文学

嘘をつかれたときの愚か者の行動10選~徒然草~

第百九十四段達人の、人を見る眼は、少しも誤る所あるべからず。達人の人を見る目には、間違いがあるはずがない。 例へば、或人の、世に虚言(そらごと)を構へ出して、人を謀る事あらんに、素直に、実と思ひて、言ふまゝに諮らるゝ人あり。例えば、ある人が...(続きを読む)
教育

良い趣味とは多数者の趣味であるということは真実ではなくなる。~エミールより~

前回記事 この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つかもしれない言葉を抜粋して紹介していきます。     “子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめていきます...(続きを読む)
哲学

生きることは苦痛である~ショーペンハウアー④(終)~

の続き…。 自然法則、植物、動物など、世界のあらゆるものには意思があり、「世界は我々が認識している表象と、盲目的な生きることへの意志である。」と考えたショーペンハウアー。 しかし彼の哲学の中で考えた“生きる”とは、“苦痛”であるということで...(続きを読む)
哲学

世界は自然法則、植物、動物、人間の意志である~ショーペンハウアー③~

の続き…。 前回の記事ではカントやプラトンの哲学と、それ影響されたと言われるショーペンハウアーの哲学について触れていきました。 今回は引き続きショーペンハウアーの哲学をベースに、彼が追求したモノ自体について深堀りしていきます。  モノ自体の...(続きを読む)
哲学

私が消えたら世界も消える~ショーペンハウアー②~

の続き…。 前回記事ではショーペンハウアーとヘーゲルの関係について触れていきました。 ヘーゲルが言う「正反合に従って進歩する」という歴史観に対し、 ショーペンハウアーは「単に生への意志によって争った結果である」と独自の思想をぶつけました。 ...(続きを読む)
哲学

【要約】ショーペンハウアー著〜読書について〜

今回紹介するのは、ドイツの哲学者ショーペンハウアーが著した名著のひとつ“読書について”です。 「読書とは他人に物を考えてもらうことである。」 と説いたこの本には、ただ本を読むことについての無意味さや、読むならこうすべきという著者なりの考えが...(続きを読む)
哲学

ヘーゲルの哲学を真っ向から批判~ショーペンハウアー①~

原始社会が奴隷社会に…  奴隷社会が農奴社会に…  農奴社会が絶対王政に…  絶対王政が共和制に…  自分たちの生き方の矛盾に気づき、より高いステージへと登っていった人類。  ヘーゲルは“人間の歴史は正反合の繰り返しの結果である”と主張しま...(続きを読む)
生物

古代のウミグモ~パレオイソプス~

ウミグモ 胴体は小さく脚ばかり……。 そんな独特の姿をしたウミグモは現在でも地球の海で広く繁殖しています。 鋏角類に分類される生物ですが、生態の多くは未解明であり、何を食べるのか、寿命がどれくらいなのかも分かっていないものが多く存在します。...(続きを読む)
雑学

ヒンデンブルク号爆発事件の様子を記録した新映像が発見

威圧的なほどの巨体が空を舞う時代だった20世紀初頭。  それは水素やヘリウムガスによって浮揚する硬式飛行船の時代でもありました。 1930年ドイツのツェッペリン社が手掛けたLZ129ヒンデンブルク号(全長245m)は、同国フランクフルトから...(続きを読む)
科学

鋼鉄の添加物から人間の必須元素まで~バナジウム~

バナジウムは耐腐食性、耐摩耗性に優れた柔らかい金属です。 バナジウムのおよそ8割は製鋼添加剤として使われています。  鋼にバナジウムを約0.1%ほど添加すると、炭素と結合してより細かい金属構造をとる特徴があります。  靭性を失わず強度を上げ...(続きを読む)
文学

才能がないとしても名人になる方法~徒然草~【第百五十段】

第百五十段能をつかんとする人、これから何か芸を身につけようとする人の中で、   「よくせざらんほどは、なまじひ人に知られじ。うちうちよく習ひ得て、さし出でたらんこそ、いと心にくからめ。」「下手なうちは人に見られたくない。よく練習してから人前...(続きを読む)
教育

幼い頃の教育の結果に過ぎない。~エミールより~

前回記事 この記事では、ジャン・ジャック・ルソーが著した“エミール”から、子育てや生活に役立つかもしれない言葉を抜粋して紹介していきます。     “子どもは子どもの教育が必要である”と考えたルソーの考えを、1記事に3つずつまとめていきます...(続きを読む)
哲学

家族の愛には自由の制限がある~ヘーゲルの自由~

の続き…。 前回の記事にてヘーゲルの弁証法についてお伝えしました。 簡単にまとめると、全てのものや思想には矛盾があり、人間は矛盾を考えることで進歩してきたというものです。  ヘーゲルはカントが打ち立てたドイツ観念論(定言命法など)は、主観的...(続きを読む)
哲学

全てのものには矛盾がある~ヘーゲルの弁証法~

紀元前5世紀頃、西洋哲学の祖であるソクラテスは、質問を投げかけ続けることによって論題に内在する誤りに気づかせる"弁証法(問答法)”を好んで用いたとされています。  古代から使われている真理追求の方法のひとつですが、その時代からおよそ1600...(続きを読む)
生物

ハチがペットボトルのフタを開ける

2021年5月末。   ブラジルのサンパウロにて、ミツバチがペットボトルのキャップを開ける姿が撮影されました。  かつては道具を使うほどの知能を持つ生物は人間だけだと考えられてきました。 今ではカラスやイルカなどの高い知能を持つ生物は、目的...(続きを読む)
雑記

割れた殺生石&殺生石の由来

さて本日は那須名物キリングストーンこと“殺生石”に行ってきました。九尾伝説かゆかりの地としても有名な謎スポットです。 道中には足を運んでくれる人々やその他あらゆる生き物の平安を願うお地蔵さん(千体地蔵)が立てられています。 少し歩くと殺生石...(続きを読む)
芸術

ボッティチェリが描いた春の訪れと愛~プリマヴェーラ~

プリマヴェーラ春(プリマヴェーラ)といえばサンドロ・ボッティチェリの作品が有名です。 フローラやアフロディーテ(ヴィーナス)をはじめ、美を表す神が多く描かれています。 フローラは古代イタリアの花と春の女神です。 花をまきながら春の訪れる告げ...(続きを読む)
科学

使い道が多すぎるけど加工が難しい~チタン~

チタン地殻に含まれる元素の中で9番目に多い元素がチタンです。 ルチルやチタン鉄鉱などに含まれ、大部分が酸化チタンとして採掘されます。 比較的量が多い元素ですが、精錬が難しいため高価になりやすいです。 ・重量あたりの強度が非常に高い・耐熱性に...(続きを読む)
文学

本当に賢い人は分からないことに気づく~徒然草~【第五十二段】

第五十二段仁和寺にある法師、年寄るまで石清水を拝まざりければ、心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、ただひとり、徒歩より詣でけり。仁和寺にいる法師が、年をとるまで石清水を拝んだことがないことを気がかりにして、ある時、一人で歩いて参拝することにした...(続きを読む)
宗教

時代を反映する福音書の絵〜東方三賢者の礼拝〜

東方三賢者 東方三賢者の礼拝はマタイの福音書の一部に書かれている3人の人物です。(マタイの福音書はキリスト教における聖典、いわゆる新約聖書に納められた4つの福音書のひとつです。 東方三賢王や東方三博士とも訳されることもあります。 東方の地か...(続きを読む)
科学

何で金属元素には〇〇ウムがつくの?~スカンジウム~

スカンジウムスカンジウムはレアメタルの中で最も原子量が小さい(軽い)元素です。 タンタルやウランの採掘やタングステンを精錬する際の副産物として産出されます。 反応性が高く分離が難しい上、埋蔵量が少ないことからレアアースのひとつに分類されてい...(続きを読む)
芸術

時を越えて追求される美の形~ヴィーナスの誕生~

ヴィーナスヴィーナスといえば、サンドロ・ボッティチェリの描いた"ヴィーナスの誕生”が有名です。   それまではタブー視されていた女性の裸を表現した"恥じらいのポーズ”は、ルネサンス期を経て多くの画家の参考にされていきます。 今回はそんな人気...(続きを読む)
生物

地球最古の樹木~アーケオプテリス~

はじめに 現在私たちの身の周りの自然には沢山の木々があります。   中には体積が約1,500㎥もある世界最大の生体セコイアデンドロンなど、ユニークな植物も存在します。  OLYMPUS DIGITAL CAMERA   そんな植物は一体どん...(続きを読む)
哲学

【記事まとめ】イマヌエル・カントと哲学

この記事は、ドイツ(プロイセン)の哲学者イマヌエル・カントについての記事をまとめた内容になっています。  それまでの哲学思想を大きく変え、哲学にコペルニクス的転回(思想の大きな転換)を与えたとして名を残す偉人です。  彼の哲学的な考え方や難...(続きを読む)
哲学

自由に生き、人間を手段ではなく目的として扱うべし~実践理性批判~

前回記事にて人間の行動には格率(信念)があること、そして格率は、学習を重ねることで道徳法則と一致することをお伝えしました。  かつて信仰と共に信じられてきた天動説が正しい知識の蓄積によって地動説に変わっていったように、 人間が勉強や学習によ...(続きを読む)
文学

一部分だけでその人を判断してはならない~徒然草~【第百九十三段】

第百九十三段くらき人の、人を測りて、その智を知れと思はん、さらに当るべからず。物事を判断する力の低い人が、他人の知性を測ろうとしても、到底当たるわけがない。    拙き人の、碁打つ事ばかりにさとく、巧みなるは、賢き人の、この芸におろかなるを...(続きを読む)
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