酸性食品とアルカリ(塩基)性食品
酸性とアルカリ性と言えば、義務教育時代から聞き慣れてきた言葉のひとつかと思います。
“レモン汁を青色のリトマス試験紙に浸すと赤色に変色して酸性になる”ということは、実験や動画、学校の授業などで知ることになった人もいるでしょう。
レモン汁は確かに酸性ですが、「レモンは何性の食品ですか?」と聞かれたら「アルカリ性です。」と答えなければなりません。
これは一体どういうことなのでしょうか…?
実は、レモンを焼いた灰の水溶液はアルカリ性を示すのです。
これは、食べてから燃焼(消化~代謝)するまでの反応も同じであり、レモンが食べものとして体内に入ると酸性ではなくアルカリ性として作用します。
レモンがアルカリ性食品になる理由
レモンの酸っぱさを生み出しているのはなんと言ってもクエン酸(C6H8O7)です。
クエン酸(C6H8O7)を燃焼(+O2)させると二酸化炭素(CO2)と水(H2O)に変化し、二酸化炭素などは呼吸するうちに体外へ排出されます。参考式
2 C6H8O7 + 9 O2 → 12 CO2 + 8 H2O
するとレモンの成分の残りは炭酸カリウム(K2CO3)が主になります。
炭酸カリウムは水に溶けるとアルカリ性を示す物質であるため、最終的にアルカリ性の食品として体内で作用するのです。
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