宗教

迫害や脅迫からの抵抗の象徴~スザンナの水浴~

スザンナの水浴(あらすじ)旧約聖書のシーンの一つである"スザンナの水浴”は、裕福で真面目な夫ヨアキムの妻"スザンナ”が主人公の物語です。  美しく気品溢れるスザンナは、毎日家の庭で水浴をすることが日課でした。  ある日いつものように水浴をす...(続きを読む)
科学

ゴムの材料にも硫酸にも~硫黄~

硫黄硫黄といえば、温泉地でよく嗅ぐあの臭いで有名ですね。  山を登れば、ところどころにある蒸気孔周辺に黄色い硫黄の結晶が付着していることもしばしば見受けられます。  DSC_0303  しかし純粋な硫黄は無色な上に無臭です。  あの臭いは硫...(続きを読む)
教育

最も危険な敵、それは自分自身だ。~エミールより~

前回記事 この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つような言葉を抜粋して紹介していきます。     “子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめていきます。  ...(続きを読む)
文学

ここぞと言うときは機会を待たず動け!的な~徒然草~【第百五十五段】

半年ほど前から勉強前の字の練習として徒然草を無心で写しているのですが、よくよく内容を読んでみると結構良いことが書いてあるのですね。    時々このように勉強になった章を書き残していこうと思います。     第百五十五段世に従はん人は、先づ、...(続きを読む)
生物

地上に進出した植物~クックソニア~

シルル紀を語る上で外してはいけない生き物(植物)がいます。 クックソニアです。 形が確認できる最古の陸上植物と言われており、シルル紀以降、生物の地上進出に大きな影響を与えました。 クックソニアの化石  植物の地上進出一つ前の時代(オルドビス...(続きを読む)
歴史

アメリカを独立に導いた小論文~コモン・センス~

革命期ルネサンスと宗教改革によって中世が終わると、アメリカ独立戦争(1776年)やフランス革命(1779年)など激動の時代の幕が開けます。  特にアメリカ独立は、世界で初めての人工国家の誕生であり、自由と平等に基づく革命精神が世界に広がると...(続きを読む)
宗教

人間の思い上がりと神の怒り~バベルの塔~

ノアの子孫ヤーコプ・ファン・デル・ウルフト作「バベルの塔」1689年 世界が大洪水にのまれてしばらく経った後の物語。  ノアの子孫たちは東メソポタミアのシンアルという場所に定住していました。 彼らは祖先が同じであることから、共通の言語を使っ...(続きを読む)
歴史

ルソーが生んだ日本にも残る音楽~村の占い師~

村の占い師この音楽の出だしどこかで聞き覚えがありませんか?  日本の童話"むすんでひらいて”のメロディーですね。 この曲はフランスの政治哲学者ジャン=ジャック・ルソーが作曲した、"村の占い師”という曲です。  1752年頃にこの曲が作られて...(続きを読む)
科学

DNAから兵器まで~リン~

リンと身体人体においてカルシウムに次いで多いミネラルがリン(Phosphorus)です。  体内ではほとんどのリンが酸素と結合しリン酸を形成しています。  また細胞膜、DNAを構成するヌクレオチドなど、いくつかの重要な物質の構成要素になって...(続きを読む)
宗教

ダビデ王を狂わせた魅惑の水浴び~バト・シェバ~

英雄が犯した罪バト・シェバとダビデは、ゴリアテを倒した英雄ダビデがイスラエルの王になったあとの物語です。 ある日ダビデが自宅の周りを散歩しているとき、身体を洗っているひとりの女性を見つけます。  ダビデはこの女性に一目惚れをし、配下の者に彼...(続きを読む)
生物

大量絶滅を生き延びた魚類たち~アテレアスピス&へミキクラスピス~

地球史最初の大量絶滅今から4億4300万年前のオルドビス紀(シルル紀のひとつ前の時代)の海には、ピカイアから進化した魚類の祖先が既に存在していました。    コノドントやアランダスピスに代表されるオルドビス紀の魚類たちは、まだ顎がやヒレがな...(続きを読む)
雑記

スマホを落としただけなのに(泣)

今回はスマホを落として壊してしまったことについての嘆きの記事です。    荷物を沢山持っていたときにポロッと落としてしまい、ガラステーブルの角にぶつけてしまいました。    機種はGalaxy Note20 Ultraです。   サイドキー...(続きを読む)
哲学

ルソーの社会契約論~自然に還れ~

ルソーが考えた自然状態ルソー自然法は完全である。トマズ・ホッブズは"人間が自然状態の頃は常に争っていた”と考え、自然状態の不完全性を主張しました。  これに対しジャン=ジャック・ルソー(1712~1778年)は、"人間が自然状態の頃は自身を...(続きを読む)
科学

時計の部品から集積回路まで~ケイ素~

石英・水晶としてのケイ素地殻において、酸素に次いで多く含まれている元素がケイ素です。  ケイ素を含む代表的な鉱物が二酸化ケイ素(SiO2)で代表的なものに石英が挙げられます。  二酸化ケイ素が地中で熱せられて結晶化した石英の仲間が水晶です。...(続きを読む)
宗教

巨人を倒した選ばれし少年~ダビデとゴリアテ~

サウル王とダビデいわゆる旧約聖書の話、イスラエルを率いた王にサウルという人物がいました。  神に選ばれたサウル王は、民を率いて幾多の戦いに勝利してきました。    しかし、一度だけ「アマレク人とそれに属する者たちを滅ぼせ」という神の言葉に従...(続きを読む)
科学

人にも植物にも必須な元素~マグネシウム~

マグネシウムマグネシウムは可燃性の銀白色の金属です。  人間の必須栄養素であり、食品、衣料品、飼料や肥料などに使われています。  かつてのカメラのフラッシュは、マグネシウムリボンが発火したときの閃光を使っていました。  金属としては合金に使...(続きを読む)
生物

人間を超える巨大ウミサソリ〜プテリゴトゥスとアクチラムス〜

前回、オルドビス紀のメガログラプトゥスをはじめとし、ウミサソリの仲間が地球の海で繁栄していきます。  中でも彼らがその隆盛を極めたのは、地球史上でもかなり温暖な時期にあたる"シルル紀"です。 今回はそんなウミサソリの仲間から、プテリゴトゥス...(続きを読む)
哲学

英国経験論と大陸合理論から生まれた思考術~帰納法と演繹法~

経験論と帰納法イングランドではベーコン、ロック、ヒュームらによって英国経験論(経験論)が発展していきました。  経験論は真理を探求するために主に帰納法を用いる場合が多いと言われています。  帰納法の例)・ソクラテスは死んだ・プラトンは死んだ...(続きを読む)
科学

化学者が繋いできた身近な元素~アルミニウム~

アルミニウムアルミニウムは銀白色の金属です。 熱伝導性と電気伝導性が高く、軽くて加工しやすいことから、一円玉をはじめその他装飾品など用途は多岐にわたります。 アルミニウムの特徴の一つに"耐腐食性”が挙げられます。 純粋なアルミニウム金属は反...(続きを読む)
哲学

人間は知覚の束である~デイヴィッド・ヒューム~

経験論の大成フランシス・ベーコンによって知られるようになった経験論という考え方。 ベーコンの死後、ジョン・ロックによって構築され、ジョン・ロックの死後デイヴィッド・ヒュームによって大成されたと考えられます。  今回はそんな経験論の立役者であ...(続きを読む)
宗教

イスラエルの怪力男の悲劇~サムソンとデリラ~

サムソンとデリライスラエルにサムソンという怪力の男がいました。  素手で獅子を倒すほどの力の持ち主で、イスラエルと敵対するペリシテ人を大勢殺してきました。   ある日サムソンはペリシテ人のデリラという女性に恋をします。  デリラは、多くのペ...(続きを読む)
哲学

種族・洞窟・市場・劇場 ~気をつけるべき4つのイドラ~

フランシス・ベーコンは実験や観察など、目の前で起こる事実に注目していました。  しかし、いくら人が彼の言葉に共感し研究をしても、そこには先入観や偏見が存在することを彼は理解していました。  この先入観や偏見を持つ人間の性質を、ラテン語で"i...(続きを読む)
宗教

せっかく石版貰ってきたのに……~モーセの十戒~

エジプト王ラムセス2世の統治下、ヘブライ人両親(父アムラム、母ヨケベド)の間に生まれた子がモーセです。  当時のエジプトではヘブライ人が奴隷として扱われていました。  奴隷の子は殺される運命にありましたが、モーセは籠に入れられナイル川に流さ...(続きを読む)
科学

食塩でお馴染みだけど爆発もする~ナトリウム~

ナトリウムナトリウムは柔らかい銀色の金属です。  金属の中ではとても柔らかく、ナイフで切ることができます。 単体のナトリウムは反応性が非常に高く、水に入れると爆発を起こすという面白い元素でもあります。 今回はそんなナトリウムの水や塩素との反...(続きを読む)
雑記

コスプレ!花魁!非日常!~日光江戸村観光~

この前の休みの日、栃木県日光市の観光名所である“日光江戸村”に行ってきました!  地元栃木県に住みながら一度も足を運んだことがなかったので、新鮮な気持ちで楽しむことができました。🥳  今回はそんなお出かけのログを写真と一緒に残していこうと思...(続きを読む)
宗教

神の怒りによって滅びた町~ソドムとゴモラ~

ベンジャミン・ウェスト作「ソドムから逃げるロト」ソドムとゴモラは旧約聖書の物語に出てくる町の名前です。  町には悪が蔓延っていたため、神はふたつの町を滅ぼしてしまおうと考えます。  それを知ったアブラハムは、悪い者と一緒に良い者も滅ぼしてし...(続きを読む)
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