哲学

絶対王政か抵抗する権利か~社会契約~

哲学

社会契約

社会契約の根底には、以下の考えがあります。


・過去の人類には政府も法律もなかった

  

・この最初の人々は、自分の身の安全を確保し経済的繁栄の条件を生み出すために、ある合意を結んだ

  

・法による安定や安全と引き換えに、すべての人々がもともと持っていた自由の一部を政府に譲渡した


今回の記事では、この考えを元に世に社会契約を説いたふたりの人物について書いていこうと思います。

 

“自然状態”より“支配”

<strong>トマス・ホッブズ</strong>
トマス・ホッブズ

主権者には絶対の権力を。

近代になって社会契約説を説いたのは、イングランドの哲学者トマス・ホッブズです。

  

ホッブズはこう述べました。

「政府が存在する以前の生活は、孤独で貧しく、残忍で短い。」

「したがって人々がとるべき合理的選択は、社会契約を結んで支配者に権威を与えることである。」

  

彼は、政府のいない無秩序な状態はあまりにもひどい状態であると考え、例え支配者が暴君であろうとも、無秩序な状態よりはましであると説きました。

  

よって、主権者には絶対の権力を渡す必要があり、だれであってもその権力を制限できないと主張したのです。

  

この考えは今で言う“絶対王政”に大きく影響を与えていきます。

 

  

トマス・ホッブズの思想については以下の記事にて!↓

 

 

ジョン・ロックの社会契約説

<strong>ジョン・ロック</strong>
ジョン・ロック

人々には抵抗する権利がある。

この考えに異を唱えた人物が、ジョン・ロックです。

  

ロックはこう述べました。

「社会契約はただ人々の身の安全を守りさえすれば良いのではない。」

「個人の生命・自由・財産に対する権利も尊重されなければならない。」

  

社会契約によって成立した政府が、これらの権利を侵害するような行為があれば、人々は社会契約を破棄して反乱を起こす権利があると説きました。

  

暴君による支配を甘んじて受け入れる必要はないと主張したのです。

  

この考えは、後の“アメリカ独立宣言”に大きく影響していくことになります。

 

ジョン・ロックの思想については以下の2つの記事にて!↓

  

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