宗教

殺される運命からファラオの娘の子へ~モーセ編①~

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前回までは、ヤコブの12人の子のひとりヤコブが、夢から予言を解釈する能力を使って、エジプトに繁栄をもたらしたところまでまとめました。

 

今回は、その後に出てくるモーセという人物について書いていきます。

 

奴隷になったヘブライ人

ヤコブのおかげで、飢饉から逃れエジプトに定住したヘブライ人。

 

しかし、長い月日が経つにつれて、ヤコブとファラオの関係は忘れ去られ、ヘブライ人は奴隷として働かされることになっていました。

エドワード・ポインター「Israel in Egypt

この時エジプトを当地していたのは歴史上初の軍事記録を残したと言われているラムセス二世

「ヘブライ人の奴隷が産んだ子どもは殺してしまえ」

と国民に命じていました。

2019年に発見されたラムセス2世と思われる胸像 AFPBBnewsより

 

モーセ生まれる

モーセは、ヘブライ人である父アムラム、母ヨケベドの間に生まれました。

 

エジプトで生まれたため、もちろんラムセス2世の命により殺される運命です。

 

しばらくの間、モーセを隠しながら育てていたアムラムとヨケベド。

 

生まれて三か月を過ぎたころ、いよいよモーセを隠しきることができなくなり、かごに彼を入れナイル川に流します。

 

その結果、モーセは運よくファラオの娘に見つけてもらうことになり、彼女の子供として育てられることになります。

シャルル=アントワール・コワペル「モーセの発見」

 

出エジプト

モーセは成人し、自分の出生の真実を知ります。

 

出生を知った後、あるときエジプト人がイスラエル人(ヘブライ人)と喧嘩をしているのを目撃します。

 

助けに入った彼は、勢い余ってエジプト人を殺してしまいます。

 

人を殺す禁忌を犯した彼は、エジプトからの逃亡を余儀なくされ、その後シナイ半島で40年間もの間暮らすことになるのです。

続く…↓

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