ゴシック時代は、12世紀のパリとその周辺であるイル・ド・フランス地方から始まった建築様式です。
1250年までに、この様式はヨーロッパの多くの地域に広まり、彫刻と絵画の両方に影響を与えていました。
ゴシック建築の開花
もともとはローマ帝国を侵略したゴート族の建築様式を指し、否定的なニュアンスを含んでいました。
それに対しゴシック美術の芸術家たちは、自分たちの作品を現代風、フランス風と呼んでいました。
歴代フランス王の廟所であるサン=ドニ修道院聖堂が、一般的にゴシック建築の初期の例だと考えられています。
![](https://alis.to/d/api/articles_images/KTAG/KBXzGWk4DPzd/60aea00d-778b-492f-9585-a12ce062b183.jpeg)
![](https://alis.to/d/api/articles_images/KTAG/KBXzGWk4DPzd/07362cf7-9477-4aef-b4b8-295689292ce6.jpeg)
ゴシック建築が更に開花しているのが、かの有名なパリのノートルダム大聖堂です。
(現在は火災による破損から修復作業が進められています。)
![](https://alis.to/d/api/articles_images/KTAG/KBXzGWk4DPzd/05f17fca-2df8-4ff0-b390-49c62e02e21c.jpeg)
![](https://alis.to/d/api/articles_images/KTAG/KBXzGWk4DPzd/9f645c63-aad4-4fe7-b4f8-fdecfd1a32d8.jpeg)
建物の重さを外から支えるために、飛梁(とびばり:フライング・バットレス)と外部アーチが作られています。
![](https://alis.to/d/api/articles_images/KTAG/KBXzGWk4DPzd/af558298-f3d4-4ae5-8e74-f3888728af14.jpeg)
こうした巨大建造物のおかげで、壁にステンドグラスの窓を多く貼れるようになり、内部は明るく芸術的な彩が可能になりました。
ゴシック様式は、フランスと北ヨーロッパの大半では16世紀まで盛んでした。
イタリアでは、ルネサンスの幕開けと共に、フランスより早い時期に衰退していきました。
コメント