2022-01

雑学

皆が打つと弱者を守れる~ワクチンと集団免疫~

エドワード・ジェンナーの話に続き、ウィルスと免疫についての話になります。     彼が生み出したワクチンという概念が後世に与えた影響は、良い意味で計り知れません。    今回はそんな予防医学の中心で活躍する“ワクチン”の雑学について触れてい...
歴史

人類初のワクチン開発(後編)~エドワード・ジェンナー~

の続き…。 ~前回までのまとめ~ 幼少期に受けた人痘法による苦い経験から、外科医になるべく修行を始めるジェンナー。    ジョン・ハンターの元で研修をした際、とある牛飼いの娘が診察に訪れる。    診断の結果、天然痘の疑いありと告げるも娘は...
経済

資本に踊らされる資本家と労働者~資本論⑬~

(↑前回記事)   前回の資本論は、生産活動についての考え方をまとめていきました。    単純再生産は、1回目、2回目、3回目……、とずっと同じ額の資本で行う生産活動のことを言いました。   拡大再生産は、1回目に増えた剰余価値を2回目の生...
歴史

人類初のワクチン開発~エドワード・ジェンナー(前編)~

人類と感染症との長き闘いの中で、救世主とも呼べる功績を残した人物エドワード・ジェンナー。   今回は、近代免疫学の父でありワクチンによる病気の予防という概念を作り上げたジェンナーについてフォーカスを当てていこうと思います。      天然痘...
哲学

フランシス・ベーコンの~経験論~

15~16世紀に起こったルネサンスと宗教改革によって、神を絶対視する世界は崩れていきました。    人々は教会の教えを盲信せず、合理的に物事を考えるようになっていきます。    その一例が、ガリレオ・ガリレイやケプラーが唱えた"地動説”です...
経済

単純再生産と拡大再生産~資本論⑫~

(↑前回記事) 前回の資本論では、時間給や日給などの現在に通ずる賃金形態をもとに、搾取の構造を読み解いていきました。    中でも出来高払いは資本家にとって最も都合の良い賃金形態であり、労働者が労働者を搾取する構造さえ生み出すとマルクスは言...
哲学

絶対王政か抵抗する権利か~社会契約~

社会契約 社会契約の根底には、以下の考えがあります。 ・過去の人類には政府も法律もなかった    ・この最初の人々は、自分の身の安全を確保し経済的繁栄の条件を生み出すために、ある合意を結んだ    ・法による安定や安全と引き換えに、すべての...
哲学

この世に物質的なものは存在しない~ジョージ・バークリー~

ジョージ・バークリーは、アイルランドの哲学者です。    彼の哲学観念は、観念論と有神論に重きが置かれています。    バークリーの観念論は、この世に物質的なものは存在せず、霊や精神、魂などの概念や思想のみが存在するという考え方です。   ...
哲学

ホッブズが唱えた社会契約の形~リヴァイアサン~

17世紀、ベーコンやロックなど同世代の人物に、経験論や大陸論とは少し違った思想を持つ人物たちがいました。    トマス・ホッブズとジャン・ジャック・ルソーです。    絶対王政やフランス革命などに大きな影響を与えることになる"社会契約説”の...
宗教

布教師たちは日本に行っているのか。~エミールより~

前回記事 この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つような言葉を抜粋して紹介していきます。      “子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめていきます。 ...
歴史

人類の初の人工真空~エヴァンジェリスタ・トリチェリ~

イタリアの物理学者エヴァンジェリスタ・トリチェリは、"真空”に関する実験で自然科学に大きな発展をもたらした人物であり、"気圧”を発見した人物です。    今回はアリストテレスの仮説では説明できなかった、"真空”と"気圧”についてまとめていこ...
経済

時間賃金と出来高払いでの搾取~資本論⑪~

(↑前回記事)   前回の記事では“労働力の価値と労働の価値”についてまとめていきました。    労働者も資本家も労働力を売買しているはずなのに、お金は労働力ではなく労働に対して支払っているということが分かりました。    この微妙な差が、...
芸術

モチーフは神曲のダンテ?~考える人~

オーギュスト・ロダンによる彫刻"考える人”は、世界で最も知られた芸術作品のひとつです。    この作品は、ロダンがフランス政府の依頼によって手掛けたものです。    元々は新設される装飾美術館の門扉”地獄の門”の飾りとして制作される予定でし...
宗教

カトリック教会の教え~7つの秘跡~

今や12億人以上のキリスト教信者を抱えるカトリック教会。    独立国家ヴァチカン市国が監督し、信仰を先導している宗教です。    またそこから2500以上の司教に分かれており、そこにカトリック教会も存在しています。   カトリックの信仰の...
神話

ルーベンスも描いた神々の揉め事〜パリスの審判 後編〜

ルーベンスも描いた神々の揉め事〜パリスの審判/ (前回記事) パリスの審判前編では、大まかなストーリーを紹介していきました。 後編では絵の中身に一歩踏み込み、何が描かれているのかを紹介していきたいと思います。       パリスの審判 ルー...
神話

ルーベンスも描いた神々の揉め事〜パリスの審判 前篇〜

パリスの審判とトロイア戦争 ルーベンス作「パリスの審判」1632〜1635年頃    前回紹介した十字架昇架&十字架降下に続き、ルーベンスの“パリスの審判”の紹介です。    絵画におけるパリスの審判は、ギリシャ神話のひとつであるトロイア戦...
神話

【記事まとめ】トロイア戦争①~⑥

この記事ではギリシャ神話のトロイア戦争に関連した記事をまとめています。    パリスの審判からトロイア戦争集結までが記事化されています。    それそれの記事アクセスへどうぞ。     トロイア戦争のきっかけ~トロイア戦争①〜 戦争の発端は...
教育

自分の目でものを見、自分の心でものを感じればいい。~エミールより~

前回記事 この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つような言葉を抜粋して紹介していきます。      “子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめていきます。 ...
歴史

【記事まとめ】エジソンに挑んだ男ニコラ・テスラ

この記事では天才科学者ニコラ・テスラの記事をまとめています。     それぞれの記事一言でまとめていたりするので、記事へのアクセスとしてどうぞ!      エジソンに挑んだ男~ニコラ・テスラ①~ テスラの幼少期~青年期までのまとめです。 グ...
経済

労働者は労働力を売っているはずなのに…~資本論⑩~

(↑前回記事)    前回の記事では、資本家による労働者のピンハネについてまとめていきました。    当時のイギリスの農耕労働者を例に古典経済学とマルクス経済学を比較すると、前者では約75%のピンハネが、後者では約300%のピンハネがあると...
歴史

マッドサイエンティスト~ニコラ・テスラ~

この記事は前回までにまとめたニコラ・テスラシリーズの番外編の記事です。    ここでは、テスラがマッドサイエンティストと呼ばれるにふさわしいエピソードなどをまとめようと思います。   世界システム テスラ 共振って…すごい! 交流システムを...
歴史

エジソンに挑んだ男~ニコラ・テスラ④(終)~

の続き…。    ~前回までのあらすじ~ ゼネラル・エレクトリック本社に入社したテスラだが、エジソンと意見の違いから対立。    1年で会社を辞め、自分で交流電気のプロモーションをしているところにウェスティングハウスから声がかかる。    ...
歴史

エジソンに挑んだ男~ニコラ・テスラ③~

~前回までのあらすじ~ “電話が来る”という情報はテスラの勘違いだった。    実際に電話と対面できるのは5年以上も先になることが判明し、仕方なくその地の電信局で働く。    ある時エジソンの会社に入るチャンスが巡り、見事入社に成功。   ...
歴史

エジソンに挑んだ男~ニコラ・テスラ②~

の続き…。 ~前回までのあらすじ~ 幻覚に悩まされていた幼きニコラ・テスラは、何とか頑張って大学に入るも奨学金が打ち切られ中退。    働き口を探していた彼はある時、最新技術の結晶である電話が隣国ハンガリーにくるとの情報を手に入れる。   ...
歴史

エジソンに挑んだ男~ニコラ・テスラ①~

ニコラ・テスラ (1856~1943年) は、現在使われている"交流電気方式”を一般化させた天才科学者です。     人工地震や世界システムの研究開発など、マッドサイエンティストとして語られることも多くあります。    今回から数回に渡って...
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