ジョン・ロック(哲学)
ジョン・ロック
タブラ・ラサ…!
イギリスの経験論者であり、現代に影響を与えた政治哲学者のジョン・ロックは、自身の著書“人間知性論”において、こう主張しました。
「人間が生まれたとき、心はタブラ・ラサ(白紙)である。」
ロックは、知識は後からの経験によって得られると考えました。
全ての考え方や観念は感覚的経験から蓄積されていき、その経験を元に別の観念を推測することも可能であると主張しました。
しかし、物事の真理に近づけるかどうかについては限界があるとも考えていました。
ジョン・ロック(政治)
ジョン・ロック
例え王であっても、権利を侵害するならば抵抗する。
人間は本来、法律の存在しない”自然状態”にあり、そこでは腕力があるものが支配権を握っていたと彼は考えました。
文化が発展するに連れ、そういった自由の一部を権力者に譲り、代わりに治安などの保証を得るようになりました。
ジョン・ロックの一番の功績は、これら“自由・生命・資産に対する権利”は尊重されるべきものであると主張したことでした。
こうした権利が侵害された場合、例え相手が王であっても抵抗する権利があると訴えました。
この考えは、後にフランス人権宣言や、アメリカ独立運動への足がかりとなり、世界に大きい影響を与えました。
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