水兵リーベ僕の船…。(H He Li Be B C N O F Ne…)
今では馴染み深い周期表の並び。
現在の周期表に至るまでに様々な試行錯誤がありました。
今回はそんな周期表の歴史についてまとめようと思います。
周期表の歴史
1829年ドイツの科学者デベライナーは科学的によく似た性質を持つ元素が3つずつ組みを作ることに気づきました。
例)
・Cl-Br-I=ハロゲン
・Ca-Sr-Ba=アルカリ土類金属
・Li-Na-K=アルカリ金属
また左右の原子量の平均は真ん中原子量に等しいと考え、元素同士の関連性主張しました。
・Cl-Br-I=35.5-79.9-127
・Ca-Sr-Ba=40.1-87.6-137
・Li-Na-K=6.9-23-39
現在では正確な値が出ており、きっかり平均の値ではありませんが概ね合っているのは驚きです。
1862年フランスの科学者シャンクルトワは元素を原子量の順番に並べ規則性を調べました。
すると原子量が16変わる毎に、似た性質の元素が並ぶことを発見。
これが周期律の発見ですが、当時はあまり注目されることはありませんでした。
1865年イギリスの科学者ニューランズは、元素を原子量の順番に並べると8つ毎に性質のよく似た元素が現れることを発見しました。
音階のオクターブの関係と同じあると考えたニューランズは、オクターブの法則と名付けました。
ユニークなアイデアでしたが、元素の分類の仕方に無理があったためこれも注目はされませんでした。
1869年ロシアの科学者メンデレーエフは、当時知られていた63種類の元素を徹底比較しました。
単体、化合物の性質を詳細に記録し、原子量の少ない順に並べることで現在の周期表に近いモデルを完成させました。
彼の凄いところはそれだけではありません。
まだ発見されていない元素があるはずである。
と予言をし、周期表には空欄を設けていました。
後に、エカケイ素(ゲルマニウム)など新たに発見された未知の元素が空欄の周期表に当てはまることになり、彼の主張の信憑性が増していきました。
現在教科書にも載っている周期表は彼のモデルを基に作成されています。
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