の続き…。
アキレウスの誕生
トロイア戦争で活躍するアキレウス。
まずは彼の出生について触れていきます。
彼は海の女神であるテティスから生まれた半神半人の英雄です。
テティスは生んだ赤子を不死にするため(不死かどうか確かめるため)に、冥府に流れる川に投げ込んで確かめていました。
そのほとんどが失敗に終わり多くの赤ん坊が死んでしまいます。
アキレウスもその一人になるところでしたが、英雄であり実の父であるペレウスがテティスを静止、間一髪のところで生き延びることができました。
このときアキレウスは冥府の川に浸かった後に助かったことで、不完全ながら不死の身体を手に入れました。
その後母テティスによって毎晩、人間だった部分を焼かれるなど不死の身体に磨きをかけられるのですが、ある日その行為を知った父ペレウスはまたもテティスを静止。
これに怒ったテティスは海に帰ってしまいました。
ちなみに絵下でくつろいでいる犬がケルベロスです。(なんか想像と違う…。)
アキレウスの女装
しかし息子が可愛い母テティスは、息子に最高の教育を施します。
ケンタウルス族の賢者ケイローンに武術や教養などを教わり、英雄たる肉体と知性を身に付けていきます。(ちなみにケイローンはギリシャ神話最強の英雄ヘラクレスの教育係もしていました。)
母テティスはあるとき予言をします。
「アキレウスはいずれ最強になるがトロイア戦争にて命を落とす」
・・・と。
そうこうしているうちに開戦を迎えるトロイア戦争。
そうはさせまいとアキレウスを女装させ、王宮の宮女として働かせることで徴兵を免れようとしました。
美しい美貌も持ち合わせていたアキレウスは、徴兵されぬよう上手く溶け込んでいました。
アキレウスが宮女に紛れている噂を聞きつけたギリシャ軍の知将オデュッセウスは知恵を働かせます。
宮女たちを呼び、綺麗な着物やアクセサリーと戦争に使う武具を用意しました。
さて、英雄たる教育を受けたアキレウス。
彼が飛びついたのはもちろん武具。
オデュッセウスは見事アキレウスの女装を見抜き、ギリシャ軍に加えることができたのです。
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