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ユダヤ教・キリスト教・イスラム教…一神教の開祖~アブラハム~

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アブラハム

アブラハムは一神教の開祖と言われている人物です。

 

元はアブラムという名前でしたが、後に神によってアブラハムと名づけられました。

 

ややこしいので全て「アブラハム」で統一します。

フィリッピーノ・リッピアブラハム(アブラム)」

旧約聖書の「創世記」によると、ウルの町に住んでいた若きアブラハムの前に神が現れ、「カナンの地に行け」と告げられます。

 

やがて年を重ねるうちに、アブラハムは子供がいないことを心配します。

 

妻であるサラは、なかなか子供を産むことができなかったため、ハガルという女奴隷とアブラハムの間に子供を産むことを許します。

 

そうしてできた子が、「イシュマル」といいます。

 

奴隷であるはずのハガルは、次第にサラの言うことを聞かなくなります。

 

再びアブラハムの元に現れた神は「今度はサラが子を産むであろう」と告げます。

 

この時アブラハムは85歳、サラは75歳でした。

 

お告げ通り、サラはアブラハムとの間に息子イサクを産み、ついには女奴隷のハガルとイシュマルを追放してしまうのです。

 

イサクの犠牲

しばらくすると、神は「息子イサクを捧げものとして犠牲にせよ。」という冷徹なお告げをします。

 

アブラハムは、神に無条件で信仰していたので「従います」と答えました。

 

しかし、いざ息子を殺すという場面に大天使がアブラハムを止めました。

 レンブラント・ファン・レイン「イサクの犠牲」

 

アブラハムは神への信仰を果たしているという、信仰のあるべき姿の一例とトーラーに書かれています。

トーラー

 

イスラエルの12部族誕生

月日が経ち、イサクはリベカという女性と結婚します。

 

その子供がヤコブという双子の弟になります。

 

このヤコブは、後に12人の子供をもうけ、この12人がイスラエルの12部族の祖となっていきます。

 

12部族にはそれぞれ紋章や宝石があり、各部族の象徴とされています。

この12部族は後にダビデ王の元、イスラエル王国としてひとつに統一されることになります。

 

最期に

・一年を意味する12か月
・キリストの12使徒
・干支である十二支
・ギリシャ神話の12神
・1ダースを表す

特別な数字を表す12という数は、このイスラエルの12部族の数からきているという説もあります。

 

古くから12は神聖な数として存在していたのですね。

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