の続き…。
「十の災い」を受けたファラオは、遂にヘブライ人(ユダヤ人)をエジプトから解放します。
この時モーセに導かれるヘブライ人は成人男性だけでも約60万人と言われています。
(鹿児島県民が全員移動するくらいの規模…。)
しかしファラオはヘブライ人が立ち去った後、軍隊を率いて彼らの後を追います。
大勢のヘブライ人を連れたモーセは、軍隊から逃げながらカナンの地に向かいますが、遂に葦の海(紅海)に追い詰められてしまいます。
逃げ場を失ったモーセたちを救うために、神は紅海を左右に割り、モーセとヘブライ人を海の向こうまで渡らせました。
もちろんエジプト軍隊も割れた海を渡ってきますが、モーセ一行が渡り終えたタイミングを見計らって海が閉じられ、エジプト軍は海の中へ沈んでいきました。
モーセ十戒を授かる
エジプトを出てから約三か月。
モーセ一行はシナイの荒れをさまよっていましたが、あるときシナイ山の山頂に神が降りるとお告げがあります。
(もっと低いところじゃ駄目だったんですかね…。)
モーセは一人でシナイ山に向かい、そこで神から十戒(信仰の決まり事)を授かりました。
十戒内容はこうです…。
①:主が唯一の神であること
②:像を作って崇めることの禁止(偶像崇拝禁止)
③:神の名前をむやみに唱えないこと
④:7日毎の安息日を守ること
⑤:父母を敬うこと
⑥:人を殺してはいけないこと
⑦:姦淫をしてはいけないこと
⑧:盗んではいけないこと
⑨:隣人について偽証してはいけないこと
⑩:隣人の財産をむさぼってはいけないこと
この十戒は主にプロテスタントが守るべき十戒となっていきます。
カトリックでは「偶像崇拝の禁止」が無くなっており、変わりに「隣人の妻を欲してはならない」と言う戒律が追加され、十戒を成しています。
モーセ石板をたたき割る
山で神と共に過ごすこと40日。
山のふもとで待つ民たちは、モーセが戻らないことにしびれを切らし、金で作った子牛の像を崇拝していました。
山から戻ったモーセは民が子牛を崇拝している姿を見て、偶像崇拝禁止の戒律を破ったとして激怒。
持ってきた石板を叩き割ってしまいます。
そして、偶像崇拝に加担した3000人を処刑しました。
石板を失った後どうしたかというと…、また山に登ってまた40日後に新たな石板を持ち帰ってきたそうです。
(二度目でも手続きの簡略化はできなかったようですね…。)
そしてモーセたちは1年山のふもとで暮らした後、約束の地カナンへ向かうことになります。
続く…。↓
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