マグネシウム
マグネシウムは可燃性の銀白色の金属です。
人間の必須栄養素であり、食品、衣料品、飼料や肥料などに使われています。
かつてのカメラのフラッシュは、マグネシウムリボンが発火したときの閃光を使っていました。
金属としては合金に使われることが多く、熱をため込まず軽くて硬いため、パソコンの筐体や携帯電話の部品などに使われています。
人間の体におけるマグネシウム
体内のマグネシウムの50~60%は骨に吸収され、骨の弾性維持に一役買っています。
筋肉の収縮、神経伝達、体液の平衡維持、ホルモンバランス調整など生命現象の機能に関わっています。
体内のマグネシウム量が低下すると、骨に貯蔵されたマグネシウムが利用されますが、吸収や代謝の全ては未だに明らかになっていません。
アミラーゼやリパーゼなどの消化酵素をはじめ、350種類以上の酵素の活性にも関わっていて、特にブドウ糖から作られる高エネルギー物質アデノシン三リン酸(ATP)の代謝に使われます。
またアンチエイジングにも効果的と言われていて、皮膚のバリアー機能であるアシルセラミドの合成にマグネシウムが重要な役割を担っています。
このことからアンチエイジングミネラルとも言われています。
植物においてのマグネシウム
マグネシウムは植物の葉緑体(クロロフィル)の中に含まれていて、光合成に必要な成分でもあります。
光合成によって炭酸ガスと水分から炭水化物を作り出す植物ですが、その合成において必要不可欠なのがマグネシウムです。
マグネシウムが欠乏するとクロロフィルを維持することができず、葉が黄色くなってしまいます。
植物が緑色なのは葉緑素によるもので、葉緑素の基本構造になるのがマグネシウムなのです。
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