ハギア・ソフィア聖堂
ハギア・ソフィアは、トルコのイスタンブールに存在する大聖堂です。
英語ではセント・ソフィア。
トルコ語ではアヤ・ソフィア。
古代ギリシャ語ではハギア・ソフィア。
と呼ばれています。
ハギア・ソフィアは、コンスタンティノープルの時代にビザンツ帝国の皇帝ユスティニアヌス一世の命令で建築されました。
キリスト教の大聖堂として作られ、皇帝はソロモン王(かつてエルサレムにユダヤ教の神殿を建てた)に勝ったと述べたと伝えられています。
この傑作建築を設計したのは、建築家ではなく数学者であったイシドロスとアンテミオスで、ドームの重量を4つの柱に分散させるよう計算された設計がなされています。
ドームの基部には窓が40あり、そこから内部に光が差しこみ、礼拝する人たちの頭上に天井が浮いているかのように錯覚されます。
長年にわたる地震や火事によって被害を受けてきたこの聖堂。
もともとはビザンツ皇帝の個人用教会でしたが、1453年にオスマン帝国がコンスタンティノープルを攻略したあとは、モスク(イスラム教の礼拝堂)に作り替えられました。
イスラム教では肖像画が禁止されているので、元の装飾の絵は漆喰で塗りつぶされていました。
今では、建物の基礎部分は強化され、かつての絵からは漆喰が取り除かれ、観光スポットとして賑わっています。
トルコに行ったときは是非とも行ってみたいスポットですね!
豆知識
ハギア・ソフィアは1204年に第四回十字軍にとって略奪を受けています。
この第四回十字軍は、当初の目的であった聖地エルサレムに向かわず、コンスタンティノープルをやその周辺にて略奪や虐殺を繰り返したため、最悪の十字軍と言われています。
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