科学

毎日11分の早歩きで早期死亡リスクが軽減

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ウォーキングは、普段の生活に取り入れやすい最も簡単な運動ではないでしょうか?

  

ウォーキングをはじめとする身体活動は、精神的にも身体的にも大きなメリットがあります。

  

前回のうつ病と運動の関係に続き、今回は運動をすることのメリットについて最新研究から分かった内容を紹介します。

  

2月28日にNEW ATLASに掲載された記事からまとめていきます。

  

参考記事)

Just 75 mins of physical activity a week reduces risk of early death

参考研究)

Non-occupational physical activity and risk of cardiovascular disease, cancer and mortality outcomes: a dose–response meta-analysis of large prospective studies

 

  

運動と死亡率の大規模分析

  

ケンブリッジ大学の研究者らが率いるチームは、過去196の査読済の研究、およそ3,000万人のデータから、心血管疾患やガンなどのあらゆるシーンの死亡率を分析しました。

  

その結果、週75分(1日およそ11分)の身体活動は、心臓病、脳卒中、がんなどのリスクを下げるには十分であるという結果が見られました。

  

身体活動は、中強度以上(早歩き程度)から効果が現れはじめ、活動レベルが高いほど、全ての結果のリスクが低いという結果になりました。

  

最もリスクが軽減される可能性が高かったのは、早歩きからランニングを1週間あたりに150分行った場合、または激しい身体活動を週に75分間行った場合だと示されました。(全ての原因による死亡リスクが31%減)

 

それ以上の時間や強度になると、リスクの軽減は僅かな差異しか見られませんでした。

  

ケンブリッジ大学MRC疫学ユニットのSoren Brage博士は、「何らかの身体活動を行うことは、何もしないより良いことです。週75分の運動が可能であることが分かったら、徐々にその量を増やしてみてください」と述べています。

  

研究から、中程度の活動を週に75分間行うだけでも、心血管疾患の発症リスクを17%、がんの発症リスクを7%減らすことができます。

  

頭頸部がん、骨髄性白血病、骨髄腫、および胃噴門がんなど特定のがんについては、14〜26%と大きくリスクが軽減されています。

  

これまで運動を意識していなかった人が、この最もリスクが軽減される程度の身体活動を達成した場合、全ての早期死亡率のうち15.7パーセントが回避されたことが分かりました。

  

クイーンズ大学のLeandro Garcia博士は、「車を使用する代わりに徒歩や自転車を使ったり、子供や孫と積極的に遊んだりしてください。楽しんで毎週の日課に取り入れやすい活動をすることは、よりアクティブになるための優れた方法です」と述べています。

  

 

  

まとめ

週150分の早歩き程度の運動によって死亡リスクが31%減

週75分(1日およそ11分)でも効果あり

・まずは週75分(1日11分程度)をやってみて徐々に増やしていくことが推奨されている

  

またまた体を動かすことのモチベーションが上がる研究結果でしたね。

  

一駅隣までウォーキングすることや、職場まで自転車で行くというのは日常に取り入れられる簡単な運動かと思われます。

  

負担にならない程度のちょっとした運動が将来の死亡リスクを大きく軽減してくれるなら、やらない理由がないですね。

 

 

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