神話

トロイの木馬~トロイア戦争⑥最終話~

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の続き…。

 

アキレウスの死

パトロクロスの弔いも終わり、再びトロイア軍とギリシャ連合軍の争いが始まります。

 

アキレウスも健在な連合軍は、トロイア兵たちを次々に倒していきます。

 

トロイア城門に迫る連合軍をどうにかすべく奔走するパリスですが、勢いを増すアキレウス達に成す術がありません。

 

アキレウスがトロイア城門に足をかけたとき、神アポロンがパリスに対し助言をします。

太陽神アポロン

 

「アキレウスが生まれたときに冥界を流れる水に浸かり不死であるが、母テティスが掴んでいた踵だけは水に浸からず人間のままである」と。

 

助言をもらったパリスが放った矢は見事アキレウスの踵に命中。

 

それが元でアキレウスは絶命してしまいます。

アポロンの助けを貰ったパリスの矢が踵に刺さるアキレウス

 

木馬の計

アキレウスが倒れたことで形成は一気に逆転…。

 

とはいきませんでした。

 

不利と踏んだ知将オデュッセウスが「木馬の計」を案じました。

 

この「木馬の計」がかの有名なトロイの木馬。

 

完成した木馬の中に兵を忍ばせておき、トロイア城内へ侵入。

 

城門を開け外で待機している兵を中に入れ制圧する作戦です。

木馬を作らせるオデュッセウス

 

木馬入城

 

しかしそう簡単に木馬が城内に入るワケがありません。

 

そこでオデュッセウスは全軍を退却させます。(退却させたように見せかけます。)

 

「故郷への帰還を神に感謝する」という文字を掘り、神への祈りのように装った木馬をわざと置いておきます。

 

ギリシャ兵がいなくなったことや大きな木馬が置かれている状況に驚くトロイア兵。

 

木馬が神への祈りだと分かると、城内で焼いてしまおうと考えました。

 

トロイアの神官ラオコーンは木馬を城内に入れることに反対しましたが、ポセイドンの放った大蛇に絞殺されてしまいます。

城内に入れられる木馬と大蛇に絞殺されるラオコーン

 

更にトロイの木馬を怪しんだ者が一人。

 

予言者カサンドラです。

 

トロイアにて幼き頃から予言をしてはトロイアを救ってきた女性ですが、このとき彼女はアポロンの誘いを断ったことがきっかけで呪いをかけられていました。

 

その呪いというのが、誰も彼女の言葉を信じてくれなくなるという呪いでした。

木馬の入城と嘆くカサンドラ

 

木馬によるトロイア陥落の予言をするも誰からも信じてもらえず、ついに木馬はトロイア城内に入っていくことになりました。

木馬を運ぶトロイアの民

 

トロイア陥落

ギリシャ連合軍撃退の宴に酔いしれるトロイア軍。

 

宴も終わり寝静まった頃、木馬の中からギリシャ兵が現れます。

 

沖合にいる艦隊にも火で合図を送り城門も開城。

 

木馬の計が成されたのです。

陥落するトロイア

 

奇襲に成功したギリシャ連合軍は朝までの内にトロイアを陥落させ、トロイア王も打ち取ったことで、トロイア戦争が終結することになりました。

 

トロイア王(ヘクトルの父)を打ち取ったのは、何を隠そうあのアキレウスの息子ネオプトレモスだったのでした。

トロイア王プリモアスを打ち取るアキレウスの息子ネオプトレモス

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