今回のオススメ映画は「手紙は憶えている」です。
アウシュビッツ収容所の生存者が主人公で、認知症によって記憶が薄れながらも、かつて殺された家族の復讐を果たそうという物語です。
ホロコーストなど歴史的な知識がなくても楽しめる作品なので、機会があれば気軽に観てほしいです。
あらすじ
老人ホームで介護生活を送る主人公のゼブ・グットマン。
一週間前に妻を亡くし、それをきっかけに認知症が悪化。
最近は、「(死んでしまった)妻はどこか」とヘルパーに尋ねては、ああそうだった妻は死んだのだ…と落胆する生活を送っていた。
ある日、彼は友人のマックスから1通の手紙を託される。
手紙には「覚えているか?ルース亡きあと誓ったことを。君が忘れても大丈夫なように、全てを手紙に書いた。その約束を果たしてほしい……」
2人は、70年前に大切な家族をナチスの兵士に殺されていた。
その兵士は身分を偽り、今も生きているという。
犯人の名は“ルディ・コランダー”。
体が不自由なマックスに代わり、ゼヴは復讐を決意し、託された手紙とかすかな記憶だけを頼りに旅立つ。
できることが限られている状況
ヒーローのような主人公が強靭な肉体を武器に敵と戦うという話も好きですが、今作品のようにハンデを背負って様々な知恵を絞って立ち向かうスタイルも個人的にツボです。
眠って起きると認知症の影響で何もかも忘れてしまうのに、映画はテンポ良く進ので観やすい部類に入ると思います。
限られたヒントを武器に困難に立ち向かう姿は、色んな意味でハラハラさせてくれます。
一味違った焦燥感を味わうことができる映画です。
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