科学

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人間の知性の秘密は腸にあるかもしれない──腸内細菌がヒトの脳を進化させた可能性

人間は霊長類の中で、体の大きさに対して最も大きな脳を持つ種です。 私たちの脳は、思考、言語、創造性といった高度な知的機能を担っていますが、その一方で、成長と維持のために莫大なエネルギーを必要とする極めて「燃費の悪い」器官でもあります。 それ...(続きを読む)
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スタチンが筋肉の痛みを引き起こす理由が判明

コレステロール低下薬として真っ先に思い浮かぶ薬剤と言ったら、やはりスタチン製剤でしょう。 スタチンは、肝臓でのコレステロール合成を抑え、血液中のLDLコレステロールを強力に低下させる作用があり、この成分を含むアトルバスタチンやロスバスタチン...(続きを読む)
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基準より少ない量のアスパルテームであっても、長期的な健康に深刻な影響── WHO基準の6分の1の量でも関連性が報告

ごく低用量のアスパルテームであっても、長期的には健康に深刻な影響を及ぼす可能性がある──そのような懸念を示す研究結果が、スペインのバイオマテリアル協同研究センター(Center for Cooperative Research in Bio...(続きを読む)
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ゼロコーラの常飲と血糖値の変化

一般的な炭酸飲料には大量の砂糖が含まれており、血糖値を急上昇させることが知られています。 しかし、ダイエットコークのような「ゼロカロリー」飲料は砂糖を含まず、血糖に直接的な影響を与えないとされています。 実際、人工甘味料を使用しているため、...(続きを読む)
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焙煎されたコーヒー含まれる化合物が糖尿病治療薬を上回る効果を示す

コーヒーは嗜好品として世界中で親しまれていますが、近年では健康機能を備えた「機能性食品」としての側面にも注目が集まっています。  抗酸化作用や神経保護作用、さらには血糖値を下げる可能性を持つ天然分子が含まれていることが知られている一方で、そ...(続きを読む)
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7時間未満の睡眠は寿命を縮める

睡眠不足は単に日中の眠気や集中力低下を招くだけではなく、気づかぬうちに人生そのものの長さに影響を及ぼしているかもしれません。 アメリカ全土を対象とした大規模な分析によって、十分な睡眠を確保できていない人ほど平均寿命が短い傾向にあることが明ら...(続きを読む)
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低・中所得者の間で世界的ながん急増が進行中、医療と社会制度はまだ対応できていない

がんは今、世界規模でかつてない速度で増加しており、医療体制や社会制度がその拡大に十分対応できていない深刻な状況にあります。 1990年以降、世界のがん新規症例数は2倍以上に増加し、2023年には1,850万人に達しました。 さらに、年間のが...(続きを読む)
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運動はうつ病に対して心理療法に匹敵する効果がある

運動は、うつ病に対して効果的――近年、このような見解を裏づける研究結果が次々と報告されています。  薬を使わず、身体を動かすというシンプルな行為が、心の健康にどこまで貢献できるのか。  その問いに対し、複数の臨床試験を統合して分析した大規模...(続きを読む)
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3日間の大量飲酒が、腸に深刻な損傷を引き起こす── BIDMCによるマウス研究より

数日間にわたって大量にアルコールを摂取する、いわゆる「一気飲み」や「ビンジ飲酒(短時間で多くのお酒を飲むこと)」が、哺乳類の腸に対して想像以上に急速かつ有害な影響を及ぼす可能性があることが、新たなマウス研究によって明らかになりました。  ア...(続きを読む)
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食品保存料の摂取ががんや糖尿病リスクを高める可能性──フランス人10万人規模の分析より

日常的に口にしている加工食品に含まれる保存料が、将来的ながんや糖尿病のリスクをわずかに高める可能性がある──そのような結果を示す2本の大規模研究が、今週フランスの研究チームによって発表されました。 これらの研究は、いずれも10万人を超えるフ...(続きを読む)
科学

血中カフェイン濃度が体脂肪量と糖尿病リスクに与える影響

コーヒーやお茶、エナジードリンクなど、私たちの日常生活に広く浸透しているカフェインは、眠気覚ましや集中力向上の効果で知られています。 しかし近年、カフェインは単なる覚醒物質にとどまらず、代謝や体重、さらには慢性疾患のリスクにも関与している可...(続きを読む)
科学

魚の口のフィルターが洗濯由来のマイクロプラスチック除去の救世主に

ドイツのボン大学と、フラウンホーファー環境・安全・エネルギー技術研究所の研究から、魚の口の進化に着想を得た新しいフィルター技術が、洗濯排水に含まれるマイクロプラスチックの99%を除去できる可能性が示されました。 この技術は、現代社会が直面す...(続きを読む)
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16時間断食をしても、食事量自体を減らさなければ代謝は改善しない

間欠的断食の一種である「時間制限食(Time-Restricted Eating:TRE)」は、1日の食事時間を8〜10時間以内に抑え、残りの時間を断食状態にするという、比較的シンプルな食事法として注目を集めてきました。 日本でも16時間断...(続きを読む)
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ADHDの「強み」を認識するとメンタルに好影響

注意欠如・多動症(ADHD)は、衝動性や不注意、集中力の持続困難といった「困難さ」を中心に語られることが多い神経発達特性です。  しかし近年、その一面的な見方を見直し、ADHDに伴うポジティブな側面、すなわち「強み」に注目する動きが広がりつ...(続きを読む)
科学

高脂肪食が肝臓がんのきっかけに──マサチューセッツ工科大学による研究より

高脂肪食は単に体重を増やすだけでなく、肝臓の細胞そのものを長期的に作り変え、がん発症の下地を静かに整えてしまう可能性があることが、マサチューセッツ工科大学(MIT)を中心とする研究チームによって示されました。  脂肪に繰り返しさらされた肝細...(続きを読む)
科学

抑うつ状態のヒトの弁をマウスに移植するとマウスも抑うつ状態に──腸内細菌と「うつ」との関連性

双極性障害は、気分が極端に高揚する躁状態と、強い抑うつに陥るうつ状態を繰り返す精神疾患として知られていますが、その発症メカニズムや症状の違いについては、いまだ多くの点が解明されていません。  近年注目を集めているのが、「腸内細菌と脳の関係」...(続きを読む)
科学

紅茶は骨に良い

温かい紅茶は、体を温めて気持ちを落ち着かせてくれる飲み物として親しまれていますが、実はそれ以上の健康効果を秘めている可能性があります。  昨年11月に学術誌Nutrientsに掲載された新たな研究によると、高齢女性において、お茶を飲む習慣が...(続きを読む)
科学

母マウスが摂取した乳化剤が、生まれた子どもの腸内細菌叢と免疫系の発達に悪影響を与える

私たちが日常的に口にしている加工食品には、食感をなめらかにし、品質を安定させ、保存期間を延ばすために、さまざまな食品添加物が用いられています。   その中でも乳製品、焼き菓子、アイスクリーム、さらには一部の粉ミルクにまで広く使われている「乳...(続きを読む)
生物

コールドシープで新たに発見された豊かな生態系

北極圏の深海という、人類にとってほとんど未知の世界で、生命とエネルギー、そして地球環境の未来を考えるうえで重要な発見が報告されました。  グリーンランド沖の深海で、これまでに確認された中で最も深い場所に存在するガスハイドレートの冷湧水域(コ...(続きを読む)
生物

日本のアマガエルの腸内細菌から、強力な抗がん作用を持つ菌を発見

シナヒキガエルの皮膚腺や耳腺が強心薬として使用されたり、内臓を取り除いたフトミミズが解熱薬として使用されたりと、古来から動物の一部を薬として使う文化あらゆる所に存在します。 そんな生き物と生理活性作用の研究が続く現在、日本産アマガエルの体内...(続きを読む)
生薬・漢方

カレンデュラ(キンセンカ)が体に及ぼす影響

カレンデュラ(Calendula officinalis)は、古くからハーブとして利用されてきた植物であり、傷の治癒、皮膚の保護、炎症の軽減、さらには抗菌作用など、多様な効果を持つと考えられています。 生薬(薬用植物)の一つである金盞花とし...(続きを読む)
科学

果糖ががんの成長を加速させる仕組みが明らかに──果糖とリゾホスファチジルコリン

清涼飲料水や菓子類、調味料など、超加工食品に広く使われている果糖(フルクトース)は、これまで肥満や糖尿病との関連が主に議論されてきました。  一方、近代の主な死亡原因の一つとなっているがんとの関係については十分に解明されていませんでした。 ...(続きを読む)
科学

ビタミンCは低濃度PM2.5による肺の炎症とミトコンドリア障害を抑制する

私たちはしばしば、大気汚染は発展途上国や工業地帯など、空気環境の悪い地域の問題であると考えがちです。 しかし近年の研究は、比較的空気が清浄とされる地域においても、微量の大気汚染物質が健康に影響を及ぼす可能性を示しています。(The impa...(続きを読む)
科学

砂糖不使用でも安心できない?──人工甘味料ソルビトールが肝臓に及ぼす影響を示す新研究

「砂糖不使用」「低カロリー」と表示された食品は、健康志向の人や糖尿病患者にとって、安全な選択肢だと考えられてきました。   とりわけ、ソルビトールのような糖アルコールは、血糖値を急上昇させにくい甘味料として広く利用されています。 しかし、こ...(続きを読む)
歴史

ペストの流行は、地球規模の火山噴火と気候変動が大きな原因だったことが研究により示唆

14世紀半ばにヨーロッパを襲い、数千万人の命を奪ったとされる「黒死病(Black Death)」は、人類史上でも最悪級のパンデミックとして知られています。 この未曽有の大流行については、これまで細菌学や歴史学の観点から数多くの研究が行われて...(続きを読む)
科学

細胞内で老化を遅らせる新たな仕組みを発見

ミトコンドリアのエネルギー効率を高めることで、マウスの寿命と健康寿命が延びた老化は避けられない現象だと長らく考えられてきましたが、近年の生命科学研究では、その進行速度を調節できる可能性が示されつつあります。 今回、日本の研究チームは、細胞内...(続きを読む)
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