徒然草

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安全なときこそ注意する~徒然草~【第百九段】

     第百九段 高名の木登りといひし男、人を掟てて、高き木に登せて、梢を切らせしに、 木登りの名人と呼ばれる男が、弟子を高い木に登らせて枝をらせていたところ、    いと危く見えしほどは言ふ...
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知ったかぶりが恥をかく~徒然草~ 【第二百三十六段】

第二百三十六段 丹波に出雲と云ふ所あり。 丹波に出雲という場所がある。   大社(おほやしろ)をうつして、めでたくつくれり。 大社(出雲大社の神霊)を移して、立派に造ってある。   しだの...
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恐れを使って危険を察知する~徒然草~【第百八十五段】

      第百八十五段 城陸奥守泰盛(じやうのむつかみやすもり)は、双なき馬乗りなりけり。 安達泰盛(北条貞時の外祖父)は、2人といない馬乗りの達人である。   馬を引き出(いだ)させけ...
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毎日心がけていれば自然にできるようになる~徒然草~【第三十二段】

第三十二段 九月廿日(はつか)の比(ころ)、ある人に誘はれたてまつりて、明くるまで月見ありく事侍(はんべ)りしに、 九月二十日頃のこと、ある人に誘われて夜があけるまで月を眺めながら歩いていた、   思い出づ...
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孤独な時間を楽しもう~徒然草~【第七十五段】

  第七十五段 つれづれわぶる人は、いかなる心ならん。 やることがなく暇な人というのは、どんな気持ちなのだろう。   まぎるゝ方なく、たゞひとりあるのみこそよけれ。 心が乱されることなく、ただ...
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お金を使わないならば、金持ちも貧乏も同じだろう~徒然草~【第二百十七段】

     第二百十七段 或大福長者の云はく、「人は、万をさしおきて、ひたふるに徳をつくべきなり。貧しくては、生けるかひなし。富めるのみを人とす。 ある大金持ちが言うには、「何をさしおいても、ひたすら金(富)...
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嘘をつかれたときの愚か者の行動10選~徒然草~

    第百九十四段 達人の、人を見る眼は、少しも誤る所あるべからず。 達人の人を見る目には、間違いがあるはずがない。   例へば、或人の、世に虚言(そらごと)を構へ出して、人を謀る事あらんに、...
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才能がないとしても名人になる方法~徒然草~【第百五十段】

     第百五十段 能をつかんとする人、 これから何か芸を身につけようとする人の中で、      「よくせざらんほどは、なまじひ人に知られじ。うちうちよく習ひ得て、さし出でたらんこそ、い...
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本当に賢い人は分からないことに気づく~徒然草~【第五十二段】

第五十二段 仁和寺にある法師、年寄るまで石清水を拝まざりければ、心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、ただひとり、徒歩より詣でけり。 仁和寺にいる法師が、年をとるまで石清水を拝んだことがないことを気がかりにして、ある時、一人で歩いて...
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一部分だけでその人を判断してはならない~徒然草~【第百九十三段】

第百九十三段 くらき人の、人を測りて、その智を知れと思はん、さらに当るべからず。 物事を判断する力の低い人が、他人の知性を測ろうとしても、到底当たるわけがない。     拙き人の、碁打つ事ばかりにさとく...
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常に本番を想定すると良い~徒然草~【第九十二段】

第九十二段 或人、弓射る事を習ふに、諸矢を手挟みて的に向かふ。 ある人が弓を射る方法を習うのに、二本の矢を持って的に向かった。   師の云はく、 師が言うには、   「初心の人、二つの矢を持つこと...
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