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【研究】オス・メス協力して花に擬態する珍しいクモを発見(雲南大学)

シャクトリムシやナナフシ、タコやフクロウ(ミミズク)に至るまで、多くの生物の生存戦略として有効とされてきた“擬態”。   天敵に狙われた際、危険を回避する有効な手段として用いられてきた特性ですが、どの生物も自身が周りの環境に合わせたものに擬...
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【研究】ジェスチャーを使ってコミュニケーションをとる鳥(東京大学)

以前、人間以外にも“文法”を使ってコミュニケーションをとる動物(シジュウカラ)について取り上げた研究を紹介しました。    その意外性が話題となり、研究の第一人者である鈴木俊貴氏がAbemaTVや各メディアに出演するなどを話題となりました。...
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【生物】3億9千万年前の地層から世界最古の森林化石が発見される

現在からおよそ4億1700万年前〜3億5400万年前の地球はデボン紀と呼ばれ、それまで生態系の弱小グループだった“魚類”やその仲間たちが一気に海洋生態系の頂点に君臨する時代となりました。    Marchan Blog より    海では強...
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【研究】古代の昆虫の色を特定する研究【要約】

古代の生物の色彩は現在、そのほとんどが現代いる動物からの類推によって色付けられています。   一部の恐竜の羽毛や皮膚の化石には色素分子が保存されているもあり、生きていた頃の色彩を推測可能なものも存在します。   しかし、更に昔、何億万年の歳...
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手裏剣を身に着けた古代生物~シャイフルディア・シュリケニ~

今から約5億年前、カンブリア紀と言えば生物多様性の象徴として有名な時代です。    アノマロカリスなどの節足動物が海を支配し、既に弱肉強食の世界が広がっていたと考えられる時代です。    今回はそんな古代の生物についての記事です。    最...
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【研究】気温が1度上がるとヘビに咬まれる確率が6%上昇する【要約】

現在、日本本土(北海道、本州、四国、九州)には2種類のヘビ蛇を含め8種類のヘビが生息しているとされています。    ヘビは変温動物として有名ですが、気温の変化に敏感で、暑すぎると活動が控えめになり、寒すぎると冬眠を始めます。    今回はそ...
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5億年前の岩石から状態の良い古代クラゲの化石を発見

現在からおよそ5億年前のカンブリア紀。    多様性を獲得した生物達が様々に進化していく時代でもあります。    そんなカンブリアの地層から、状態の良い古代クラゲの化石が見つかったことが話題となっています。    今回はそんな化石の発見につ...
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猛毒の毛虫の毒は、古代のバクテリアから進化した影響かもしれない

成長すると優雅に飛び回る蝶や蛾ですが、変態前の幼虫には毒針毛(どくしんもう)や毒棘(どくきょく)といった、毒を持つことで外敵から身を守る者もいます。   中には強力な毒によって人間に致命的な効果を及ぼすものもいます。   今回はそんな毒毛虫...
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【研究】盲目の魚類と光の感知に関する研究【要約】

カンブリア紀以降に生物が多様性を獲得していった要因として、光を感知するようになったことが考えられています。   今では地球上の多くの生物が光を頼りに生活しています。   一方、深海の生物や終始暗闇で生活するような生態系で育った生物は、光を頼...
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大麻以外の植物から得られる大麻化合物

世界的に規制緩和の傾向にある大麻ですが、近年、日本においても医療用大麻の輸入、製造、使用が解禁されるなど、これまでの在り方の見直しが行われています。  今後、世界的に大麻の産業的な価値が大きくなるにつれ、ビジネスとしての価値も大きくなってく...
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【研究】4億年前の化石が、自然界におけるフィボナッチ螺旋の常識を変える【要約】

フィボナッチ数列とは、「1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233…」のように一つ前の数字を足した数が続いていく数字の法則で知られています。   黄金比のモデルと同じ数字で表すことができ、自然界の法則の一つとしてし...
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【研究】なぜ進化はカニを好むのか~カーシニゼーション~【要約】

カンブリア紀のアノマロカリス、オルドビス紀のエーギロカシス、シルル紀のプテリゴトゥス、そして古生物の代表となる三葉虫。   硬い殻を獲得することは、長き生存競争の中で重要な要素だったことが分かります。   現代でも硬い甲殻に守られた種は多く...
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【研究】ミバエを死に追いやるゾンビウィルス【要約】

前回、寄生虫が動物の脳をコントロールし、進化の過程で相互に関係していることに関する研究をまとめました。   今回も動物をコントロールするある菌についてのお話しです。    ある菌に感染したハエは、死の数時間前から特定の行動をとるようになりま...
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【研究】地球上で最初の捕食者に関する研究【要約】

我々の祖先である真核生物は、およそ8億年前の紅藻類(水生生物)の増殖がきっかけとなり、トニアン期(約10億〜7億2000万年前)を境に現れ始めたと考えられています。   その後のいわゆるカンブリア爆発を期に、生物が多様性を獲得し始めたとされ...
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【閲覧注意】寄生虫が生物の行動や進化に関係しているかもしれない②

の続き……。   前回記事では、オーストラリア国立大学の寄生虫学者アレックス・マイヤー氏が“適応的宿主操作仮説”についてまとめていきました。   今回はその仮説から、寄生虫と生物の関係についてさらに深掘っていこうと思います。     謎多き...
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【閲覧注意】寄生虫が生物の行動や進化に関係しているかもしれない①

寄生虫と言えば、知らない間に宿主の体表や体内にとりつく生き物です。   有名なところだと、最近急増しているアニサキスが思い当たる方もいるのではないしょうか?     胃や腸に侵入して激痛を与えるこの生物に苦しんだ人もいるでしょう。   こう...
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【研究】海に生息する昆虫が少ない理由は?【要約】

地球の地表を昆虫が這い回るようになったのは、今からおよそ4億8,000年前の古生代デボン紀頃と推定されています。   昆虫は長い時を経て、現代にも空を飛んだり、地中に住んだりとユニークな進化をしてきました。   そんな進化の中でも海に生息す...
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動物の特別な感覚を予見していたアインシュタインの手紙

私たち人間が感じることのできる光には限りがあり、その限られた光を網膜が受け取って生活することができています。    かつて動物や昆虫は私たちと同じような光を感知して生きていると考えられてきました。    しかし、こういった人間以外の生物の中...
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【研究】ダンクルオステウス、もっと小さかった説【要約】

3億6000年前に海を支配していた巨大な魚類ダンクルオステウス。   全長は6~10mほどあるとされ、バス程の大きさがあると考えられてきました。   しかし今回、その大きさが4mを超えない程度ではないかという主張が発表されました。   20...
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絶滅したと思われていた“妖精のランタン”が日本の林床から発見

絶滅した生物が実は生きていた……。   人間にとってこれは、一つのロマンでもあります。   今回は、絶滅したと考えられていた日本固有の植物種が、実は細々と生き延びていたという話題です。   神戸大学大学院医学研究科の研究グループが、1992...
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カンブリア紀のミッシングリンクを埋めるかもしれない化石 〜Wufengella〜

およそ5億4000年前、カンブリア紀を転換点とする生物の進化の歴史。   当時の生物は化石として発見されていますが、進化の過程を解き明かすにはまだ不十分とされています。   今回紹介するのは、そんな進化のミッシングリンクを埋めるかもしれない...
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新種のクモ7種をイスラエルの洞窟の奥深くで発見

節足動物の起源はおよそ5億年前カンブリア紀からとされています。   クモも幾度の絶滅を経て、現在まで進化してきた節足動物の一つです。   今回紹介するのは、そんなクモの新種が発見された記事についての話。   THE TIMES OF ISR...
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【古生物】その角は、男の世界~ワリセロプス~

ワリセロプス    ワリセロプスは今からおよそ4億年前、デボン紀中期に反映した三葉虫の一種です。   ダンクレオステウスをはじめとする顎が発達した魚類が海を支配していた当時、いかに硬い殻をもつ三葉虫でも捕食される危険性が増します。   三葉...
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凍死しないように温泉で温まるヘビ

今回はちょっと面白い生態のヘビについての話!    ヒマラヤ山脈北部のチベット高原には100種類以上のヘビが生息しています。    その中に、標高4,500mに位置する極寒の地で、何百万年の間繁殖する唯一のヘビがいると言います。    彼の...
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100年経ってやっと姿を現した古生物~トゥゾイア~

今からおよそ5億年前、生物の多様性が急激に獲得された時代がありました。(カンブリア爆発)    古生代幕開けとも言われるこの頃(カンブリア紀)にはアノマロカリスやオパビニアなど、見た目にも特徴的な生物が海中で生活していたことが分かっています...