ルネサンス音楽
ルネサンス音楽は、15世紀~16世紀末頃までに作られた音楽です。
学校の歴史授業でも習ったマルティン・ルターらによる宗教改革がおこった時期でもあり、ルター自身も作曲家としても活躍しています。
ルターの代表作:「神はわがやぐら」
文芸復興(ルネサンス)
この時期の音楽は、当時の芸術や文学と美的価値観を共有していました。
ルネサンス期の音楽家や芸術家たちは、「自分たちは中世というキリスト教中心の暗く謎めいた世界から人々を救い出す存在である。」という認識がありました。
まさにギリシャ・ローマ時代の文芸の再生(ルネサンス)を実現していくのです。
この時期の有名な絵画としては「ヴィーナスの誕生」があります。
豊富な財力で芸術形を支援したメディチ家が、ボッティチェリに依頼し描かせた作品です。
裸の女性の体を表現したり、様々な神を絵として表すというキリスト教のタブーを犯すという、ルネサンス期でなければ闇に消えていたであろう作品でもあります。
絵の中で抱き合いながら強い息を吹きかけているのが西風の神ゼフュロスで、息を吐いて身体を温めているのが花の神フローラです。
岸辺でヴィーナスを迎えるのは季節の神ホーラーです。
ホーラーの服の模様は、これから訪れる春を連想させるものになっています。
音楽
この時代は楽器が発達していなかったこともあり、声による楽曲が中心です。
音楽が芸術としての価値を持ち始め、作曲家たちの地位も向上してきました。
中でも、ヨハネス・オケゲムはカノン唱法をいち早く取り入れたモテット(多声音楽による宗教曲)を取り入れました。
カノンといえばパッヘルベルによる有名な楽曲ですが、本来は「かえるのうた」や「静かな湖畔」のような、時間をずらして同じ旋律を歌う輪唱のことを指します。
オケゲムのカノン唱法の代表曲として、「Misa Prolationum」の「Kyrie 」があります。
・・・ですがパッヘルベルのカノンのような、先行パートとまったく同じメロディを演奏をする並行カノンではないので聞き分けるのが難しいです。😭
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