この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つような言葉を抜粋して紹介していきます。
“子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめていきます。
「よき若者よ、真面目で、真実であれ。」
よき若者よ、真面目で、真実であれ。
しかし、放漫な心をもつな。
仮にあなたが才能を磨いて、人々に向かって語りかける地位に身を置くことになるとしても、必ずあなたの良心に従って語るがいい。
人々が喝采するかどうかということに心をわずらわしてはならない。
「人は自分を忘れているときにこそ、自分のために働いているのだ。」
人々があなたを愛してくれようと憎もうと。あなたの書いたものを読もうと軽蔑しようと、それはどうでも良いことだ。
本当のことを言い、良いことをするのだ。
我が子よ、個々の利害は私たちを騙す。
正しい人の希望だけが、騙すようなことをしない。
人は自分を忘れているときにこそ、自分のために働いているのだ。
「ここではじめて彼は、本当の関心を見出す。」
ここではじめて彼は、善良あることに関心を見出す。
誰も見ていないところでも、掟に強制されなくても、密かに正しくすることに関心を見出す。
例え生命を犠牲にしてでも自分の義務を果たすことに、心の内に徳をもつことに関心を見出す。
私がひとときの苦痛や飢えを免れるためには、必要とあれば、全人類が苦しみと欠乏のうちに死んでもかまわない。
これが倫理的に考える不信者の全ての内面の声だ。
今回は、正しくいることの大切さを説いた言葉たちでしたね。
利害で決めるのではなく、自分が正しいと思うことをやりなさいと訴えています。
ルソーも一応は聖職者としての仕事をしていました。
彼は著書にて、「もし私が位の高い立ち場だったら絶対に言えないであろう。」と言っていて、当時の他の聖職者から見ると不信仰な言葉を多数残しています。
自分の宗教だけでなく他の宗教を比べてみると、その土地の風土や考え方が見えてくると言っています。
そんな中で、自分の都合によって誰かの喝采が欲しいがために都合の良い言葉を並べるのは、善い行いではないと主張しています。
しかしそんなことを言っていたら、何を信じたら良いか分からないので、自分が正しいと思えることを、誰に見られるでもなく実行すると良いと言っています。
そのように他人のために行動しているときが、引いては自分ためになっているという考え方ですね。
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