最初の希土類元素~イットリウム~

科学
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イットリウムは銀白色に輝く柔らかい金属です。

  

単体としては自然界に存在せず、安定同位体であるY89のみが鉱物(希土類鉱物)の中に存在します。

 

大気中では酸素と反応するため、酸化イットリウムが表面を覆っている状態になります。

 

スウェーデンのイッテルビー村で発見されたことから、はじめは“イッテルビウム”と名付けられました。

 

そのうちに名前が短縮され、イットリウムと呼ばれるようになりました。

 

しかし同じ村で新しい元素が発見されたことにより、そちらの方にイッテルビウムの名が移されることになりました。

 

 

YAGレーザー

YAGレーザー結晶

 

イットリウムの主な使い道として、永久磁石の材料やポリエチレン製造の際の触媒、脱酸剤などがあります。

 

中でも身近なのは、液晶のバックライトやブラウン管の蛍光体としての使い道です。

 

酸化イットリウムは、赤色蛍光体の成分として利用されます。

 

アルミニウムとの酸化物であるイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)は、個体のレーザー素子として広く使われています。

 

脱毛でよく耳にするYAGレーザーとはまさにこの素子を使ったものです。

 

 

イッテルビー村

イッテルビー村

 

イットリウムが発見されたスウェーデンのイッテルビー村は、そこで採掘された一種類鉱石(ガドリン石)から10の元素を発見したことで知られています。

 

発見されたのは以下の10個。

 

①イットリウム
②イッテルビウム
③テルビウム
④エルビウム
⑤ガドリニウム
⑥ツリウム
⑦スカンジウム
⑧ホルミウム
⑨ジスプロシウム
⑩ルテチウム

 

これらは現在発見されている17種類のレアアースのうちの10個を占め、筆頭であるイットリウムは確認されている限り最初の希土類元素です。

 

ガドリン石

 

 

人体への影響

生活に便利なイットリウムですが、水溶性のイットリウム化合物は人体に有害とされ、吸い込むと肺疾患の原因になると指摘されています。

 

一方、放射性同位体のイットリウム90は白血病やガンに対する放射線治療に用いられ、医療の分野でも活躍する元素でもあります。

 

イットリウム含有中空微小球からなる放射線治療剤およびその製造方法 より
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