2013年に17,508もあったインドネシアの島の数は、現在13,466まで減っています。
理由は、国連が指定する島の定義から外れた数え方をしていたからだそうです。
国連海洋法条約第121条によると、島の定義は
(1)自然に形成された陸地
(2)水に囲まれている
(3)高潮時でも水面上にある
とされています。
インドネシアが行った以前の調査では、満潮時に水没するものや岩礁なども数えていたことから、数え直した際の島の数が大幅に減ってしまうことになりました。
さて、今回の記事では日本においての島の数についてのお話です。
なんと最近の調査によって、国連海洋法に当てはめた場合、島の数が倍以上になるとされています。
Science Aleart及び、国土交通省の記事からまとめていきます。
参考記事)
Japan Appears To Have Thousands More Islands Than It Ever Realized
国土交通省 国土地理院 我が国の島を数えました 2023年2月28日
島の数が倍以上に
現在、日本には6,852の島(前回調査時の1987年調べ)があり、そのうち260の島に人が住んでいると記録されています。
2023年2月の国土交通省の調査によると、120,729もの島があると発表されました。
海洋法に関する国際連合条約は、島の定義を“満潮時に水上にある、水に囲まれ、自然に形成された陸地”としています。
陸地のどこかが完全に水に接しており、海に飲み込まれることがないかを定義することは、思ったほど簡単ではありません。
太平洋を取り囲む、環太平洋ベルトの一部として、日本列島は地質学的に活発な地殻変動の影響を受けます。
火山活動やその他の自然の力によって多くの島々が行き来し、地殻変動によって島の高さが上下することもあります。
その典型的な例として、エサンベ鼻北小島が挙げられます。
この島は、北海道北部猿払村の沖合およそ500メートルに存在した無人島です。
領海を決める起点となっていた島でしたが、現在では完全に海に飲まれ、島ではなく非常に水深の浅い浅瀬になっています。
この島が領海に関係しなかったとしていたら、島の消失は完全に見過ごされていたでしょう。
日本政府は、2021年の国会会期から、最新のデジタルマッピング技術を利用して、点在する陸塊の調査を実施しました。
35年前の調査では、いくつかの別れた島が一つの島としてカウントされていたため、正確な島数を把握することができませんでした。
コンピューターによる調査では、米国の島の定義に適合する100,000の陸塊が発見されましたが、長さが100メートル以上のもののみが、日本の島のリストで正式に認められます。
「今回定義した島数はまだ最終決定ではなく、公式に認められたとしても、日本の領土、領海の形を再定義することはありません」と国土交通省は述べています。
しかし、今後、地政学的な観点から、領土、領海で問題が起こった場合、自国の領土としての根拠にはなることでしょう。
ちなみに前回までの世界の島数ランキングは以下となっています。
1位:スウェーデン221,8002
2位:フィンランド180,0003
3位:ノルウェー55,0004
4位:カナダ52,4555
5位:インドネシア13,4666
6位:オーストラリア8,2227
7位:フィリピン7,6418
8位:日本6,8539
今回の調査によって、日本の島数が120,729に増えたので、インドネシアを抜き5位に躍り出ました。
4位であるカナダの壁は分厚いですね……。
それこそ天地がひっくり返らない限り、これ以上はむずかしそうです。
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