皆さんご存じ古代エジプトの壁画に記されているあの絵文字。
いわゆるヒエログリフという古代文字ですね。
神聖な碑に刻まれる文字であったことから、神聖文字や聖刻文字とも言われています。
以前記事にした“ロゼッタストーン”↓にも記されていたことで有名もですね。
★記事のあらすじ
・ナポレオンがエジプトで見つけたよ
↓
・文字が3種類書いてあったよ
↓
・シャンポリオンが解読したよ
今回はそんなヒエログリフについてちょっと知って、ちょっと読めるようにしちゃおうという記事です。
ヒエログリフ
最古のヒエログリフは紀元前3000年紀までさかのぼります。
ギリシャ語で神聖を表す“ヒエロス”と刻むを意味する“グリュペイン”が語源であると言われています。
数千年もの間、神官たちによって使用されました。
発音を表すものや意味自体を表すものなど数千種類もの文字が増えていきましたが、文字の形はほとんど変わらず使われ続けていました。
ヒエログリフを読んでみよう
実はヒエログリフはアルファベットに変換することが可能です。
などなど…
ヒエログリフの正しい発音が何なのかは今でも解明されていないため、近い発音を当てています。
なのでUやWなど、近い音は“ウズラのひな”としてまとめられることもあります。
もう一例として、IとEは発音が似ているので“一本の葦の穂”、Yはイーと伸ばす言葉に多いので“二本の葦の穂”になっています。
では実際に読んでみましょう。
デデン!
左から…「折りたたまれた布+ハゲタカ+足+ハゲタカ」です。
答えは!
「鯖」でした!
刺身も塩焼きも味噌煮もイケる美味しい青魚ですね。
では次は…。
左から・・・ 「池、葦の穂、フクロウ、投げ縄、ダブル葦の穂、ハゲタカ、コップ、葦の穂」です。
答えは!
「しもやけ」でした!
寒いところから急にあったかいところに移動するとなりますよね。嫌ですね。
どうでしたか?
何となく分かってきたでしょう。
これが分かれば自分やお友達の名前もヒエログリフで表すことができますね。
日本語と似ているヒエログリフ
さて、ここからもっとヒエログリフに踏み込んでいきます。
ヒエログリフには一つの文字に一つの音という決まりはありません。
例えばこの形。
この形だけでmnという二文字の音を一緒に表すことができます。
読み方はmen(メン)となります。
実はヒエログリフには、子音と母音を同時に表すことがありません。
タヌキと言う音の言葉はTNKと表されたり、バナナと言う音の言葉はBNNと表されたりします。
日本語と似ているヒエログリフ
…ではさっきの文字を混ぜて読んでみます。
左から「i(e)」、上から「men」下に「n」となります。
続けるとi(e)men、読み方は“アメン”が一番近い発音となります。
二文字のmn(men)の音と最後のnの音が被ってしまいますね。
実はこの最後のnは、mnの読み方を確定するための送り仮名のようなものなのです。
日本で使う漢字によく似ていて、例えば「通」だけ書かれていると、日本人の多くは“つう”と読む方が多いでしょう。
でも“とお”と読むことだってできますよね。
送り仮名がついて「通る」と書かれていれば、100%“とおる”と読みますよね。
こんな感じでヒエログリフにも送り仮名で意味や呼び方を確定させることが沢山…というかほとんどなのです。
ちなみに、下のように同じ「アメン」でも左に神官や神を表す文字が並べられているときには、神である「アメン“神”」であることを表します。(最後の文字は発音しません。)
終わりに
どうでしたか?意外に理解できそうではありませんか?
日本語と似ていることを知ってからヒエログリフで表されている文字が増えてきたので、最近はこればっかり勉強しています。
とりあえず難解なものを抜かしあらかたの表記を覚えたら、文法にも挑戦してみようと思います!
ヒエログリフの文字の表し方も学者によっても見解が異なっている部分がありますが、今回は「ゼロからわかるエジプト神話」を参考に表記させていただきました。
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