歴史

「オーストリア皇太子夫妻が殺された」だけではもったいない~サラエボ事件(前半)~

今回は、どういうわけか生徒たちからの反応が良かった「サラエボ事件」をまとめていこうと思います。   サラエボ事件といえば、第一次世界大戦のきっかけとなった“オーストリア皇太子夫妻がセルビアの青年によって殺害された事件”ですね。   自分も中...
歴史

磁気から電気を作った男~ファラデーの電磁誘導~

ロンドンの貧しい鍛冶屋の息子として生まれたファラデーは、幼い頃から新聞配達や製本の手伝いをして働き始めます。   その仕事ぶりは見事なもので、雇い主から一目置かれるほどでした。   ファラデーは特例として製本した本を読むことが許され、これを...
科学

恒星をエネルギーに変えるアイデア~ダイソンスフィア~

生物の進化はエネルギーの進化とも言えます。   原核生物から始まり、他を捕食しエネルギーを得る。   火を使うようになったのも、生物の歴史で言えばつい最近です。   今では核をも利用し画期的なエネルギーを得ることができるようになっています。...
歴史

従わなければ皆殺し~チンギス・ハン~

モンゴル帝国帝国の初代皇帝チンギス・ハンこと鉄木真(テムジン)。   当時はバラバラだったモンゴル部族の族長の一人として生まれたテムジン。   父のエスゲイが毒殺されると、13歳で部族長となります。   彼のカリスマ性はピカイチで、バラバラ...
音楽

キング・オブ・スウィング~ベニー・グッドマン~

さて今回はある音楽と奏者の紹介。   この曲どこかで聞いたことありませんか?   ベニー(ベンジャミン)・グッドマンの代表曲である「シング・シング・シング」です。 ベニー・グッドマン(1909年5月30日 - 1986年6月13日)   幼...
哲学

早すぎた原子論者~デモクリトスの原子論~

原子の組み合わせで物が形作られていることは、今となっては当たり前のことです。   哲学が始まったばかりの2400年以上も前、 「この世は原子でできている」 と論じた哲学者がいました。   彼の名はデモクリトス。   哲学界では有名なソクラテ...
文学

教育、子育ての集大成~エミール~

この連休は新築の友人宅で色々とお話をしました。   新築なだけあってどこを見ても綺麗で、持ち家も良いな~って考えさせられちゃいますね。   仕事を辞めて農家をやりたいと考えている人の相談にのったりと、とても充実した週末を過ごせました。   ...
哲学

哲学の黎明期~古代中世哲学~

西洋哲学における中世は、紀元前5世紀~ルネサンスが始まる前の15世紀頃と言われています。   ルネサンス前のヨーロッパは、キリスト教カトリック的支配の影響によって、多くの文化が停滞したと言われています(暗黒時代)。   学問分野では目立った...
哲学

…よって神は存在する!~神の存在証明~

神を信じる人もそうでない人も、その存在ついて論じることは多くあります。   アリストテレス以来、多くの哲学者が神の存在を証明しようとしてきました。    神の存在証明 哲学者が考えた神の存在証明は、大きく分けて3種類あります。    ①本体...
音楽

誰が聴いても天才と分かるピアニスト~リベラーチェ~

今回はとあるピアニストについての記事です。   冒頭だけでも良いので、先ずはこのパフォーマンスを見て聴いてみてください。 まるで指が生きているような演奏です。   彼の名は「リベラーチェ」。   1900年代半ば、アメリカ、ヨーロッパを中心...
歴史

王への不満が憲法の始まり~マグナ・カルタ~

1214年、イングランド王のジョンは、フランス王のフィリップ二世との戦いに敗れました。(ブーヴィーヌの戦いより↓) ジョン王は帰国すると、王室財政を再建するために貴族たちに重税を課しました。 これに貴族たちは猛反発。 1215年夏にはロンド...
歴史

フランスVS連合軍~ブーヴィーヌの戦い~

ブーヴィーヌの戦い 1214年、「フランス」VS「イングランド&神聖ローマ帝国を含む連合軍」の間に起きた戦争があります。   このときフランス軍はおよそ15,000人。   対し、連合軍はおよそ25,000人。   1万の勢力差がありながら...
科学

自分で光り続ける植物の開発に成功

ホタルの光や発光するきのこなど、自然界には自分から光を放つ生物がいます。   今までも、自ら発光する植物の研究は進んでいましたが、外部から科学的なエネルギーを必要としたり、自ら発光しても数時間程度だったりと継続的に光る植物を開発するまでには...
音楽

つまらない、平凡と酷評されていた音楽の父~バッハ~

バロック時代、音楽の発展に多大な貢献をした音楽家であるJ・S・バッハ。   宗教的な声楽曲も、オーケストラ用の協奏曲も、多様性に富んだオルガン曲も、それまでの音楽的感性をガラッと変えるほどの楽曲を作り続けました。   バッハは1685年の3...
神話

【ギリシャ神話:ヘラクレス編】記事総まとめ

ギリシャ神話の大ヒーローヘラクレス。   彼の話もひと段落したので、関連記事を簡単な紹介とともにまとめていきます。   この記事を見れば、ヘラクレスの冒険について大体分かります。   気になった物語があったら、詳細の記事を見てくれると嬉しい...
歴史

生命と秩序の崩壊~黒死病~

1347年から1350年に大流行した黒死病(ペスト)。   この期間だけでヨーロッパの人口の三分の一が命を落としました。   ネズミやイヌ、ネコを宿主とするノミからヒトへ感染することが知られており、全体に約78%を占めます。(シラミを媒介と...
科学

人は他人にどこまで残虐になれるのか?~ミルグラムの服従実験~

1960年代、イェール大学の心理学者スタンレー・ミルグラムは、人は他人に対してどこまで残虐になるのかを試す実験をしました。 スタンレー・ミルグラム 【実験】間違えたら電気ショック まずスタンレーは、弁護士から建設労働者まであらゆる社会的な階...
科学

温度が低いだけじゃない、太陽フレアも彼の特技~黒点~

セ氏約6000℃で表面が温められている太陽。 その表面に見える黒い点。   その名の通り「黒点」と呼ばれる彼ら。   小中学校の理科の勉強で触れましたかね?   「黒点の温度は1000~1500℃くらいで、周りと比べて低いから黒く見えるんだ...
科学

錬金術、不老不死、万能薬~古代からの物質観~

物質の研究のあり方 ・古代ギリシャでは物質とは何なのかを追求するために… ・古代エジプトでは卑金属から貴金属を生み出すための錬金術として… ・中国では不老不死の秘薬作りのために… 世の中にありふれた物質が、どのように考えられてきたのかをみて...
科学

男性より女性の方が頭の回転が持続する

2018年(公開は2019年7月)に、オランダのエラスムスロッテルダム大学から面白い論文が発表されていたので勉強がてらまとめます。   「女性は男性よりもテストのパフォーマンスが悪い傾向にある。」 「しかし口頭でのリーディングテストでは、よ...
哲学

美味いものは、たまに食べるから美味い~エピクロス派~

エピクロス派とは、紀元前4世紀ごろに哲学者エピクロスが開いた哲学一派です。   信奉者は共同生活を営み、政治活動からは身を引いていました。   この世に存在するものは原子と虚空だけだと信じていたエピクロス派。   霊魂なども原子であると考え...
神話

【ギリシャ神話:余談】ハデスの恋

今回は物語からちょっとだけズレて、物語に関係のある余談を書きます。   主人公は冥界の王ハデス。   ゼウスとポセイドンの兄弟ですが、彼らとは違いあまり女性との関係を噂されない神です。   ちょっと暗いけど仕事熱心でコツコツ頑張るタイプの神...
神話

【ギリシャ神話:ヘラクレス編⑬最終話】死して神になったヘラクレス

の続き…。   受け入れてもらえないヘラクレス 全ての試練を乗り越えたヘラクレス。   ヘラの策略ではありながらも、自らの子を殺した罪は償われ、自ら追放を決意した国テバイへ戻ります。   故郷に帰り一息ついたヘラクレス。   ヒュドラ退治や...
神話

【ギリシャ神話:ヘラクレス編⑫-2】冥界で死を待つテセウスとペイリトゥス

の続き…。   死を待つテセウスとペイリトゥス ケルベロスの連れ出しをハデスに許してもらうために、冥界の奥に足を進めるヘラクレス。   暗い闇を進む中、ある人物達を発見しました。   それは、アマゾン遠征で共に旅をした、テセウスとペイリトゥ...
神話

【ギリシャ神話:ヘラクレス編⑫-1】最後の試練「ケルベロス」

の続き…。   第十二の試練:ケルベロスを地上に連れ出す 常人では一つも成すことができないであろう試練を、ことごとく達成してくるヘラクレス。   エウリュステウスは、最後の試練として冥界にいるケルベロスを連れてくるように命じました。   ・...
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