文学

安全なときこそ注意する~徒然草~【第百九段】

第百九段高名の木登りといひし男、人を掟てて、高き木に登せて、梢を切らせしに、木登りの名人と呼ばれる男が、弟子を高い木に登らせて枝をらせていたところ、  いと危く見えしほどは言ふ事もなくて、降るゝ時に、軒長ばかりに成りて、危なそうなところでは...(続きを読む)
科学

肌や髪の健康維持や抗酸化作用にも~亜鉛~

亜鉛は銀白色の反磁性を示す金属です。 酸と塩基の両方に反応し、乾燥した空気中ではほとんど酸化しません。 鉄や鋼に比べてイオン化傾向が大きいので、それらの金属に触れていることで腐食を妨げることができます。 その用途は幅広く、錆止や絵の具、化粧...(続きを読む)
文学

知ったかぶりが恥をかく~徒然草~ 【第二百三十六段】

第二百三十六段丹波に出雲と云ふ所あり。丹波に出雲という場所がある。 大社(おほやしろ)をうつして、めでたくつくれり。大社(出雲大社の神霊)を移して、立派に造ってある。 しだのなにがしとかやしる所なれば、秋のころ、聖海上人、そのほかも、人あま...(続きを読む)
芸術

エル・グレコが描くイエス処刑直前の様子~聖衣剥奪~

エル・グレコとスペインエル・グレコ(ドミニコス・テオトコプロス)1541〜1614年  さて今回もエル・グレコによる宗教画の紹介です。 1577年頃グレコはスペインのマドリードにいたことが記録されています。  この少し前にローマで多くの知識...(続きを読む)
芸術

闇深く歪んだ神話~我が子を喰らうサトゥルヌス~

フランシスコ・デ・ゴヤ(1746~1828年)絵画カテゴリーは引き続きフランシスコ・デ・ゴヤの黒い絵シリーズを紹介します。 今回はローマ神話に登場する神(サトゥルヌス)が我が子を喰らうシーンを描いた作品“我が子を食らうサトゥルヌス”です。 ...(続きを読む)
文学

恐れを使って危険を察知する~徒然草~【第百八十五段】

第百八十五段城陸奥守泰盛(じやうのむつかみやすもり)は、双なき馬乗りなりけり。安達泰盛(北条貞時の外祖父)は、2人といない馬乗りの達人である。 馬を引き出(いだ)させけるに、足を揃へて閾(しきみ)をゆらりと越ゆるを見ては、「これは勇める馬な...(続きを読む)
芸術

異端尋問への風刺~魔女の夜宴~

フランシスコ・デ・ゴヤ(1746~1828年) スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤは、近代絵画の第一人者として名を轟かせた人物のひとりです。 遅咲きの彼は、宮廷画家として絵を描くようになった43歳ごろから注目を集めるようになりました。 病...(続きを読む)
科学

最も人類に関わった金属~銅~

銅あらゆる金属の中でも銅は、最も長く深く人類に関わった金属と言われています。  1万年以上前には銅から作られた装飾品が存在し、そこから5000年も経つとスズとの合金である青銅が作られるようになります。  強度もあり加工のしやすい青銅の登場に...(続きを読む)
教育

女は女として優れており、男と考えれば劣っている。~エミールより~

前回記事 この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つかもしれない言葉を抜粋して紹介していきます。     “子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめていきます...(続きを読む)
文学

毎日心がけていれば自然にできるようになる~徒然草~【第三十二段】

第三十二段九月廿日(はつか)の比(ころ)、ある人に誘はれたてまつりて、明くるまで月見ありく事侍(はんべ)りしに、九月二十日頃のこと、ある人に誘われて夜があけるまで月を眺めながら歩いていた、 思い出づる所ありて、案内させて、入り給ひぬ。誘って...(続きを読む)
生物

石炭紀を代表する史上最大の昆虫〜メガネウラ〜

遂にきました石炭紀の大人気生物メガネウラ! 大昔には巨大なトンボがいてな……なんて話をされたなら、十中八九コイツの話題というくらいメジャーな古生物です。 現在世界で最も大きいなトンボは全長16cmのテイオウムカシヤンマ。 テイオウムカシヤン...(続きを読む)
科学

鮮やかな顔料から世界を終わらせる終末兵器まで~コバルト~

コバルトという名前はドイツに伝わる山の精“コボルト”に由来します。 その昔、ドイツの鉱夫たちがコバルトから銀を取り出そうとしました。 しかしいくらやっても思うような結果にならなかったため、これは山の妖精であるコボルトの仕業だと考えたのです。...(続きを読む)
芸術

エル・グレコによる聖書の一幕〜キリストの洗礼〜

今回は聖書の一場面“キリストの洗礼”をテーマにした絵画の紹介です。 ヨルダン川で人々に善と正義の教えを説いていたヨハネ。 教えとともに洗礼を施す彼の前に、群衆に紛れてキリストも洗礼を受けにきました。 ヨハネ(または代理人)によってキリストへ...(続きを読む)
教育

男と女と同じようにつくられてはいない。~エミールより~

前回記事 この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つかもしれない言葉を抜粋して紹介していきます。     “子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめていきます...(続きを読む)
生物

暁のオタマジャクシ〜エオギリヌス〜

石炭紀は両生類の多様化と共に、その一部が爬虫類の原型となっていった時代でもあります。 陸上では大気中の酸素を効率的にエネルギー化することに成功し、体を大きくしたり空を飛ぶ昆虫類が勢力を伸ばします。 一方、沼地や海など水棲生物も陸地と水辺の境...(続きを読む)
宗教

【記事まとめ】キルケゴール&ヤスパース

ヘーゲル以降、実存主義の発展に大きく貢献したショーペンハウアー、キルケゴール、ヤスパース。 この記事ではそれら三人のうち、後者二人についての記事へアクセスしやすいようまとめていきます。 記事の概要も一言で紹介しているので、気になった部分を見...(続きを読む)
雑記

愛しながらの戦い~ヤスパース③~

の続き…。 前回までの記事にてヤスパースの人生についてまとめていきました。 父の教育理念やゲルトルートとの出会い、社会情勢による苦悩など彼の思考に大きく影響を与えた出来事が書いてあります。 今回の記事では彼の実存主義と言われる哲学がどのよう...(続きを読む)
哲学

妻が強制収容所に送られたら私も共に死のう~ヤスパース②~

前回記事ではヤスパースの生い立ちと教育と、彼がどのような思想のもとで育ってきたのかについて書いていきました。 今回はヤスパース自身のストーリーについて触れ、彼がどのように哲学の世界に入っていったのかをまとめていきます。  医学の道を目指すカ...(続きを読む)
科学

生物の一部・文明の発展人体の必須元素…~鉄~

鉄は地球を構成する物質のうちおよそ34.6%(重さ)を占め、総重量で計った場合最も重い元素です。  宇宙では9番目に多く恒星の核融合による最後の終着点が鉄となっています。 他の金属と比べて強度が高く加工しやすいことから、世界の金属生産量の9...(続きを読む)
哲学

子どもの模範となり、押し付けはしない~ヤスパース①~

キルケゴールの実存主義に大きな影響を受けた人物がいます。 ドイツの哲学者カール・ヤスパースです。 政治評論家としての一面も持ち合わせた彼は、第二次世界大戦時のユダヤ人迫害など社会的な情勢も踏まえた上で実存主義を確固たるものにしていきます。 ...(続きを読む)
芸術

銀貨を得ることの正当性を主張した絵〜貢の銭(みつぎのぜに)〜

今回はマタイによる福音書の記されたペトロの物語をテーマとした絵についての紹介です。 若くして亡くなった巨匠マザッチョが描いた税にまつわる絵画について触れていこうと思います。 まずはマザッチョの軽い紹介から始めます。   マザッチョマザッチョ...(続きを読む)
科学

乾電池の主役~マンガン~

銀白色の金属であるマンガン。  鉄の次に広く分布する重金属(比重が4以上)です。  単体としては産出はせず、軟マンガン鉱や菱マンガン鉱などとして産出します。   菱マンガン鉱(MnCO3)  主に合金や電池に使われることが多いです。   合...(続きを読む)
雑記

【ドラム】FF7より“更に闘う者達”

今回はFF7より「更に闘う者達」です!作品は未プレイですが曲はとても好きです✨左下に主人公っぽいのを入れておきました🤗 #更に戦う者達 #ドラム #音楽 #FF7 pic.twitter.com/iJ5J8ujKnY— KTAG (@kin...(続きを読む)
文学

孤独な時間を楽しもう~徒然草~【第七十五段】

第七十五段つれづれわぶる人は、いかなる心ならん。やることがなく暇な人というのは、どんな気持ちなのだろう。  まぎるゝ方なく、たゞひとりあるのみこそよけれ。心が乱されることなく、ただ一人でいることは良いものだ。  世に従へば、心、他の塵に奪は...(続きを読む)
教育

人生には他にも楽しみはある。~エミールより~

前回記 この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つかもしれない言葉を抜粋して紹介していきます。     “子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめていきます。...(続きを読む)
生物

石炭紀に存在した太古のG〜プロトファスマとアプソロブラッティナ〜

今回からテーマは石炭紀に移行! アーケオプテリスをはじめとする植物が森を形成したことによって、翅(はね)を持つ昆虫やムカデのような多足類が地上に多く現れた時代です。 また年間を通して高温多湿な気候だったその時代、昆虫を狙う両生類や爬虫類の祖...(続きを読む)
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