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科学

正常な炎症を妨げない新しいタイプの鎮痛薬の可能性

イタリアのフィレンツェ大学の研究チームが、痛みだけを選択的に抑え、体にとって有益な炎症反応をそのまま残す新しいタイプの鎮痛薬の仕組みを発見しました。 これまで広く使われてきた一般的な鎮痛薬、いわゆる「NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)」...(続きを読む)
科学

サイケデリック薬(幻覚剤)のひとつが免疫システムを制御する新たな鍵となる可能性

幻覚剤として知られてきたサイケデリック薬(脳神経系に作用して幻覚や変性意識状態を引き起こす薬物:幻覚剤)が、いま医療の新たな可能性として注目を集めています。 かつてはヒッピー文化と結びつけられ、長らく否定的なイメージを持たれてきたこれらの物...(続きを読む)
雑記

「英国大使館別荘2F」の思ひ出

本日は三連休の中日ということで、休みを利用して日光の中禅寺湖に行ってきました! 中禅寺湖のほとりからは男体山が綺麗に見えました。、 さて、目的は英国大使館の別荘!中禅寺湖の駐車場から歩いて15~20分くらいの場所にあります。 この建物の中に...(続きを読む)
科学

「少量のお酒が健康的に見えるのは、すでに健康な人がたまたま少量飲酒しているだけ」という研究結果

長年、「少量の飲酒は健康に良い」と信じられてきました。しかし最新の研究によると、たとえ軽い飲酒であっても、認知症のリスクを下げる効果はほとんどなく、むしろ摂取量に比例してリスクが上昇することが明らかになりました。 これまでの観察研究が示して...(続きを読む)
科学

加工食品の摂取がパーキンソン病の初期兆候を早める可能性

脳神経の変性が始まるもっとも早い段階、いわゆる「前駆期パーキンソン病」の兆候は、一般的に知られる手の震えや動作の遅れ、平衡感覚の異常などの明確な症状が現 れる前に起こるとされています。 この初期段階では、脳の神経変性がすでに進行し始めている...(続きを読む)
科学

腸内細菌が「眠気」をコントロールする?──ワシントン州立大学が発見した睡眠の新たなメカニズム

腸内細菌を通した腸と脳の相関性は、近年注目されつつある主要な研究テーマです。 未知が部分が多い身体のメカニズムですが、私たちの腸内に存在する細菌の小さな断片が、脳に作用して睡眠を誘発している可能性があることが、新たな研究によって明らかになり...(続きを読む)
科学

フェンタニルの10倍の強さを持つ「ニタゼン」:新たな合成オピオイド危機の到来

近年、アメリカを中心にフェンタニルによる健康危機が深刻化し、社会的にも大きな問題となっています。 しかし、状況はさらに悪化する可能性があります。 なぜなら、フェンタニルよりもはるかに強力で致死性の高い新たな合成オピオイド「ニタゼン(Nita...(続きを読む)
科学

2025年ノーベル生理学賞 坂口志文氏らが明らかにした免疫システム

2025年、ノーベル生理学・医学賞が、「体が自らの免疫システムを暴走させずに制御する仕組みを発見した」三人の科学者に授与されました。  受賞者は、大阪大学の坂口志文(Shimon Sakaguchi)氏、そしてアメリカのシステム・バイオロジ...(続きを読む)
科学

ソフトドリンクの摂取とうつ病のリスク上昇の関係

ドイツのゲーテ大学の研究で、ソフトドリンクの摂取が特に女性のうつ病発症リスクを高める可能性があることが明らかになりました。 腸内細菌の変化、特にEggerthella属の増加がその一因と考えられています。 以下に研究の内容をまとめます。 参...(続きを読む)
科学

音楽家、画家、ダンサー……創造的な趣味は脳の老化を分子レベルで遅らせる

複雑なステップを踏むタンゴのダンスや、ギターを奏でる演奏、あるいは絵を描くことやビデオゲームなど、脳の活動を活発化させる創造的な活動が、脳の老化を遅らせる可能性があるとする研究結果が発表されました。 複数国のダンサー、音楽家、芸術家、そして...(続きを読む)
科学

人工甘味料の摂取と認知機能低下の関連を示す長期研究:ブラジルにおける12,000人超の調査結果

近年、人工甘味料は糖質やカロリー摂取を抑える目的で広く利用されています。  清涼飲料や低カロリー食品、さらには「ダイエット」や「ゼロカロリー」と表記される製品においては欠かせない成分となっており、砂糖の代替として日常的に口にしている人も少な...(続きを読む)
科学

睡眠不足は脳を老化させる──英国27,000人以上のサンプルより

私たちは人生の約3分の1を睡眠に費やしています。しかし、睡眠は決して無駄な時間ではありません。 むしろ、心身の回復を促し、脳を保護するために不可欠な能動的プロセスです。 良質な睡眠が確保できない場合、その影響は脳に蓄積していき、時に長年を経...(続きを読む)
科学

大麻使用と体外受精卵の染色体異常との関連

体外受精(IVF)における成功率を左右する要因として、これまで女性の年齢や卵子の質、さらには生活習慣や環境因子が重要視されてきました。 その中で近年注目されているのが、大麻使用と生殖機能との関係です。 新たに発表された研究は、大麻の使用が体...(続きを読む)
科学

甘いものへの欲求を抑える6つの方法

古くは口にすることが難しかった甘いもの。 現代であらゆる場所で手に入ることができ、それこそ道端の自動販売機でも入手が可能です。 現代における甘いものほとんどは、精製された砂糖や品種改良されたフルーツ・野菜であり、健康的と言える代物ではありま...(続きを読む)
科学

12万人規模のデータから判明したテロメアの長さと死亡リスクの関係

寿命や老化、健康長寿の要因を探る研究領域において、テロメア(染色体末端に位置する反復配列で、細胞分裂ごとに短くなる性質を持つ)が注目を集めています。 中でも、テロメアの長さが短いことがすべての死因による死亡リスクと強く関連するかどうかは長年...(続きを読む)
科学

音楽家は痛みを他の人とは異なって感じる

楽器の演奏を学ぶことが、単なる音楽的な技能の向上にとどまらず、脳に多様な恩恵をもたらすことはよく知られています。 今年の4月に発表された中国科学院大学による研究によれば、演奏の習得は微細な運動技能や言語の獲得、発話、記憶といった能力を強化す...(続きを読む)
科学

慢性的な不眠は認知症の発症につながる──大規模研究が示す新たなリスク

夜中の3時に目を覚まし、天井を見つめながら眠れずに過ごすことは、翌日の活力を奪うだけの問題ではないかもしれません。  米国で行われた大規模かつ長期的な研究により、慢性的な不眠が脳内の変化を引き起こし、その結果として認知症の発症につながる可能...(続きを読む)
科学

若年女性の心臓発作の半数は動脈の詰まりが原因ではないことが判明

心臓発作といえば、多くの人が「動脈が詰まることによる発作」を思い浮かべるのではないでしょうか。  これまで長らく、心臓発作の主な原因は、動脈の中にプラークが蓄積して血液の流れが妨げられる動脈血栓症(アテロトロンボーシス)とされてきました。 ...(続きを読む)
科学

アスピリンが大腸がん再発を防ぐ可能性 ── 臨床試験が示した新たな効果

若年層の消化管がんの増加が騒がれる昨今、特に大腸がんや直腸がんは世界的に患者数が多く再発のリスクも高いため、予防の関するメカニズムや治療薬の研究は大きな課題です。 スウェーデンのカロリンスカ大学およびカロリンスカ研究所による研究から、現在で...(続きを読む)
科学

パンプキンスパイスによる健康への影響

秋の訪れとともに、多くの人々が楽しみにしている味覚のひとつに「パンプキンスパイス」があります。 このスパイスは、シナモン、クローブ、ジンジャー、ナツメグ、オールスパイスといった香り豊かな香辛料が主な材料です。 米国の秋の風物詩の一つであるパ...(続きを読む)
科学

睡眠中に体を修復する脳の仕組みを解明:UCバークレー校の研究より

私たちが眠っている間、体内では「成長ホルモン(hGH)」が分泌され、筋肉や骨を修復・再構築する働きが行われています。  しかし、なぜ睡眠と成長ホルモンがこれほど密接に関わっているのか、その詳細については長年不明な点が多く残されていました。 ...(続きを読む)
科学

家事だって中強度の運動──運動における「マイクロドージング」

運動と聞くと、多くの人が「30分以上のジョギング」や「1時間のジムトレーニング」といった、ある程度まとまった時間を必要とする活動を思い浮かべるのではないでしょうか。 しかし、近年注目されているのが「マイクロドージング(microdosing...(続きを読む)
科学

コーヒーが脂肪肝を守る?非アルコール性脂肪肝疾患への予防効果を探る

コーヒーは世界中で最も親しまれている飲料の一つです。 20世紀半ばには、コーヒーの発がん性が危険視されたこともある一方、近年の研究においては慢性肝疾患を持つ人々において、コーヒーを飲むことが肝硬変のリスクを下げることや、肝細胞がんの発症率を...(続きを読む)
科学

痩せすぎは「過体重」よりも危険?大規模デンマーク研究が示す新たな知見

肥満は様々な病気に関係することが知られており、多くの人はそういった過体重の状態を良いものとは考えないでしょう。 では逆に、痩せすぎていることはどうでしょう。 一般的に「痩せていることは健康的である」と考えられがちですが、デンマークで実施され...(続きを読む)
科学

60年以上使用されてきた糖尿病治療薬「メトホルミン」は脳とも深く連携していた

メトホルミンは、二型糖尿病の血糖管理に用いられる代表的な薬として、60年以上にわたり世界中で処方されてきた治療薬です。  その効果は広く認められているものの、これまで研究者たちは、この薬がどのようにして血糖値を下げているのか、その正確な作用...(続きを読む)
生物

オキシトシンがもたらす人とネコの化学的な絆

古代エジプトの時代から人間とともに暮らしてきたネコ。 現代でもペットとして飼われているいるネコという動物について、近年の研究により、ヒトとネコの脳内化学物質に独自のつながりが存在することが明らかになりつつあります。  その中心的な役割を果た...(続きを読む)
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