化学

科学

“働かないもの”だからこその使い道~アルゴン~

アルゴンアルゴンは希ガスの中で最も多く、大気中の約1%(0.938%)に当たる成分です。   ギリシャ語のa(否定)+ergon(働く)=argon(働かないもの、怠惰な、不活性な)を語源とします。   その語源の通り、他の物質と極めて反応...(続きを読む)
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消毒・殺菌から科学兵器まで~塩素~

塩素  塩素は反応性が高く、自然界では化合物として存在することがほとんどです。  代表的なものは塩として知られる塩化ナトリウムがあります。  胃酸の大切な成分としても働く大切なミネラルでもあります。  今回はそんな塩素について触れていこうと...(続きを読む)
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ゴムの材料にも硫酸にも~硫黄~

硫黄硫黄といえば、温泉地でよく嗅ぐあの臭いで有名ですね。  山を登れば、ところどころにある蒸気孔周辺に黄色い硫黄の結晶が付着していることもしばしば見受けられます。  DSC_0303  しかし純粋な硫黄は無色な上に無臭です。  あの臭いは硫...(続きを読む)
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DNAから兵器まで~リン~

リンと身体人体においてカルシウムに次いで多いミネラルがリン(Phosphorus)です。  体内ではほとんどのリンが酸素と結合しリン酸を形成しています。  また細胞膜、DNAを構成するヌクレオチドなど、いくつかの重要な物質の構成要素になって...(続きを読む)
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時計の部品から集積回路まで~ケイ素~

石英・水晶としてのケイ素地殻において、酸素に次いで多く含まれている元素がケイ素です。  ケイ素を含む代表的な鉱物が二酸化ケイ素(SiO2)で代表的なものに石英が挙げられます。  二酸化ケイ素が地中で熱せられて結晶化した石英の仲間が水晶です。...(続きを読む)
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人にも植物にも必須な元素~マグネシウム~

マグネシウムマグネシウムは可燃性の銀白色の金属です。  人間の必須栄養素であり、食品、衣料品、飼料や肥料などに使われています。  かつてのカメラのフラッシュは、マグネシウムリボンが発火したときの閃光を使っていました。  金属としては合金に使...(続きを読む)
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化学者が繋いできた身近な元素~アルミニウム~

アルミニウムアルミニウムは銀白色の金属です。 熱伝導性と電気伝導性が高く、軽くて加工しやすいことから、一円玉をはじめその他装飾品など用途は多岐にわたります。 アルミニウムの特徴の一つに"耐腐食性”が挙げられます。 純粋なアルミニウム金属は反...(続きを読む)
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食塩でお馴染みだけど爆発もする~ナトリウム~

ナトリウムナトリウムは柔らかい銀色の金属です。  金属の中ではとても柔らかく、ナイフで切ることができます。 単体のナトリウムは反応性が非常に高く、水に入れると爆発を起こすという面白い元素でもあります。 今回はそんなナトリウムの水や塩素との反...(続きを読む)
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無駄がない故に使い道が少ない~ネオン~

ネオンは無色透明で無臭の希ガスで、ギリシャ語の“ネオ”を由来としています。  融点はマイナス246℃と低温で、液体窒素と液体ヘリウムの中間の役割として、超電導の実験などで使われています。  ネオンを封入したガラス管に電圧をかけて放電させると...(続きを読む)
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薬にもなるニトログリセリン~窒素~

窒素は空気の8割を占める無色透明の気体です。 アンモニアや硝酸イオンなどの“無機窒素化合物”は、タンパク質やアミノ酸の構成成分として地上に多く存在しています。 植物はこれらを栄養素として吸収し、動物がそれを食べ、死後はまた元に戻るという循環...(続きを読む)
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黒鉛、ダイヤモンド、カーボンナノチューブ…~炭素~

水素、ヘリウム、酸素に次いで、宇宙の多く存在する元素が炭素です。  炭素化合物の種類は元素の中で最も多く、タンパク質、脂質、炭水化物など生物の構成材料にもなっています。  自然界では、植物のよる光合成によって、水と二酸化炭素からこれらの有機...(続きを読む)
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フラスコ・目薬・音響素材…人にやさしいエリート元素~ホウ素~

単体のホウ素は黒色をした非金属です。  自然界には存在せず、ホウ酸塩鉱物(ホウ砂など)から分離して得ることができます。  人類は昔からガラスやエナメルの原料としてホウ砂を使ってきました。 しかし、その中にホウ素が含まれていることを知ったのは...(続きを読む)
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最初の希土類元素~イットリウム~

イットリウムは銀白色に輝く柔らかい金属です。  単体としては自然界に存在せず、安定同位体であるY89のみが鉱物(希土類鉱物)の中に存在します。 大気中では酸素と反応するため、酸化イットリウムが表面を覆っている状態になります。 スウェーデンの...(続きを読む)
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最も軽い金属元素~リチウム~

初期宇宙において、水素、ヘリウムに次いで誕生した元素です。  水の密度が997kg/m3、対してリチウムの密度は534kg/m3ほどしかなく、金属にも関わらず水にも浮かびます。   リチウムの用途・電池として身近なリチウムといえば、リチウム...(続きを読む)
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宇宙誕生後にできた最初の元素~水素~

水素は宇宙の全質量の役75%を占める最も基本的な元素です。  宇宙誕生を説明するビッグバン説に基づくと、この大爆発によって誕生した後、最初につくられたのが水素原子とされています。   水素をヘリウムに変える核融合反応は、恒星が生み出す光や熱...(続きを読む)
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鮮やかに発色する金属元素~ストロンチウム~

ストロンチウムストロンチウムは銀白色の柔らかい金属です。 地殻には約0.037%存在します。 スコットランド南部の町ストロンチアンで産出される石から発見されました。  ロンドンで活動をしていた医師アデア・クロフォードが石の中に存在する未知の...(続きを読む)
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宇宙レベルで年代を測定できる元素~ルビジウム~

ルビジウムは反応性が極めて高いアルカリ金属元素です。  水に入れると激しく反応し水素を発生させ、その反応熱によって爆発を起こします。  空気中でも自然発火するので、反応性の低い希ガスを充満させたガラスの中で保存したりします。  セシウムやリ...(続きを読む)
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一時は長さの単位にも~クリプトン~

クリプトンはヘリウムやアルゴン同様18族の希ガスです。  最外殻電子が8個(オクテット)であり非常に安定した状態を保つため、イオン化したり他の原子に反応したりすることがありません。  主な用途としては、白熱電球のフィラメントを長持ちさせるた...(続きを読む)
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人肌でも溶け、金属をボロボロにする~ガリウム~

ガリウムガリウムは青みを帯びた銀白色の金属です。 1870年にメンデレーエフがエカ=アルミニウムとして存在を予言した元素のひとつでもあります。 1875年にポール・ボアボードランがガリウムを発見し密度を測った際、その実測値が5.94であった...(続きを読む)
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