文学

ソクラテスの弁明を読む前の事前知識~ソクラテスの弁明①~

参考図書 角川選書 ソクラテスの弁明    今回から3回に渡ってまとめていくのは、プラトンが著“ソクラテスの弁明”です。   聞いたことはあるものの中身まではよく知らない著書のひとつとも言われています。   古代から語り継がれている一人の哲...
哲学

【記事まとめ】ニーチェの思想

今回は哲学者ニーチェについての記事をまとめた内容になっています。   末人思想、超人思想、ルサンチマン、永劫回帰など彼の考えを①〜⑤の記事に、自分の考えや考察を最後の⑥の記事にまとめています。   以下にそれぞれの記事の概要をまとめていきま...
哲学

時代背景と考察~ニーチェ⑥~

の続き…。    「神は死んだ」と言い、それまで(当時)のキリスト教信仰を否定したニーチェ。    天動説からなる地球が中心の宗教観も、地動説という人間の発展させた科学によって崩壊しましたし、    神の意志とされていた天災や世の中の神秘的...
哲学

永劫回帰とルサンチマン~ニーチェ⑤~

の続き…。   前回の記事では末人とニヒリズムについてまとめていきました。   末人とは、何もかも受動的になり仕方なく現状をただ生きている状態。    ニヒリズムとは、どうせ何をやっても意味がないと世の中を諦める状態。    ニーチェはこの...
哲学

ツァラトゥストラはこう言った(末人思想)~ニーチェ④~

の続き…。 前回まではニーチェの超人思想についてまとめていきました。   人間は超人になるべく、恐れに立ち向かっていくべきなのだと言っています。    それと同時に、“末人(終わりの人間)”という対極の存在もニーチェは示しています。 末人は...
哲学

ツァラトゥストラはこう言った(超人思想)~ニーチェ③~

の続き…。      前回まではニーチェが半病人になりながらも、療養しながら執筆を始めたところまでまとめました。     その頃の彼の人生は、没落という言葉がぴったりの身体も心も擦り切れた状態です。    彼は一体何を考え、どのような哲学に...
哲学

苦悩に満ちる人生の後半~ニーチェ②~

の続き…。    詩や文学、音楽の才能に溢れた青年期を過ごしたニーチェ。   母や妹、従者達など女性に囲まれて育った彼は、流行の最先端を行くようなお洒落な服を着る一面もあったそうです。    そんな家庭で育った彼は恩師をはじめとする多くの出...
雑学

人魚の数え方は?

人間は“人”、動物は“匹”、ではその両方が混じった架空の生物「人魚」は何と数えればいいでしょう?   今回のクイズは人のようでそうでないものの数え方です。       人魚の数え方は? 答え ↓ ↓ ↓ 人です!    人間と同じ数え方です...
哲学

神を信じ、神を否定する人生~ニーチェ①~

今回から取り上げていくのは、超人、永劫回帰、ルサンチマンでお馴染みの哲学者ニーチェです。    神を否定し、自分は一体何者なのかという問いに一石を投じた彼の思想は、現在でも語り継がれるほどの影響力があります。   そんな彼がどのような影響を...
教育

最初にすべきことは仕事をいいつけることではない。親切に見守っていることだ。~エミールより~

前回記事   この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つかもしれない言葉を抜粋して紹介していきます。       “子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめて...
雑学

タンスの数え方は何でしょう?

ここでいきなりですがクイズです。     箪笥(タンス)の数え方は? 答え ↓ ↓ ↓ 棹(さお)! 一棹、二棹、三棹……    理由 江戸時代の頃、箪笥は一本の丈夫な棹によって二人で担ぐように運ばれていたようです。   こののことから箪笥...
生物

史上最大の無脊椎動物~アースロプレウラ~

前回は史上最大の昆虫と言われているメガネウラを紹介しました。    当時石炭紀の酸素濃度が35%と非常に高い状態が、生物たちの体を大きくしたと考えられています。    さて今回紹介するのは約3億年前に生息したヤスデの一種“アースロプレウラ”...
科学

健康に良い元素?~ゲルマニウム~

ゲルマニウム ゲルマニウムは青みのある銀白色の半金属の元素です。    地殻に0.00015%程しか存在しないとされているため、レアメタルとして分類されています。   ガリウム同様、亜鉛や銅の精錬時に副産物として産出します。   トランジス...
文学

時は諸行無常に過ぎていく~徒然草~【第七十四段】

第七十四段 蟻のごとくに集りて、東西に急ぎ、南北に走る。 蟻のように人が集まっては、東西に急ぎ、南北に走っている。    高きあり、賎しきあり。老いたるあり、若きあり。 高い身分の人もいれば、低い身分の人もいる。年老いた人もいれば、若い人も...
文学

安全なときこそ注意する~徒然草~【第百九段】

第百九段 高名の木登りといひし男、人を掟てて、高き木に登せて、梢を切らせしに、 木登りの名人と呼ばれる男が、弟子を高い木に登らせて枝をらせていたところ、    いと危く見えしほどは言ふ事もなくて、降るゝ時に、軒長ばかりに成りて、 危なそうな...
科学

肌や髪の健康維持や抗酸化作用にも~亜鉛~

亜鉛は銀白色の反磁性を示す金属です。   酸と塩基の両方に反応し、乾燥した空気中ではほとんど酸化しません。   鉄や鋼に比べてイオン化傾向が大きいので、それらの金属に触れていることで腐食を妨げることができます。   その用途は幅広く、錆止や...
文学

知ったかぶりが恥をかく~徒然草~ 【第二百三十六段】

第二百三十六段 丹波に出雲と云ふ所あり。 丹波に出雲という場所がある。   大社(おほやしろ)をうつして、めでたくつくれり。 大社(出雲大社の神霊)を移して、立派に造ってある。   しだのなにがしとかやしる所なれば、秋のころ、聖海上人、その...
芸術

エル・グレコが描くイエス処刑直前の様子~聖衣剥奪~

エル・グレコとスペイン エル・グレコ(ドミニコス・テオトコプロス)1541〜1614年    さて今回もエル・グレコによる宗教画の紹介です。   1577年頃グレコはスペインのマドリードにいたことが記録されています。    この少し前にロー...
芸術

闇深く歪んだ神話~我が子を喰らうサトゥルヌス~

フランシスコ・デ・ゴヤ(1746~1828年) 絵画カテゴリーは引き続きフランシスコ・デ・ゴヤの黒い絵シリーズを紹介します。   今回はローマ神話に登場する神(サトゥルヌス)が我が子を喰らうシーンを描いた作品“我が子を食らうサトゥルヌス”で...
文学

恐れを使って危険を察知する~徒然草~【第百八十五段】

第百八十五段 城陸奥守泰盛(じやうのむつかみやすもり)は、双なき馬乗りなりけり。 安達泰盛(北条貞時の外祖父)は、2人といない馬乗りの達人である。   馬を引き出(いだ)させけるに、足を揃へて閾(しきみ)をゆらりと越ゆるを見ては、「これは勇...
芸術

異端尋問への風刺~魔女の夜宴~

フランシスコ・デ・ゴヤ(1746~1828年)   スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤは、近代絵画の第一人者として名を轟かせた人物のひとりです。   遅咲きの彼は、宮廷画家として絵を描くようになった43歳ごろから注目を集めるようになりまし...
科学

最も人類に関わった金属~銅~

銅 あらゆる金属の中でも銅は、最も長く深く人類に関わった金属と言われています。    1万年以上前には銅から作られた装飾品が存在し、そこから5000年も経つとスズとの合金である青銅が作られるようになります。    強度もあり加工のしやすい青...
教育

女は女として優れており、男と考えれば劣っている。~エミールより~

前回記事   この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つかもしれない言葉を抜粋して紹介していきます。       “子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめて...
文学

毎日心がけていれば自然にできるようになる~徒然草~【第三十二段】

第三十二段 九月廿日(はつか)の比(ころ)、ある人に誘はれたてまつりて、明くるまで月見ありく事侍(はんべ)りしに、 九月二十日頃のこと、ある人に誘われて夜があけるまで月を眺めながら歩いていた、   思い出づる所ありて、案内させて、入り給ひぬ...
生物

石炭紀を代表する史上最大の昆虫〜メガネウラ〜

遂にきました石炭紀の大人気生物メガネウラ!   大昔には巨大なトンボがいてな……なんて話をされたなら、十中八九コイツの話題というくらいメジャーな古生物です。   現在世界で最も大きいなトンボは全長16cmのテイオウムカシヤンマ。   テイオ...