウムは柔らかい銀色の金属です。    金属の中ではとても柔らかく、ナイフで切ることができます。   単体のナトリウムは反応性が非常に高く、水に入れると爆発を起こすという面白い元素でもあります。   今回はそんなナトリウムの...
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無駄がない故に使い道が少ない~ネオン~

ネオンは無色透明で無臭の希ガスで、ギリシャ語の“ネオ”を由来としています。    融点はマイナス246℃と低温で、液体窒素と液体ヘリウムの中間の役割として、超電導の実験などで使われています。    ネオンを封入したガラス管に電圧をかけて放電...
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寂しがり屋さんでくっつきたがり~フッ素~

フッ素といえば、多くの方が小学生の頃に実施されたフッ素塗布が耳に残っているのではないでしょうか。    フッ素には歯のエナメル質を強くする効果や、虫歯の病原菌が酸を放出することを抑制する効果があります。    また初期の虫歯に対しては、表面...
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進化に必要だった猛毒のガス~酸素~

酸素 酸素は空気中の約21%を占める元素です。   約78%を占める窒素と合わせると、組成する空気のほとんどを埋めてしまいます。   その他の1%はアルゴンや二酸化炭素、ネオンやヘリウムなどが微量に存在します。   酸素の発見者はイギリス人...
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薬にもなるニトログリセリン~窒素~

窒素は空気の8割を占める無色透明の気体です。   アンモニアや硝酸イオンなどの“無機窒素化合物”は、タンパク質やアミノ酸の構成成分として地上に多く存在しています。   植物はこれらを栄養素として吸収し、動物がそれを食べ、死後はまた元に戻ると...