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【ギリシャ神話:ヘラクレス編②】ヘラの嫌がらせ

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の続き…。

 

ヘラの嫌がらせ

ゼウスの浮気に嫉妬したヘラは、アルケイデス(ヘラクレス)のいるゆりかごに蛇を投げ込んで殺そうとします。

 

しかしアルケイデスは強かった…。

 

ゆりかごに侵入してきた2匹の蛇を、いとも容易く捻り潰してしまったのです。

レイノルズ作「蛇を絞め殺すゆりかごの中のヘラクレス(アルケイデス)」

絵からも感じられるこの貫禄…。

 

隣にいるイピクレスも呆気に取られています。

 

この様子を見たアルクメネは、この子はゼウスの子だと確信しました。

 

これ以降アルケイデスは、父アムピュトリオン(アルクメネの夫)から戦車の扱い方を、巨人族のエウリュトスから弓矢の扱い方を、戦争の名手カストールから武器と戦術を・・・。

 

などなど英雄の名に恥じぬ教育を受けてきました。

ジョヴァンニ・チプリアーニ作「カストロールとポルックス」

 

アルケイデス、勢い余って音楽の先生を殺す

最高の教育を受けているアルケイデスにも、苦手なものがあります。

 

それは音楽です。

 

ある日音楽の教師リノスは、アルケイデスの音楽のできの悪さに手が出てしまいます。

 

これにキレたアルケイデスは、近くにあった竪琴(大石ともいわれている)でリノスを軽く叩いてしまいます。

 

しかしアルケイデスは強すぎた…。

 

軽くのつもりがリノスにとっては致命傷。

 

叩いたというより殴った感じになってしまい、リノスはその場で即死してしまいます。

(いや、リノスが弱すぎる説も濃厚か…。)

 

その場を見ていた父のアムピュトリオンは、

「(いつか俺も殺される…。)」

とアルケイデスを恐れ、彼を遠い地の牧場に送り出すのです。

 

次回「アルケイデス、10の試練を授かる」

 

豆知識~天の川の起源~

あるとき、ゼウスはアルケイデスを不死の身体にしようと、ヘラの乳を貰いにいきます。

 

ヘラがそれを許すはずもないので、寝ている間に乳を吸わせてしまおうという算段でいました。

 

しかし、アルケイデスの乳を掴む力があまりに強かったため、痛みのあまりヘラが起きてしまいます。

ティントレット作「天の川の起源」

このとき地に垂れた母乳が白百合に、天に噴き出た母乳が天の川になったという話もあります。

 

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