の続き…。
ヘラの嫌がらせ
ゼウスの浮気に嫉妬したヘラは、アルケイデス(ヘラクレス)のいるゆりかごに蛇を投げ込んで殺そうとします。
しかしアルケイデスは強かった…。
ゆりかごに侵入してきた2匹の蛇を、いとも容易く捻り潰してしまったのです。

絵からも感じられるこの貫禄…。
隣にいるイピクレスも呆気に取られています。
この様子を見たアルクメネは、この子はゼウスの子だと確信しました。
これ以降アルケイデスは、父アムピュトリオン(アルクメネの夫)から戦車の扱い方を、巨人族のエウリュトスから弓矢の扱い方を、戦争の名手カストールから武器と戦術を・・・。
などなど英雄の名に恥じぬ教育を受けてきました。

アルケイデス、勢い余って音楽の先生を殺す
最高の教育を受けているアルケイデスにも、苦手なものがあります。
それは音楽です。
ある日音楽の教師リノスは、アルケイデスの音楽のできの悪さに手が出てしまいます。
これにキレたアルケイデスは、近くにあった竪琴(大石ともいわれている)でリノスを軽く叩いてしまいます。
しかしアルケイデスは強すぎた…。
軽くのつもりがリノスにとっては致命傷。
叩いたというより殴った感じになってしまい、リノスはその場で即死してしまいます。
(いや、リノスが弱すぎる説も濃厚か…。)
その場を見ていた父のアムピュトリオンは、
「(いつか俺も殺される…。)」
とアルケイデスを恐れ、彼を遠い地の牧場に送り出すのです。
次回「アルケイデス、10の試練を授かる」
豆知識~天の川の起源~
あるとき、ゼウスはアルケイデスを不死の身体にしようと、ヘラの乳を貰いにいきます。
ヘラがそれを許すはずもないので、寝ている間に乳を吸わせてしまおうという算段でいました。
しかし、アルケイデスの乳を掴む力があまりに強かったため、痛みのあまりヘラが起きてしまいます。

このとき地に垂れた母乳が白百合に、天に噴き出た母乳が天の川になったという話もあります。
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