哲学

「聖書は人が作った文書として見るべきだ」~スピノザ~

スピノザ盲 目に神を信じるのではなく、自ら考えるのだ。  1670年、バールーフ・デ・スピノザ(1632~1677年)は自身が刊行した"神学・政治学”の中で、聖書を特別扱いするのではなく人間が作った文書として見るべきであると訴えました。  ...(続きを読む)
宗教

半殺しの旅人を助けたのは…~善きサマリア人~

ユダヤ人のある律法学者は、「どうすれば救われますか?」とイエスに尋ねました。  イエスは「律法には何と書かれているのか?」と聞き返しました。  律法学者は「隣人を自分のように愛しなさい」と書いてあることを答えました。  イエスは「その通りに...(続きを読む)
歴史

覇権国VS新興国~トゥキディデスの罠~

古代ギリシャの歴史家トゥキディデスは、ギリシャ全土を巻き込んだスパルタVSアテナイの戦いを描いた“戦史”を著しました。  先に紹介した大戦争(ペロポネソス戦争)ではアテナイ軍の将軍として戦場に立っていました。  アテナイの繁栄や戦争敗北の末...(続きを読む)
雑記

野口英世記念館に行ってきました!

今回は先日訪れた、福島県猪苗代町にある野口英世記念館の紹介です!  その日の午前中は凄まじい夕立に見舞われましたが、午後はしっかり晴れてドライブ日和でした!  福島の名所である猪苗代湖を見るのは初めてのことだったので、天気の良さも相まって良...(続きを読む)
歴史

【記事まとめ】野口英世の一生

今回の更新は日本の細菌学者野口英世です。 千円札の顔であり、名前を知らない人はいないと言っていいほど有名な人物ですね。  彼の母であるシカの話と、野口英世が誕生してからこの世を去るまでをまとめています。 良いところも悪いところもあり、人間味...(続きを読む)
歴史

最後の研究~野口英世 最終話~

の続き…。  黄熱病への切り札1918年、野口は病原体を見つけるためにエクアドルのグアヤキルに派遣されます。  黄熱病は当時ロックフェラー財団が本腰を入れて取り組んでいたテーマでした。  黄熱病の病原体が発見されていないこともあり、媒介とな...(続きを読む)
歴史

母の手紙~野口英世⑧~

の続き…。  医学会を駆け抜ける野口の功績1904年、ロックフェラー所長に就任したフレクスナー所長の推薦もあり、一等助手として迎えられた野口。  研究者としての熱も冷めることなく、文字通り寝る間も惜しんで研究に没頭し数々の論文をかき上げます...(続きを読む)
歴史

フレクスナー博士との出会い~野口英世⑦~

の続き…。  アメリカへの足掛かり?を掴む名を“野口英世”に改めた清作。(以降野口に統一)  北里研究所に帰るとアメリカの視察団が研究所の視察をするための通訳兼案内役を頼まれます。 そこで彼はクモの糸のような渡米へのきっかけを掴みます。  ...(続きを読む)
歴史

野口清作、“英世”の名を授かる~野口英世⑥~

の続き…。 医学研究の道を目指す20歳で医師免許を取得した清作。  地元に戻って医師として開業する手もありましたが、開業資金が無いことと左手を患者に見られたくない思いがあり臨床医を断念。 代わりに基礎医学研究者を目指します。   順天堂医院...(続きを読む)
歴史

志を得ざれば再び此地を踏まず~野口英世⑤~

の続き…。 血脇守之助先生との出会い渡辺ドクトルの元で勉強と研究を続ける清作ですが、その勤勉さと賢さからドクトル不在時の病院会計の仕事までをも任されるようになりました。 そんなとき、出張診療に来ていた血脇守之助先生に出会います。血脇守之助血...(続きを読む)
歴史

少年、野口清作後編~野口英世④~

の続き…。 小林栄先生との出会い清作が生長(現在の生徒会長)になる頃、恩師となる人との出会いがあります。  元会津藩士であり、猪苗代高等小学校教員の小林栄先生です。小林栄小学校を卒業するためにはいくつかの試験があり、口頭試問の試験官として審...(続きを読む)
歴史

少年、野口清作前編~野口英世③~

の続き…。  清作の悲劇母シカと父佐代助の間に産まれた二人の子どもイヌと清作。  シカは幼いときの自分と同じ思いをさせまいと、より一層働くようになっていました。  姉のイヌが祖母ミサと共に清作の子守までできるようになったある日のこと…。  ...(続きを読む)
歴史

母は強し 後編~野口英世②~

の続き…。   母シカと野口英世のツーショットシカ、一人になるシカが10歳の頃、祖母が病気で倒れます。  女将さんも薬代としてお金を前借させて貰えるように計らいますが、甲斐なく祖母が他界。  遂にシカは一人ぼっちになってしまうのです。  そ...(続きを読む)
歴史

母は強し 前編~野口英世①~

千円札と言えばかつては夏目漱石ですが、今では野口英世となっているのは皆さんご存じの通り。  黄熱病の研究に没頭し、自身も黄熱病で死ぬという悲劇の人生を歩んだ人物でもあります。  今回からはそんな野口英世についての人生に興味を持ったので、彼に...(続きを読む)
科学

P波、S波、…あとLOVE波~地震の波~

地表は厚さ約100キロメートルのプレートで覆われていることはご存知の通り。 今回は、二枚のプレートが衝突したり擦れ合ったりしたときに起こる現象である、地震についてまとめていこうと思います。 地震が発生する場所を震源と言いますが、この震源が地...(続きを読む)
生物

人以外に文法を持つ動物〜シジュウカラ~

本日は近くの公園に散歩に出かけました。  寒くなってきましたが、まだ緑が青く生い茂っています。 今回はそんな散歩中に撮ったシジュウカラの写真を紹介しながら、彼らの特徴についてお伝えしていきます。   文法を操るシジュウカラシジュウカラは現在...(続きを読む)
芸術

黒い絵シリーズ~食事をする二人の老人~

フランシスコ・デ・ゴヤ(1746~1828年)美術カテゴリーでは引き続き、フランシスコ・デ・ゴヤの黒い絵シリーズの紹介をします。 今回紹介するのは、ゴヤの屋敷一階入り口の真上に飾られていた絵についてです。    食事をする二人の老人フランシ...(続きを読む)
歴史

織物商がレンズを磨いて科学者に!~レーウェンフック~

オランダの商人(科学者)レーウェンフックは、歴史上初めて顕微鏡を使って生物を観察した人物です。  顕微鏡を使い、それまでほとんど謎だったミクロの世界の扉を開きました。  今回はそんな一人の人物についてフォーカスしていきます。アントニ・ファン...(続きを読む)
教育

人間の教育は誕生とともにはじまる~エミールより~

前回記事この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つような言葉を抜粋して紹介していきます。   1記事に3~4つずつまとめていきます。   「人間の教育は誕生とともにはじまる。」子どもは生まれたときか...(続きを読む)
文学

今後の文学系記事=エミール

さて、今回からの文学カテゴリー記事ではジャン・ジャック・ルソーの著書“エミール”から抜粋した言葉をまとめていきます。 エミールは現代教育学の基礎ともいえる著書で、教育者であれば一度は聞いたことがあるかと思います。  この著書は、エミールとい...(続きを読む)
芸術

【美術】黒く染まった勇気と美徳~ユディトとホロフェルネス~

フランシスコ・デ・ゴヤ(1746~1828年)美術カテゴリーは引き続き、フランシスコ・デ・ゴヤの黒い絵シリーズの紹介をします。   ユディトとホロフェルネスユディトとホロフェルネス(1819~1823年)この絵は旧約聖書の外典に記されている...(続きを読む)
雑記

10月の満月~ハンターズムーン~

2021年10月20日の23時57分。 つい先ほどハンターズムーンが満ちました。  ネイティブアメリカンの間には月ごとの満月をユニークな名前で呼び合う習慣がありました。  1月は、冬も深まり飢えによって狼が吠えることからウルフムーン。2月は...(続きを読む)
科学

3日で鉄を食べ尽くす極限環境微生物

チリは世界最大の銅輸出国です。  国のGDPの15%を銅の生産によるもので、それに伴って環境を汚染する物質も発生しています。  今回はそんな環境問題を解決するかもしれない、とある研究成果についての話です。  参考)Chilean scien...(続きを読む)
宗教

ユダヤ教なのに多神教(汎神教)!?~ハシディズム~

※はじめに…多神と汎神は正確には違いますが、文字からイメージしやすいようにタイトル付けさせてもらいました。…  ーーー記事ここからーーー 18世紀半ば、ユダヤ教の指導者イスラエル・ベン・エリエゼル(1700~1760)は、ハシディズムと呼ば...(続きを読む)
歴史

狂王と呼ばれた男 後編~ルートヴィヒ2世~

の続き…。 ドイツ統一引きこもりと言えど国王。 周りのドイツ、フランス情勢が彼を現実に引き戻します。 この頃、普墺戦争に負けたバイエルン王国は敗戦国として賠償金を請求されていました。 更にプロイセン王国主導とする北ドイツ連邦が、バイエルン王...(続きを読む)
歴史

狂王と呼ばれた男 前編~ルートヴィヒ2世~

今では有名な観光地となっているノイシュヴァンシュタイン城やリンダーホーフ城を建てたルートヴィヒ2世。  今回はバイエルン王国君主という肩書を持ちながら、夢の国を追い求めた王様ルートヴィヒについて書いていきます。バイエルン王ルートヴィヒ2世 ...(続きを読む)
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