アレクサンドロス大王
アレクサンドロス大王はギリシャ北部にあるマケドニア王国で生まれ、哲学者アリストテレスから教育を受けました。
父フィリッポス2世はマケドニアの領土を広げ、古代ギリシャ都市の大半を支配下に収めることに成功しています。
フィリッポス2世が劇場にて暗殺されると、アレクサンドロス大王が20歳という若さで王位を継承しました。
アレクサンドロスは父を凌ぐ勢いで各地を制圧。
ギリシャ、シリア、エジプト、メソポタミアを手中に収めました。
そんな彼ですが33歳のバビロン帰還後に、高熱に冒され病死しています。
こう見ると東方遠征出発から死去までに、どれだけの領地を征服したかが分かりますね。
ちなみに歴史上もっとも領地を広げた人物は、かの有名なチンギス・ハーンです。
では第二位はというと…。
そう、アレクサンドロス大王なのでございます。
大王亡き後の国
大王の死後、広大であった領地は分割されることになります。
アレクサンドロス大王と兵士たちは征服した地域で未知の文化に触れ、異なる習慣に出会いました。
征服者であるギリシャ人は、戦いで破った国の文化を破壊するのではなく、これを吸収し文化を融合させていきました。
史上はじめて、ヨーロッパの広い地域(南東の多くと近東)が同じ言語を話し、同じ文化背景を持つことになったのですね。
これらをきっかけにヘレニズム時代が到来し、今世でも知られる文化が花開いていったことが分かりますね。
豆知識
アレクサンドロス大王は子供のころ、父が各地を征服していくことを喜ばなかったと言います。
帝政ローマの著述者プルタルコスによると、「自分が征服する土地が少なくなるから」と言っていたそうです。
もう完全に考え方が征服王ですね。
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