2021-08

宗教

イスラム教の広がりとモンゴル軍の襲撃

632年に予言者ムハンマドが死ぬと、メッカから始まった彼の宗教は瞬く間に広まっていきます。   イスラム教徒の軍勢はアラビア半島、ペルシア、シリア、アルメニア、エジプト、北アフリカ、アフガニスタンを次々に制圧。   711年には現在のスペイ...
歴史

バッハ、ヴィヴァルディたちの誕生~バロック音楽~

前回の音楽ジャンルで紹介した、ルネサンス音楽に続きバロック音楽の紹介です。   時代背景とともに、比較的マニアックだったルネサンス音楽から、皆さんが知るバッハやヴィヴァルディなどが現れるバロック音楽に移り変わっていきます。   バロック音楽...
歴史

文芸復興で音楽も発展した時代~ルネサンス音楽~

ルネサンス音楽 ルネサンス音楽は、15世紀~16世紀末頃までに作られた音楽です。   学校の歴史授業でも習ったマルティン・ルターらによる宗教改革がおこった時期でもあり、ルター自身も作曲家としても活躍しています。   マルティン・ルター   ...
科学

レモンはすっぱいのにアルカリ性食品…なぜ?~酸性食品とアルカリ性食品~

酸性食品とアルカリ(塩基)性食品 酸性とアルカリ性と言えば、義務教育時代から聞き慣れてきた言葉のひとつかと思います。   “レモン汁を青色のリトマス試験紙に浸すと赤色に変色して酸性になる”ということは、実験や動画、学校の授業などで知ることに...
宗教

神の怒りに触れた町~ソドムとゴモラ~

ソドムとゴモラ ソドムとゴモラは旧約聖書の「創世記」編に出てくる二つの町の名前です。 両方ともヨルダン川(死海)付近に存在したとされています。(諸説あり)   聖書によると、町の住人は罪を犯していたため、神は両町を滅ぼしてしまおうと考えます...
哲学

人は生まれながらにして知ることを欲する~アリストテレス~

アリストテレス アリストテレス(紀元前384~322)はギリシャ北部にあるマケドニアで生まれた哲学者です。   アテネのプラトンが開いた学園アカデメイアで学び、プラトンの死後は自身がリュケイオンという学園を開きます。   当時のアテネは生物...
文学

西洋植民地時代を舞台に人の闇を描いた難解小説~闇の奥~

闇の奥 闇の奥(原題:HEART OF DARKNESS)は、1899年にジョセフ・コンラッドによって書かれた中編小説です。   作者であるコンラッド自身が、英国の船員としてコンゴ川に渡った経験をもとに、西洋植民地時代の暗い影を描写していま...
科学

星が放つ最後の輝き~超新星爆発~

超新星爆発 広大などといった言葉では表すことができない宇宙。   この宇宙での出来事の一つである「超新星爆発」についての紹介になります。 超新星爆発は、星が一生を終えるときに起こす大規模な爆発のことです。   ほとんどの星の最後は、核融合で...
哲学

我々は影を見ているに過ぎない~洞窟の比喩~

プラトンの洞窟の比喩 「人間は、地下にある洞窟で生活しているようなものである。」 「その洞窟は、入り口の奥行が長く、そこから光が洞窟の幅いっぱいに奥まで差し込んでいる。」 「そこに住む人々は、子どものころから足と首を縛られ固定されており、正...
歴史

手書きの本から印刷の本へ~インキュナブラ~

インキュナブラ インキュナブラは15世紀より前に活版技術を使って印刷された書物のことです。   人間の手で書き写しながら本を作成していたものが、印刷の技術の革命により大量に早く量産することができるようになりました。 写字室と写学生 書物とし...
雑学

【Procrustean:無理やり基準に合わせようとする】の語源が面白い

【Procrustean(プロクルスティーン)】意味:無理やり基準に合わせようとする という単語がありますが、これがギリシャ神話の登場人物からきていることを知っていましたか?   彼の名は山賊プロクルステス。   彼は高い丘の中で酒屋を経営...
芸術

ハギア・ソフィア聖堂

ハギア・ソフィア聖堂 ハギア・ソフィアは、トルコのイスタンブールに存在する大聖堂です。   英語ではセント・ソフィア。   トルコ語ではアヤ・ソフィア。   古代ギリシャ語ではハギア・ソフィア。   と呼ばれています。   ハギア・ソフィア...
歴史

キリスト教に改宗した皇帝~コンスタンティヌス一世~

皇帝ネロのキリスト教迫害 紀元前64年になると、皇帝ネロはキリスト教に対する迫害を公的に命じました。 これらのことが今でも暴君と呼ばれる所以になっています。 暴君ネロの彫像 ネロに限らずローマの権力者たちは、キリスト教は帝国の安定を脅かす存...
神話

トロイの木馬~トロイア戦争⑥最終話~

の続き…。   アキレウスの死 パトロクロスの弔いも終わり、再びトロイア軍とギリシャ連合軍の争いが始まります。   アキレウスも健在な連合軍は、トロイア兵たちを次々に倒していきます。   トロイア城門に迫る連合軍をどうにかすべく奔走するパリ...
芸術

建築技術の開花~ゴシック建築~

ゴシック時代は、12世紀のパリとその周辺であるイル・ド・フランス地方から始まった建築様式です。   1250年までに、この様式はヨーロッパの多くの地域に広まり、彫刻と絵画の両方に影響を与えていました。   ゴシック建築の開花 もともとはロー...
科学

なぜ水面に落ちた虫は羽ばたけないのか~表面張力~

地上に当たり前存在し、私たちの生活に欠かせない水。 以前の記事↓に続き、今回も水の不思議について学んでいきます。 【科学】氷が水に浮くワケ?~水と氷~/   水素同士の結合 水の不思議な性質は、水分子の形が原因です。   ご存じの通り、二つ...
神話

オリンピックの起源~トロイア戦争⑤~

の続き…。   パトロクロスの葬儀 アキレウスは戦争中に捕らえたトロイアの若者12人を生贄に捧げた後、パトロクロスは火葬されることになります。   火葬も終わりパトロクロスの骨を黄金の骨壺に入れ埋葬した後、集会を開いて競技会を催しました。 ...
神話

アキレウスVSヘクトル~トロイア戦争④~

の続き…。 アガメムノンとアキレウスの和解 パトロクロスの復讐を果たすため、対立していたアガメムノンへ和解を申し出るアキレウス。   アガメムノンも、アキレウス無しではこの戦況を打開することは不可能と悟り、和解の提案を受け入れます。   二...
神話

パトロクロスの猛攻~トロイア戦争③~

の続き…。   トロイア開戦 アキレウスの参戦も決定し、スパルタを含むギリシャ連合軍はトロイアへ攻め込んでいきます。  より   このトロイア戦争、快進撃を続けるギリシャ連合軍は順調にトロイアまで攻め込むことができますが、難攻不落のトロイア...
科学

氷が水に浮くワケ?~水と氷~

水と氷 水が氷になると浮いてきますよね。   昔からの常識として知られている当たり前の現象です。   でも実はこの現象、とても不思議なことなのです。 水以外のほとんど物質は、一定の質量の個体の体積が液体よりも小さくなります。   そのため、...
神話

軍に加わるアキレウス〜トロイア戦争②〜

の続き…。   アキレウスの誕生 トロイア戦争で活躍するアキレウス。   まずは彼の出生について触れていきます。   彼は海の女神であるテティスから生まれた半神半人の英雄です。 ペレウスとテティスの結婚 テティスは生んだ赤子を不死にするため...
宗教

ユダヤ教・キリスト教・イスラム教…一神教の開祖~アブラハム~

アブラハム アブラハムは一神教の開祖と言われている人物です。   元はアブラムという名前でしたが、後に神によってアブラハムと名づけられました。   ややこしいので全て「アブラハム」で統一します。 フィリッピーノ・リッピ「アブラハム(アブラム...
神話

トロイア戦争のきっかけ~トロイア戦争①〜

イリアスとオデュッセイア 紀元前8世紀頃の詩人(所説あり)ホメロスの作品は後世にも多大な影響を与えています。   有名な作品に「イリアス」と「オデュッセイア」があります。   トロイの木馬や英雄アキレウス、一つ目巨人のサイクロプスや半人半鳥...
歴史

ローマの英雄~ユリウス・カエサル~

カリスマと言われて思い浮かぶ人物の一人。   弱体化しつつあったローマを率いて、国ごと世に花を咲かせた英雄カエサルについてまとめていきます。 カエサルの遍歴 ガイウス・ユリウス・カエサルは、紀元前1世紀頃に現在のフランス、ベルギー、ドイツ西...
哲学

人は生まれたときにイデアの全てを忘れている~イデア~

イデア この世に美しいものはなぜ美しいと感じるのでしょう?    プラトンはこの世界の理の外に「美しいというイデア」が存在していて、そのイデアがこの世界の「美しい」という感覚に関係していると主張しました。 プラトン 更にこの美のイデアと同様...