この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つような言葉を抜粋して紹介していきます。
“子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめていきます。
またそれらの言葉がこの本の要約にもなるので、よろしければ参考までにどうぞ!
「結婚を神聖で破棄し難いものとして見せよう。」
結婚を単にもっとも快い交わりとして描いてみせるだけでなく、あらゆる契約の中でもっとも破棄し難いもの、もっとも神聖なものとして描いてみせよう。
そういう神聖な結合をあらゆる人間にとって尊敬すべきものにしている理由、そしてその清らかさをあえて汚す者は、憎しみと呪いを浴びることになる理由を全て力強い言葉で話して聞かせる。
「青年の欲望に逆らってはならない。」
青年の欲望に逆らってはならない。
それを導いてやるのだ。
そうしないと、それは怪物を生み出す恐れがある。
恋について、女性について、快楽について話してやるがいい。
彼の若い心をそそる魅力を、あなた方の話の中に見出させるがいい。
彼の打ち明け話の相手になるためにあらゆることをするがいい。
そういう話し相手になってこそ本当の彼の先生になるのだ。
「恋は老人のすることだと思っているのか。」
青年を賢明に導いて、官能の落とし穴からまもってやりたいと思っている人々は、恋愛を嫌悪すべきものだと考えさせている。
恋は老人のすることだと思っているのか、若い頃にそういうことを考えるのは罪悪だと言いたいらしい。
心情が否定するそういう偽りの教えはすべて、誰も納得させはしない。
もっと確実な本能に導かれている青年は、そういう陰鬱な格率に同意するように見せかけながら、心の中ではそれを笑って、その虚しさを証明する機会をひたすら待っている。
そういうことは全て自然に反することだ。
まとめ
今回は“恋愛”に関する言葉たちでしたね。
若さが求める女性への関心をタブー視させる必要はないと伝えています。
タブー視すればするほど、 青年の心は離れ、反論する機会を虎視眈々とうかがっている……。
逆にそういう話をできる大人であれば、彼はもっとあなたから多くのことを吸収できる……。
そんな男女の関係についてのルソーの考えでした。
周りの大人が皆そうである必要はないと思いますが、そういう親以外の師匠的な者を外部に作るというのも、教育においては非常に大切なことだと思っています。
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