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【ギリシャ神話:ヘラクレス編③】アルケイデスと10の試練

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の続き…。

 

キタイロン山の獅子退治

息子(アルケイデス)を恐れた父によって遠くの牧場で暮らすことになったアルケイデス。

 

ある日、牧場の羊が一匹の獅子に襲われているのを発見します。

 

アルケイデスはこれはいかんと、獅子を追い立て森を抜け、テスピアイという地まで来てしまいました。

 

獅子を見失ったアルケイデスは、せっかくならとテスピアイの王様に挨拶に行きます。

 

王様が言うにはその獅子は、この地一帯を荒らしまわる害獣であることが分かります。

 

「では私が退治しよう!」と息巻くアルケイデス。

 

獅子の住処であるキタイロン山にこもり、50日かけて見事獅子を退治します。

 

3人の我が子を殺し罪を悔いる

また幾多の戦争にて功を成し、都市国家テバイを敵国から救った功績から、女王メガラと結婚を許されます。

 

アルケイデスとメガラの間に3人の子どもを授かりますが、これを面白く思わないのがヘラです。

 

ヘラはアルケイデスの存在を許しておくことができず、彼に呪いをかけます。

 

その呪いのせいで正気を失ったアルケイデスは、何と我が子3人を火の中に投げ込み焼き殺してしまいます。

 

正気に戻ったアルケイデスは、自らの行いを悔いて自分自身にテバイ追放の罰を与え、罪を償おうとします。

 

アポロンの神殿に行き、巫女から神の信託を受けるとこのような答えが返ってきました。

「ミュケナイの王から課せられた10の試練を乗り越えてみせよ。」

というものでした。

 

このとき、神からヘラクレス(ヘラの栄光)と言う名を与えられました。

 

このヘラクレス名前の由来は、ヘラから与えられる苦行と10の試練を乗り越え、栄光をつかみ取ることを予見した巫女から授かったものです。

 

ヘラクレス12の試練

信託を受けたヘラクレスは、ミュケナイの王エウリュステウスに会いに行きます。

 

エウリュステスがヘラクレスに与えた10の試練は以下の通り。

 

①ネメアの獅子退治

②レルネのヒュドラ退治

③アルテミスの鹿の捕獲

④エリマントス山のイノシシの捕獲

⑤アウゲイアスの家畜小屋の掃除

⑥スティムファロス湖の怪鳥退治

⑦クレタ島の猛牛の捕獲

⑧デュオメデスの人食い馬の捕獲

⑨アマゾン女王の帯の入手

⑩ゲリュオンの牛の捕獲

 

更に、なんやかんやあって2つの試練も追加されます。(詳しくストーリーの中で解説していきます。)

 

EX)⑪ヘスペリエスのリンゴの入手

EX)⑫ケルベロスを地上に連れ出す

 

ここから長いヘラクレスの旅が始まっていきます。

 

次回「ネメアの獅子退治とレルネのヒュドラ退治」

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