聖書

芸術

エル・グレコによる聖書の一幕〜キリストの洗礼〜

今回は聖書の一場面“キリストの洗礼”をテーマにした絵画の紹介です。 ヨルダン川で人々に善と正義の教えを説いていたヨハネ。 教えとともに洗礼を施す彼の前に、群衆に紛れてキリストも洗礼を受けにきました。 ヨハネ(または代理人)によってキリストへ...(続きを読む)
芸術

銀貨を得ることの正当性を主張した絵〜貢の銭(みつぎのぜに)〜

今回はマタイによる福音書の記されたペトロの物語をテーマとした絵についての紹介です。 若くして亡くなった巨匠マザッチョが描いた税にまつわる絵画について触れていこうと思います。 まずはマザッチョの軽い紹介から始めます。   マザッチョマザッチョ...(続きを読む)
宗教

時代を反映する福音書の絵〜東方三賢者の礼拝〜

東方三賢者 東方三賢者の礼拝はマタイの福音書の一部に書かれている3人の人物です。(マタイの福音書はキリスト教における聖典、いわゆる新約聖書に納められた4つの福音書のひとつです。 東方三賢王や東方三博士とも訳されることもあります。 東方の地か...(続きを読む)
芸術

悪徳に対する勇気の象徴?~ユディト~

男の首を切る女性の絵。   これらの絵を見てどのような印象を受けますか? これは旧約聖書に登場する"ユディト”という女性を題材に描かれた絵画です。 今回はこのユディトに関する話と、時代によって変わる印象の違いに触れていきます。  【あらすじ...(続きを読む)
宗教

迫害や脅迫からの抵抗の象徴~スザンナの水浴~

スザンナの水浴(あらすじ)旧約聖書のシーンの一つである"スザンナの水浴”は、裕福で真面目な夫ヨアキムの妻"スザンナ”が主人公の物語です。  美しく気品溢れるスザンナは、毎日家の庭で水浴をすることが日課でした。  ある日いつものように水浴をす...(続きを読む)
宗教

人間の思い上がりと神の怒り~バベルの塔~

ノアの子孫ヤーコプ・ファン・デル・ウルフト作「バベルの塔」1689年 世界が大洪水にのまれてしばらく経った後の物語。  ノアの子孫たちは東メソポタミアのシンアルという場所に定住していました。 彼らは祖先が同じであることから、共通の言語を使っ...(続きを読む)
宗教

巨人を倒した選ばれし少年~ダビデとゴリアテ~

サウル王とダビデいわゆる旧約聖書の話、イスラエルを率いた王にサウルという人物がいました。  神に選ばれたサウル王は、民を率いて幾多の戦いに勝利してきました。    しかし、一度だけ「アマレク人とそれに属する者たちを滅ぼせ」という神の言葉に従...(続きを読む)
宗教

イスラエルの怪力男の悲劇~サムソンとデリラ~

サムソンとデリライスラエルにサムソンという怪力の男がいました。  素手で獅子を倒すほどの力の持ち主で、イスラエルと敵対するペリシテ人を大勢殺してきました。   ある日サムソンはペリシテ人のデリラという女性に恋をします。  デリラは、多くのペ...(続きを読む)
宗教

せっかく石版貰ってきたのに……~モーセの十戒~

エジプト王ラムセス2世の統治下、ヘブライ人両親(父アムラム、母ヨケベド)の間に生まれた子がモーセです。  当時のエジプトではヘブライ人が奴隷として扱われていました。  奴隷の子は殺される運命にありましたが、モーセは籠に入れられナイル川に流さ...(続きを読む)
宗教

神の怒りによって滅びた町~ソドムとゴモラ~

ベンジャミン・ウェスト作「ソドムから逃げるロト」ソドムとゴモラは旧約聖書の物語に出てくる町の名前です。  町には悪が蔓延っていたため、神はふたつの町を滅ぼしてしまおうと考えます。  それを知ったアブラハムは、悪い者と一緒に良い者も滅ぼしてし...(続きを読む)
宗教

人類初の殺人~カインとアベル~

カインとアベルアダムとイヴが楽園を追放された後、二人の間に生まれた子どもがカインとアベルです。 兄のカインは農耕で生活し、弟のアベルは羊飼いでした。 ある日、神はカインとアベルにそれぞれ捧げ物をするように言いました。 アベルは、神はどんな捧...(続きを読む)
芸術

禁断の果実と失楽園~アダムとイヴ~

失楽園 人類の祖先であるアダムとイヴを創った神は、エデンの園に彼らを住まわせます。 エデンは悪という概念のない楽園の地です。 楽園で生きるため条件は、知性を得ることができる禁断の果実に触れないこと。 しかしあるとき蛇に誘惑された二人が、禁断...(続きを読む)
宗教

ティツィアーノが描く聖母の最後〜聖母被昇天〜

ティツィアーノ・ヴェチェリオティツィアーノ・ヴェチェリオ(1488年頃?〜1576年)ティツィアーノはイタリアを代表する画家です。  絵画においてはミケランジェロやレオナルド(ダヴィンチ)をも凌駕すると言われ、“画家の王”との異名も持ってい...(続きを読む)
宗教

死・戦争・飢饉・疫病~四人の騎者~

アルブレヒト・デューラー(1471~1528年)は北方ルネサンス期で最も名の知られた芸術家のひとりです。 彼の作品としては、15枚一組になっている木版画が有名です。 聖書の黙示録で説かれている世界の終わりを描き、その中でも“死・戦争・飢饉・...(続きを読む)
芸術

地獄の使者か天の使いか~死の天使~

今回紹介するのはフランスの画家オラース・ヴェルネの作品です。  エミール・ジャン=オラース・ヴェルネ(1789〜1863年)  画家の息子として生まれたオラース・ヴェルネは、父から絵の技法を学び、肖像画、歴史画、戦争画などを盛んに書きました...(続きを読む)
哲学

「聖書は人が作った文書として見るべきだ」~スピノザ~

スピノザ盲 目に神を信じるのではなく、自ら考えるのだ。  1670年、バールーフ・デ・スピノザ(1632~1677年)は自身が刊行した"神学・政治学”の中で、聖書を特別扱いするのではなく人間が作った文書として見るべきであると訴えました。  ...(続きを読む)
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