2025-08

科学

大麻に含まれる化合物は、健康的な加齢を促進するかもしれない

医療や健康の分野において、大麻由来の成分は常に注目の的です。 日本でも2024年12月以降に医療用大麻が解禁され、病気の治療や加齢に伴う身体的・認知的な衰えを緩和に関する研究も進んでいます。 今回、イギリスの研究者らが2008年から2023...(続きを読む)
科学

バラの香りと脳の灰白質増加に関する研究

定期的な運動や頭を使った仕事、何か新しいことにチャレンジしたりと、私たちは日常の中でさまざまな方法で頭を鍛えています。 特に、新しいスキルの習得などは、脳機能を高める手段として広く知られています。 しかし、香りがその脳にも影響を与えていると...(続きを読む)
科学

腸内細菌叢が精神薬の効果に及ぼす影響

精神疾患の治療において、抗うつ薬や抗不安薬などの精神科薬は広く使用されています。 しかし近年、こうした薬の効果や副作用が腸内細菌叢(マイクロバイオーム)によって左右される可能性が注目され始めています。 これは、腸内細菌は消化や免疫調節、代謝...(続きを読む)
科学

加齢とともに強くなる脳の領域についての研究

一般的には、年齢を重ねるとともに脳は自然に退化していくと考えられています。 しかし、ドイツのマグでブルク大学による最新の研究は、この常識を覆す可能性を示しています。 研究によれば、脳の中でも感覚情報を処理する一次体性感覚野の一部は、他の領域...(続きを読む)
科学

コーヒーと抗生物質の同時摂取による弊害

私たちの日常に欠かせない飲み物であるコーヒー。 このコーヒーに含まれるカフェインが、抗生物質治療に思わぬ影響を及ぼす可能性があるという研究結果が発表されました。 ドイツを拠点とする研究チームは、大腸菌(Escherichia coli)がカ...(続きを読む)
科学

科学が明らかにするショウガの5つの健康効果

ショウガ(Zingiber officinale)は、古くから料理の風味付けに用いられてきた香辛料であり、寒い冬に体を温めるお茶や、料理に爽やかな辛味を加える炒め物など、私たちの食卓に身近な存在です。 その用途は食事のスパイスに限らず、漢方...(続きを読む)
科学

超加工食品の摂取と肺がんリスク上昇の関連性:新たな研究が

ホットドッグやキャンディー、インスタント麺、清涼飲料水などなど、今ではどこでも入手ができる超加工食品。 日本では2023年に東京大学が行った調査では、普段の食事の中に占める超加工食品の割合は、少なくとも27.9%、多くとも42.4%と考えら...(続きを読む)
科学

腸内細菌叢の構成は精神科薬の効果に影響を及ぼすのか?

精神疾患の治療において、抗うつ薬や抗不安薬などの精神科薬は広く使用されています。 しかし近年、こうした薬の効果や副作用が腸内細菌叢(マイクロバイオーム)によって左右される可能性が注目され始めています。 これは、腸内細菌は消化や免疫調節、代謝...(続きを読む)
科学

都市環境と身体活動の関係を示す大規模研究

私たちの生活において、都市の設計や街並みがどのように健康に影響を与えているのかという問いは、長らく議論されてきました。 公園や歩道、交通の利便性、さらには人口密度といった要素が、人々の運動習慣にどのように影響しているのかは直感的には理解しや...(続きを読む)
科学

若年層に増加する消化管がん──大腸がんだけでなく膵臓や胃などにも拡大する傾向

過去の研究記事でまとめたように、近年、大腸がんをはじめとする消化管がん(Gastrointestinal cancers)が若年層で増加しているという研究結果が報告されています。【過去の大腸がんに関連する記事(一部)】・若年層に増加する大腸...(続きを読む)
科学

ドリップコーヒーや猫舌は理に叶っていた?──熱すぎるお茶やコーヒーとがんリスクの関係性

寒い日の熱いコーヒーやお茶は、心も体も温まる必須アイテムです。  日常的に口にする温かい飲み物は、単なる水分補給にとどまらず、私たちにとって安らぎや習慣の一部になっています。  しかし、その「熱さ」が健康にどのような影響を及ぼすのかについて...(続きを読む)
科学

最新研究が示す抹茶の健康効果やダイエットの可能性

抹茶はその豊富な抗酸化物質とL-テアニンの含有量により、健康に多くの恩恵をもたらす飲み物として知られています。 近年では、免疫機能の向上や炎症の抑制、認知機能のサポートなどの効果が注目されてきましたが、近年、関心を集めているのが「減量効果」...(続きを読む)
科学

超加工食品は本当に「悪者」なのか ― 新しい研究が示す食行動の複雑な実態

超加工食品(Ultra-Processed Foods、以下UPF)は、近年の栄養学や公衆衛生の議論において「現代の食環境を悪化させる最大の原因」として注目を浴びています。 肥満や糖尿病だけでなく、認知症や食物依存症にまで関連するとされ、ポ...(続きを読む)
科学

若い血液が人間の皮膚細胞の老化を逆転させる仕組みが解明

エリザベート・バートリー(1560~1614年)  ハンガリー王国の貴族だったエリザベート・バートリー。  彼女はかつて、処女を殺害しその血を浴びることで若返りを果たそうとした連続殺人鬼として恐れられた過去があります。 これは、彼女の家柄に...(続きを読む)
科学

MIND食が認知症リスクを下げる理由に迫る新研究

地中海食をはじめとする健康的な食事法は、これまでに多くの研究で、病気や認知機能低下、さらには早死のリスクを減らすことが示されてきました。 今回、新たな研究によって、こうした食事法が認知症を予防する効果を持つことに、さらに強い裏付けが加わると...(続きを読む)
科学

腸内ホルモンのINSL5と胆汁酸のコントロールが、下痢型過敏性腸症候群の改善に大きな影響を与える

世界中で何百万人もの人々が悩まされている下痢型過敏性腸症候群(IBS-D)は、日常生活に大きな支障をきたす不快な消化器疾患です。 その原因は分かっていませんが、今回、ケンブリッジ大学の研究から、IBS-Dの症状を引き起こす可能性がある重要な...(続きを読む)
行動

超加工食品は「健康的な謳い文句」があった食品でも減量効果を損なう

超加工食品(Ultra-Processed Foods、以下UPF)は、これまでも健康への悪影響が多数指摘されてきました。 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)を中心とした英国と米国の研究チームによる新たな研究により、たとえ栄養成分...(続きを読む)
科学

腸内細菌が示す可能性──オゼンピックの代替となる自然な方法を発見か

近年、二型糖尿病や肥満治療薬として世界的に注目されているオゼンピック(Ozempic)。 主成分であるセマグルチドが血糖値の調整や食欲抑制に効果を発揮することが知られており、ウゴービやリベルサスといった同じ成分を配合した薬も利用されています...(続きを読む)
科学

運動は乳がんに対する力を高める可能性がある

近年、運動が健康全般にもたらす効果は広く知られるようになっていますが、その影響は単なる体力向上や体重管理にとどまりません。 オーストラリアのエディス・コーワン大大学の研究から、がんの進行抑制や再発予防にも関与する可能性があるとする研究が注目...(続きを読む)
行動

茹でる?焼く?揚げる?じゃがいもの調理法が糖尿病リスクに与える影響とは

じゃがいも畑を視察するフリードリヒ大王  歴史上、その豊富な栄養価と耐寒性でヨーロッパの食生活を支えてきたじゃがいも。  地面を掘り返さないと(より地獄に近い)収穫できないことや、じゃがいもの芽の毒(ソラニン)によって中毒症状を引き起こすこ...(続きを読む)
科学

パーキンソン病と腸内細菌の関係が示す新たな治療法の可能性

腸脳相関という言葉が知られるようになって久しい昨今、腸と脳が密接に関係していることが多くの研究によって明らかになりつつあります。 名古屋大学の研究から、神経伝達物質の生成や調節にも深く関係している腸が、神経疾患の一つであるパーキンソン病に深...(続きを読む)
科学

ピザやハンバーガー……たった一度の高脂肪食が脳の血流に悪影響を及ぼす

たまの食事にピザやハンバーガーを楽しむことは、一見すると無害な息抜きのように思えるかもしれません。 しかし、たった一回の高脂肪食でも脳の血流に悪影響を与える可能性があることが、南ウェールズ大学の最新の研究で明らかになりました。 脂肪は、エネ...(続きを読む)
科学

多発性硬化症(MS)の「見えない初期サイン」──診断の10年以上前から現れる兆候とは

多発性硬化症(Multiple Sclerosis:以下MS)は、免疫システムが神経を誤って攻撃してしまうことで、運動機能や感覚、認知能力に深刻な影響を与える神経疾患です。 この病気は世界中で約280万人に影響を与えており、発症すると生涯に...(続きを読む)
科学

100歳以上生きる人の血液が示す「長寿の鍵」とは

かつては稀有な存在とされた100歳以上の長寿者、いわゆる「センテナリアン」は、今や世界の人口構成において急増している層となっています。 実際、この年齢層の人口は1970年代以降、およそ10年ごとに倍増し続けており、最も急速に成長している年齢...(続きを読む)
科学

「早歩き」が寿命を延ばす?―たった15分でも健康に明確な効果

「日々のウォーキングは健康に良い」この考えは広く知られていますが、その「歩く速さ」まで意識している人はどれほどいるでしょうか。  今月(2025年8月)にヴァンダービルト大学より発表された研究から、ゆっくりと長時間歩くよりも、短時間でもテン...(続きを読む)
科学

VRで病気の人を「見るだけ」で免疫系が反応:脳と体の不思議な防衛本能

人は病気の人に触れることなく「見るだけ」でも免疫反応を起こす可能性があることが、最新の研究によって明らかになりました。 スイスのローザンヌ大学がバーチャルリアリティ(VR)技術を用いたこの実験では、病的な兆候を示すアバターを見たとき、脳の一...(続きを読む)
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