前回の音楽ジャンルで紹介した、ルネサンス音楽に続きバロック音楽の紹介です。
時代背景とともに、比較的マニアックだったルネサンス音楽から、皆さんが知るバッハやヴィヴァルディなどが現れるバロック音楽に移り変わっていきます。
バロック音楽
バロックはポルトガル語で「ゆがんだ真珠」を意味する言葉です。
規則に従って音を並べるルネサンス音楽(芸術)に比べて、明暗のコントラストを強調し「喜び」や「悲しみ」などの感情の表現が強くなったことから、バロック(ゆがんだ真珠)と呼ばれるようになりました。
時代的には、およそ1600年から1750年までの約150年間のことを指します。
バロック音楽の成功
初期バロック時代を代表するクラウディオ・モンテヴェルディの「オルフェオ」は、演劇としても音楽としても成功を果たした最初のオペラと言われています。
【オペラ:オルフェオ】
バロック時代のオペラ男性主役は、カストラートが演じることが多かったです。
カストラートとは、音域を高い状態に保つために去勢された男性歌手のことを言います。
去勢することで男性ホルモン分泌を抑制して、声変りを人為的になくしたのですね。
成長ホルモンは問題なく分泌されるため、成人男性の肺活量と音域を併せ持つ声の超人を作りだすことができたそうです。
現代に続くバロック時代の有名曲
この時代は現代でも耳にする有名な曲が多くあります。
例えば・・・。
【ヴィヴァルディ:四季】
【J・S・バッハ:G線上のアリア】
【ヘンデル:水上の音楽】
【パッヘルベル:カノン】
現代に続くクラシック音楽と言われるものが確立していったのもこのバロック時代なんですね。
豆知識
ロンドンのセント・ポール大聖堂は、ヨーロッパ最大のバロック様式の聖堂です。
その昔ここの少年聖歌隊員たちは、他の聖歌隊の指揮者に誘拐されることが多くありました。
誘拐する理由は、自分の楽隊で「歌わせる」ためだそうです。
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