ゲルマニウム
ゲルマニウムは青みのある銀白色の半金属の元素です。
地殻に0.00015%程しか存在しないとされているため、レアメタルとして分類されています。
ガリウム同様、亜鉛や銅の精錬時に副産物として産出します。
トランジスタやダイオードの半導体素子にシリコンが使われる以前、このゲルマニウムが半導体として活躍していました。
現在の主な用途は、赤外線を吸収しない性質からサーモグラフィーカメラのレンズや屈折率を高めるために光ファイバーに用いられています。
ゲルマニウムの名前の由来
ゲルマニウムは周期表の生みの親メンデレーエフが出現を予言した元素の中で、最も早く発見された元素です。
1886年、ドイツの化学者クレメンス・ヴィンクラーによって発見されました。
アージロード鉱と呼ばれる銀と硫黄を含む鉱石の中に未知の元素があるとして分析。
その結果、メンデレーエフの周期表の抜け番号であるエカケイ素であることが判明。
彼はこの新元素に祖国の名前をとって、ゲルマニウムと名付けました。
ゲルマニウムが健康に良い?
肩こりや筋肉疲労など身体の不調改善を期待して、ゲルマニウム性のアクセサリーが多く販売されています。
しかし科学的な根拠が確認できていないとして、気休めではないかと言われています。
もしかしたら効果があるのではないかと言われる由縁はゲルマニウム自体の性質にあります。
ゲルマニウムは32℃以上の熱が加わると、一番外側の電子が活発的に動き、外に飛び出します。(これによって電気を通しやすくもなる=半導体の性質)
この飛び出す電子が体の電位バランスを整えるのではないかと考えられたものです。
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