今回紹介するのはM・ナイト・シャマラン監督による奇作「オールド(OLD)」です。
通常、成長や老いは時間とともに誰もが経験する自然の法則です。
しかしこの法則が乱れ、一瞬で老いるほどの早い時間の中で過ごすことになったら、人間はどのような状態になるのでしょう。
この「オールド」は、そんな特殊な空間における人間の極限状態を描いた作品となっています。
それで以下にあらすじから紹介していきます。
あらすじ
人里離れたリゾート地を訪れた家族たち。
秘境のビーチへ招待された主人公一家は、そこで平和なバカンスを楽しむことに。
あるとき一人の母親が、目を離した隙にいなくなってしまった6歳の息子を探すためにたずねてきます。
しかし、「ここだよ、ママ」と言う声の主に目をやると、そこには6歳とは思えぬほどに立派な青年が立っていました。
このビーチ、何かがおかしい……。
そう気づいたときには、すでに彼らは脱出の術を失っていることに気付かされます。
常に早く時が過ぎるこの空間で一体何が起こっているのか、そして彼らに待ち受ける運命は……。
急激な老いと死が迫るスリル
子どもは大人に、大人は老人に、病気の者は急激な病気の進行とともに死んでいくという世界観であり、皆死に向かって進んでいくというスリルを感じる作品です。
精神が子どものまま身体が大人になるという設定もあり、行動が子どもっぽい所に違和感を感じることもあります。
それはそれで設定だと思って楽しむことができれば、この映画の大部分は楽しむことができると思います。
この映画も賛否ありますが、否の意見の多くはシャマラン監督がこの設定を活かそうと色々詰め込んだ点にあります。
個人的にはそういった詰め込みが好きだったりしますが、合わない人もいるみたいです。
ただ、リアル路線過ぎず普段とは違うスリラー系映画を観たいという方にはオススメの作品です。
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