神話

いじめられっ子がいじめっ子を根絶やしに…~大己貴神(オオナムチのかみ)①~

大己貴神(オオナムチのかみ)とは、後に古事記のビッグヒーローのひとりである、大国主神(オオクニヌシのかみ)になる前の名前です。   オオナムチは、小学校の国語でも知られる因幡の白兎の主人公でもあります。   治癒や医療の神、縁結びの神として...
宗教

ネボ山で生涯を終える~モーセ④(終)~

の続き…。   モーセ達ヘブライ人は、十戒を授かったシナイ山からカナンの地へ向かいます。   カナンの地の付近の町(カデシュ)に到着した一行。   しかしカナン付近は現在、ペリシテ人が支配しているという話を聞きます。 後にゴリアテ(ペリシテ...
宗教

海を割り軍隊から逃れる~モーセ編③~

の続き…。   「十の災い」を受けたファラオは、遂にヘブライ人(ユダヤ人)をエジプトから解放します。   この時モーセに導かれるヘブライ人は成人男性だけでも約60万人と言われています。 (鹿児島県民が全員移動するくらいの規模…。) しかしフ...
宗教

十の災いに屈するファラオ~モーセ編②~

の続き…。   神お告げでエジプトへ戻る シナイ半島で40年余りと過ごしたモーセ。   彼はあるとき、どれだけ燃えても燃え尽きない柴を見つけました。   柴に近寄ると神が現れ、 「エジプトからへブライの民を救いなさい」 「そして約束の地カナ...
宗教

殺される運命からファラオの娘の子へ~モーセ編①~

前回までは、ヤコブの12人の子のひとりヤコブが、夢から予言を解釈する能力を使って、エジプトに繁栄をもたらしたところまでまとめました。   今回は、その後に出てくるモーセという人物について書いていきます。   奴隷になったヘブライ人 ヤコブの...
神話

イザナギが川で身体を清めて生まれた厄除けの神~住吉三神~

神功皇后に信託を授け、三韓(新羅)征伐の守護をした住吉三神。   今回はこの住吉三神についてフォーカスを当てていこうと思います。   住吉三神の誕生 神生みの最中、ヒノカグツチを生んだことがきっかけで死んでしまったイザナミ。   イザナミは...
文学

ブラック・コメディな戦争小説~キャッチ22~

1961年にジョーゼフ・ヘラーによって書かれたキャッチ22。   第二次世界大戦中のアメリカ空軍の爆撃隊員が主人公の物語です。   戦争を舞台に、時には笑え、時には引くようなブラックコメディーが描かれています。   キャッチ22の意味=矛盾...
神話

聖母であり武芸の神~神功皇后(じんぐうこうごう)~

仲哀天皇八年(西暦200年)。   神功皇后に三韓(新羅)征伐の命が下ったのは、夫である第14代仲哀天皇が崩御した後でした。 第14代仲哀天皇   仲哀天皇は神(住吉三神)から 「海の向こう(朝鮮)に財豊かな土地がある。」 とお告げがありま...
音楽

音楽家であり商売人~ヴィヴァルディ~

さて、バロック音楽から続き、人物についての記事になります。 時代背景と関連記事↓) バロック時代を代表する楽曲「四季」を作曲したヴィヴァルディ。   何故か学校の掃除の時間にかけられることが多いですね。   今回は彼にフォーカスしていきます...
科学

エンドウ豆の交配実験といえば…?~メンデルの遺伝学説~

チェコの修道士グレゴール・メンデルがエンドウ豆の実験を始めたのは19世紀のこと。 グレゴール・ヨハン・メンデル(1822~1884)   この頃の学説では、 「両親の特徴がどちらも同じように混ぜ合わさり、それぞれの特徴をもった子どもが生まれ...
芸術

人間らしさの復活~ルネサンス美術~

さて今回はルネサンス期に関係する話題です。   14世紀から始まったとされるルネサンス期。   ラテン語で「再生」を意味するrenascere(レナースケレ)を語源とし、古代ギリシャ・ローマ文化の再生が始まった時期です。   中学校でも「ル...
歴史

暗黒時代のまとめ役~カール大帝~

476年に西ローマ帝国が崩壊したのち、戦争と無秩序が蔓延る暗黒時代が始まりました。   崩壊する帝国の領地を争い、対立する諸部族たちによる争いが激化していきます。   この暗黒時代は14世紀のルネサンス(文芸復興)期が始まるまでの約1000...
芸術

ユピテル神殿もびっくり~ノートルダム大聖堂~

ノートルダム大聖堂と言えば、日本「名前は知っているけどもどんな形だっけ?」ランキング上位に入賞する聖堂で有名です。(適当)   今回はそんなノートルダム大聖堂を身近に感じてもらうべく、まとめていく次第にございます。   ノートルダム大聖堂…...
宗教

夢を読み解いて奴隷から宰相になった男~ヨセフ~

聖書によるとヨセフはヤコブの12人の中の11番目の息子で、妻ラケルとの間にできた最初の男でした。(ラケルの他に3人いました。)   聖書の創世記の中で、彼だけやけに上等な着物を着させられていることから、ヤコブから偏愛されていたとされています...
宗教

イスラム教の広がりとモンゴル軍の襲撃

632年に予言者ムハンマドが死ぬと、メッカから始まった彼の宗教は瞬く間に広まっていきます。   イスラム教徒の軍勢はアラビア半島、ペルシア、シリア、アルメニア、エジプト、北アフリカ、アフガニスタンを次々に制圧。   711年には現在のスペイ...
歴史

バッハ、ヴィヴァルディたちの誕生~バロック音楽~

前回の音楽ジャンルで紹介した、ルネサンス音楽に続きバロック音楽の紹介です。   時代背景とともに、比較的マニアックだったルネサンス音楽から、皆さんが知るバッハやヴィヴァルディなどが現れるバロック音楽に移り変わっていきます。   バロック音楽...
歴史

文芸復興で音楽も発展した時代~ルネサンス音楽~

ルネサンス音楽 ルネサンス音楽は、15世紀~16世紀末頃までに作られた音楽です。   学校の歴史授業でも習ったマルティン・ルターらによる宗教改革がおこった時期でもあり、ルター自身も作曲家としても活躍しています。   マルティン・ルター   ...
科学

レモンはすっぱいのにアルカリ性食品…なぜ?~酸性食品とアルカリ性食品~

酸性食品とアルカリ(塩基)性食品 酸性とアルカリ性と言えば、義務教育時代から聞き慣れてきた言葉のひとつかと思います。   “レモン汁を青色のリトマス試験紙に浸すと赤色に変色して酸性になる”ということは、実験や動画、学校の授業などで知ることに...
宗教

神の怒りに触れた町~ソドムとゴモラ~

ソドムとゴモラ ソドムとゴモラは旧約聖書の「創世記」編に出てくる二つの町の名前です。 両方ともヨルダン川(死海)付近に存在したとされています。(諸説あり)   聖書によると、町の住人は罪を犯していたため、神は両町を滅ぼしてしまおうと考えます...
哲学

人は生まれながらにして知ることを欲する~アリストテレス~

アリストテレス アリストテレス(紀元前384~322)はギリシャ北部にあるマケドニアで生まれた哲学者です。   アテネのプラトンが開いた学園アカデメイアで学び、プラトンの死後は自身がリュケイオンという学園を開きます。   当時のアテネは生物...
文学

西洋植民地時代を舞台に人の闇を描いた難解小説~闇の奥~

闇の奥 闇の奥(原題:HEART OF DARKNESS)は、1899年にジョセフ・コンラッドによって書かれた中編小説です。   作者であるコンラッド自身が、英国の船員としてコンゴ川に渡った経験をもとに、西洋植民地時代の暗い影を描写していま...
科学

星が放つ最後の輝き~超新星爆発~

超新星爆発 広大などといった言葉では表すことができない宇宙。   この宇宙での出来事の一つである「超新星爆発」についての紹介になります。 超新星爆発は、星が一生を終えるときに起こす大規模な爆発のことです。   ほとんどの星の最後は、核融合で...
哲学

我々は影を見ているに過ぎない~洞窟の比喩~

プラトンの洞窟の比喩 「人間は、地下にある洞窟で生活しているようなものである。」 「その洞窟は、入り口の奥行が長く、そこから光が洞窟の幅いっぱいに奥まで差し込んでいる。」 「そこに住む人々は、子どものころから足と首を縛られ固定されており、正...
歴史

手書きの本から印刷の本へ~インキュナブラ~

インキュナブラ インキュナブラは15世紀より前に活版技術を使って印刷された書物のことです。   人間の手で書き写しながら本を作成していたものが、印刷の技術の革命により大量に早く量産することができるようになりました。 写字室と写学生 書物とし...
雑学

【Procrustean:無理やり基準に合わせようとする】の語源が面白い

【Procrustean(プロクルスティーン)】意味:無理やり基準に合わせようとする という単語がありますが、これがギリシャ神話の登場人物からきていることを知っていましたか?   彼の名は山賊プロクルステス。   彼は高い丘の中で酒屋を経営...