ゴシック時代は、12世紀のパリとその周辺であるイル・ド・フランス地方から始まった建築様式です。
1250年までに、この様式はヨーロッパの多くの地域に広まり、彫刻と絵画の両方に影響を与えていました。
ゴシック建築の開花
もともとはローマ帝国を侵略したゴート族の建築様式を指し、否定的なニュアンスを含んでいました。
それに対しゴシック美術の芸術家たちは、自分たちの作品を現代風、フランス風と呼んでいました。
歴代フランス王の廟所であるサン=ドニ修道院聖堂が、一般的にゴシック建築の初期の例だと考えられています。
ゴシック建築が更に開花しているのが、かの有名なパリのノートルダム大聖堂です。
(現在は火災による破損から修復作業が進められています。)
建物の重さを外から支えるために、飛梁(とびばり:フライング・バットレス)と外部アーチが作られています。
こうした巨大建造物のおかげで、壁にステンドグラスの窓を多く貼れるようになり、内部は明るく芸術的な彩が可能になりました。
ゴシック様式は、フランスと北ヨーロッパの大半では16世紀まで盛んでした。
イタリアでは、ルネサンスの幕開けと共に、フランスより早い時期に衰退していきました。
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