ドイツ生まれの哲学者ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツは、14歳で大学に入学、博士課程を22歳という若さで修了。
その後は何人者貴族に仕えて、図書館長、外交官、鉱山技師…など幅広くジャンルで活躍することになる人物です。
彼は幼い頃に父をなくし、早くして母も妹も失いました。
親しい友人もおらず生涯において独身を貫いたと言われています。
また、科学、物理学、論理学、物理学、医学、植物学、光学、歴史学、言語学…などに精通していて、アリストテレス以降の哲学者で、これほど多岐にわたって活躍した者はいないと言われています。
哲学におけるライプニッツ
哲学においては、ライプニッツは充足理由律を守っていました。
(充足理由律=あらゆる正しい命題には、それが偽ではなく真である理由が存在するという考え)
彼は何事も存在する理由があると考えていて、神が世界をこのような形で存在させるのには理由があると主張しました。
数ある世界の形の中で、今の世界が最も最善の世界であると考えたのです。
彼の著書「モナド論」では、この世は大きさを持たない単子(モナド)が無数に集まって構成されていると述べました。
その説によると、私達の精神や自己意識はモナドの集まりであるが、世界にはモナドで説明がつかないものがあるといいます。
机や椅子などの物質的なものです。
物質的なものは、モナドが知覚しているだけであると彼は考えました。
物質はモナド共通の夢なのであるとライプニッツは主張しましたが、現在ではこのモナド説を支持する人はほとんどいません。
豆知識
この時期、イギリスの自然哲学者アイザック・ニュートンとライプニッツにより微分法が確率されます。
あまりにも時期が重なったため、二人の間で考えを盗んだだの盗まないだの論争が繰り広げられることになりました。
二人の微分積分学の組み立て方が異なっていたため、現在ではそれぞれ別に発見したと結論付けられています。
ちなみに現在使われている微分法の記号はライプニッツが考案したものが主流になっています。
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