雑記

社会から隔離された洞窟で500日過ごした女性

雑記

 

前回、社会から隔離された孤独とストレスについての記事を書きました。

 

今回はそれについて最近達成された、孤独についてのあるチャレンジについて記事にしようと思います。

 

参考記事)

Woman Spent 500 Days Isolated in a Cave And It Completely Messed With Her Sense of Time(2023.2.21)

 

 

洞窟内での500日

 

多くの人にとって洞窟で1年半過ごすということは、悪夢のように聞こえるかもしれません。

 

4月12日、スペインのアスリート、ベアトリス・フラミニは、500日もの間、外の世界との接触を断ち、洞窟の中で過ごすというチャレンジを達成しました。

 

このチャレンジによって分かったことは、時間の感覚は、時を刻む時計よりも、周囲の人々や環境によって形作られるということでした。

 

フラミニが記者団に経験を話した時、まず彼女は急速に時間の感覚を失ったことを説明し、チームが彼女を迎えに来た時、彼女は時間切れに驚いていました。

 

なぜ彼女が時間の感覚を失ったのか。

 

私たちの行動、感情、環境の変化は、私たちの心の時間の処理方法に強力な影響を与える可能性があります。

 

多くの人は太陽の昇りと沈みによって1日の始まりと終わりを認知し、仕事などの社会生活の中で時間の経過を感じ取ります。

 

誰もいない地下洞窟の闇の中では、時間経過の多くの信号が消えてしまいます。

 

そのためフラミニは、時間を作るために心理的なプロセスに依存するようになった可能性があります。

 

社会的なイベントが全くない洞窟の中では、単調な時間は長く記憶されると考えられています。

 

フラミニは、「私はまだ2021年11月21日のままです。私は世界について何も知りません」と述べており、彼女にとって、新型コロナウイルスやウクライナ戦争などの時事問題や家族との時間の欠如が相まって、彼女が孤立していた間に形成された記憶の数が大幅に減少した可能性があります。

 

洞窟生活によって時間の重要性が低下したことも反映したと考えられ、外の世界では現代生活の忙しさと時間を無駄にしないようにする社会的圧力によって、私たちの奥は絶え間ない時間、ストレスの状態で生活しています。

 

私たちにとって時間はどれだけ生産的で成功しているかを測る指標となっているのです。

 

環境が変わることによって、時間の変化を経験したのは、フラミニが初めてではありません。

 

1960年代と70年、フランスの化学者ミシェル・シフレは、2~6ヶ月に渡る洞窟探検中、同様の時間感覚の変化を報告しました。

 

また、冷戦の最盛期に核バンカーに長期間隔離された大人と子供によって、現代では、新型コロナウイルスのロックダウン中や刑務所内でも、時間感覚の喪失が報告されています。

 

自分の意思に反して閉じ込められた人にとって、時間は牢獄そのものになります。

 

捕虜やに服している人々は、時間の経過を監視することが強迫観念になる可能性があるとしばしば報告しています。

 

フラミニの場合、洞窟での500日の経過という目標があったり、洞窟の中で過ごす間に絵を描いたり、トレーニングをしたりと自由な時間が与えられたため、時間を本当に手放すことができたようです。

 

ただし、気弱な人が洞窟のような場所で社会と隔離されて生きるのは不向きです。

 

生存するには高いレベルの精神的回復力を維持できるかにかかっています。

 

物事が困難になった時、落ち着いて冷静さを保つ能力があり、自分の行動をコントロールでき、自分のやるべき事や考えに夢中になることができる場合は、これに耐え得る不屈の精神を持っているかもしれません。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました