哲学

プロイセンの問題児~カール・マルクス前編~

今回のテーマは社会主義、共産主義の思想を世に広めたドイツ(プロイセン)出身の思想家カール・マルクスについてです。    やがて国家をも動かすほどの影響力を持った彼の思想について触れていきたいと思います。    この記事ではマルクスという人物...
神話

自然も動物も神のひとつ~エジプト神話~

ナイル川とエジプト神話 エジプトと聞くと、砂漠のような暑く乾燥した気候やピラミッドにファラオ、他にはエジプト文明や王朝など様々なことが思い浮かぶのではないでしょうか?    そしてエジプトの歴史に大きな影響を与えた、ナイル川を想像する方も多...
歴史

実は読める~ヒエログリフ~

皆さんご存じ古代エジプトの壁画に記されているあの絵文字。   いわゆるヒエログリフという古代文字ですね。   神聖な碑に刻まれる文字であったことから、神聖文字や聖刻文字とも言われています。   以前記事にした“ロゼッタストーン”↓にも記され...
科学

一時は長さの単位にも~クリプトン~

クリプトンはヘリウムやアルゴン同様18族の希ガスです。    最外殻電子が8個(オクテット)であり非常に安定した状態を保つため、イオン化したり他の原子に反応したりすることがありません。    主な用途としては、白熱電球のフィラメントを長持ち...
教育

【文学・子育て】自立できる子にするために~エミールより~

前回記事 ↑前回記事 この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つような言葉を抜粋して紹介していきます。     1記事に3つずつまとめていきます。    「ひとたび意志をもったなら、なにごとも自分の...
文学

地獄と煉獄、そして天国を旅した男の物語~神曲~

イタリアの詩人で哲学者でもあるダンテ・アリギエリは、後世に残る代表作”神曲”を書きました。    この記事ではダンテが手掛けた名作である“神曲”について紹介します。 ダンテ・アリギエリ(1265~1321年)    フィレンツェに生まれたダ...
経済

ビットコインが経済に食い込むきっかけになった事件~キプロス危機~

キプロス危機 2009年、ギリシャでの巨大な財政赤字が明るみに出てギリシャ国債が暴落した出来事がありました。   ギリシャと関係が深いキプロスの国際も同様に下落。    政府は財政難に陥り、銀行は経営の目処が立たない状態に。    キプロス...
経済

カエル飛びで技術が普及!~リープフロッグ現象~

リープフロッグ現象 中国ではクレジットカード決済の段階を飛ばし、モバイル決済(スマートフォンによる決済システム)を作り上げました。    今では低所得者でも口座開設をして使うことができる銀聯カードも普及していますが、モバイル決済の導入の方が...
哲学

「聖書は人が作った文書として見るべきだ」~スピノザ~

スピノザ 盲 目に神を信じるのではなく、自ら考えるのだ。   1670年、バールーフ・デ・スピノザ(1632~1677年)は自身が刊行した"神学・政治学”の中で、聖書を特別扱いするのではなく人間が作った文書として見るべきであると訴えました。...
宗教

半殺しの旅人を助けたのは…~善きサマリア人~

ユダヤ人のある律法学者は、「どうすれば救われますか?」とイエスに尋ねました。    イエスは「律法には何と書かれているのか?」と聞き返しました。    律法学者は「隣人を自分のように愛しなさい」と書いてあることを答えました。    イエスは...
歴史

覇権国VS新興国~トゥキディデスの罠~

古代ギリシャの歴史家トゥキディデスは、ギリシャ全土を巻き込んだスパルタVSアテナイの戦いを描いた“戦史”を著しました。    先に紹介した大戦争(ペロポネソス戦争)ではアテナイ軍の将軍として戦場に立っていました。    アテナイの繁栄や戦争...
雑記

野口英世記念館に行ってきました!

今回は先日訪れた、福島県猪苗代町にある野口英世記念館の紹介です!    その日の午前中は凄まじい夕立に見舞われましたが、午後はしっかり晴れてドライブ日和でした!    福島の名所である猪苗代湖を見るのは初めてのことだったので、天気の良さも相...
歴史

【記事まとめ】野口英世の一生

今回の更新は日本の細菌学者野口英世です。   千円札の顔であり、名前を知らない人はいないと言っていいほど有名な人物ですね。    彼の母であるシカの話と、野口英世が誕生してからこの世を去るまでをまとめています。   良いところも悪いところも...
歴史

最後の研究~野口英世 最終話~

の続き…。    黄熱病への切り札 1918年、野口は病原体を見つけるためにエクアドルのグアヤキルに派遣されます。    黄熱病は当時ロックフェラー財団が本腰を入れて取り組んでいたテーマでした。    黄熱病の病原体が発見されていないことも...
歴史

母の手紙~野口英世⑧~

の続き…。    医学会を駆け抜ける野口の功績 1904年、ロックフェラー所長に就任したフレクスナー所長の推薦もあり、一等助手として迎えられた野口。    研究者としての熱も冷めることなく、文字通り寝る間も惜しんで研究に没頭し数々の論文をか...
歴史

フレクスナー博士との出会い~野口英世⑦~

の続き…。    アメリカへの足掛かり?を掴む 名を“野口英世”に改めた清作。(以降野口に統一)    北里研究所に帰るとアメリカの視察団が研究所の視察をするための通訳兼案内役を頼まれます。   そこで彼はクモの糸のような渡米へのきっかけを...
歴史

野口清作、“英世”の名を授かる~野口英世⑥~

の続き…。   医学研究の道を目指す 20歳で医師免許を取得した清作。    地元に戻って医師として開業する手もありましたが、開業資金が無いことと左手を患者に見られたくない思いがあり臨床医を断念。   代わりに基礎医学研究者を目指します。 ...
歴史

志を得ざれば再び此地を踏まず~野口英世⑤~

の続き…。   血脇守之助先生との出会い 渡辺ドクトルの元で勉強と研究を続ける清作ですが、その勤勉さと賢さからドクトル不在時の病院会計の仕事までをも任されるようになりました。   そんなとき、出張診療に来ていた血脇守之助先生に出会います。 ...
歴史

少年、野口清作後編~野口英世④~

の続き…。   小林栄先生との出会い 清作が生長(現在の生徒会長)になる頃、恩師となる人との出会いがあります。    元会津藩士であり、猪苗代高等小学校教員の小林栄先生です。 小林栄 小学校を卒業するためにはいくつかの試験があり、口頭試問の...
歴史

少年、野口清作前編~野口英世③~

の続き…。    清作の悲劇 母シカと父佐代助の間に産まれた二人の子どもイヌと清作。    シカは幼いときの自分と同じ思いをさせまいと、より一層働くようになっていました。    姉のイヌが祖母ミサと共に清作の子守までできるようになったある日...
歴史

母は強し 後編~野口英世②~

の続き…。      母シカと野口英世のツーショット シカ、一人になる シカが10歳の頃、祖母が病気で倒れます。    女将さんも薬代としてお金を前借させて貰えるように計らいますが、甲斐なく祖母が他界。    遂にシカは一人ぼっちになってし...
歴史

母は強し 前編~野口英世①~

千円札と言えばかつては夏目漱石ですが、今では野口英世となっているのは皆さんご存じの通り。    黄熱病の研究に没頭し、自身も黄熱病で死ぬという悲劇の人生を歩んだ人物でもあります。    今回からはそんな野口英世についての人生に興味を持ったの...
科学

P波、S波、…あとLOVE波~地震の波~

地表は厚さ約100キロメートルのプレートで覆われていることはご存知の通り。   今回は、二枚のプレートが衝突したり擦れ合ったりしたときに起こる現象である、地震についてまとめていこうと思います。   地震が発生する場所を震源と言いますが、この...
生物

人以外に文法を持つ動物〜シジュウカラ~

本日は近くの公園に散歩に出かけました。    寒くなってきましたが、まだ緑が青く生い茂っています。   今回はそんな散歩中に撮ったシジュウカラの写真を紹介しながら、彼らの特徴についてお伝えしていきます。      文法を操るシジュウカラ シ...
芸術

黒い絵シリーズ~食事をする二人の老人~

フランシスコ・デ・ゴヤ(1746~1828年) 美術カテゴリーでは引き続き、フランシスコ・デ・ゴヤの黒い絵シリーズの紹介をします。   今回紹介するのは、ゴヤの屋敷一階入り口の真上に飾られていた絵についてです。        食事をする二人...
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