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シュラクサイの天才アルキメデスは、人生の中で多くの発明をしました。
今回は彼の代表的な発明をいくつか見ていこうと思います。
アルキメディアンスクリュー
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アルキメディアンスクリューは、水をくみ上げることができる装置です。
歯車を回すことで筒の内部にある螺旋状のスクリューが回り、継続的に水をくみ上げることができます。
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それまでの井戸のように、何度も桶を上げ下げする必要のない画期的な仕組みでした。
元は船に溜まった水を排水する目的でつくられたと言われています。
この仕組みは粘性のある液体の運搬に使われたり、上から水を流すことでスクリューを回転させ発電するなど、現在でも様々な分野で活用されています。
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投石器
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紀元前4世紀頃、既にねじりばねなどを用いた投石器が開発されていました。
アルキメデスはそれまでの投石器の設計を見直し、最大で80kgの岩を城内から打ち出せるよう改良しました。
彼は自ら設計した投石器や大型弩弓を城壁に配置し、陸や海からくる敵に備えたそうです。
アルキメデスの鉤爪
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「支点さえ用意されれば、地球さえ動かしてみせよう。」
てこの原理を発見したアルキメデスの言葉ですが、このてこの原理を応用した防衛兵器も開発しました。
名前をアルキメデスの鉤爪と言います。
クレーンの先に爪をつけ、てこと滑車の原理を使い敵の船を沈没させることができたそうです。
城壁が海に面しているシュラクサイでは有効に働いたと言われています。
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スチームカノン
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またアルキメデスは蒸気機関を使い岩を射出する兵器も開発したといいます。
上の図は後にレオナルド・ダ・ヴィンチがアルキメデスのアイデアをもと作り上げた、アルキトネール(Architonnerre)というスチームカノンの草案です。
レオナルドのアルキトネールは成功まで至りませんでしたが、過去に起こったシュラクサイ包囲戦にて使われたと言われています。
アルキメデスの熱光線
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極めつけは太陽光を利用した熱光線です。
鏡に反射した太陽の光を敵の船の帆や船体に当て炎上させる兵器です。
絵のような鏡一枚だけで実現できたかは疑問ですが、逸話として残っているほどには有名な発明です。
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これらの兵器は実際に使われたものもあれば、噂のひとつとして語り継がれているものあります。
参謀としてのアルキメデス
しかしアルキメデスが天才といわれたのは、これらの兵器開発だけではなく敵から城を守る防衛戦術や戦略にありました。
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ローマなどの強大な敵国から国を守るためシュラクサイの防衛担当を任されたアルキメデスは、兵器の的確な配置や敵の戦術を逆算した策を用いました。
アルキメデスの戦術と要塞都市シュラクサイ。
そしてシュラクサイの裏手を守る難攻不落のエウリュアロス要塞の前に、ローマ軍は2年以上も足止めをくらいます。
最終的には2年の間にローマ軍が囲った内通者によってシュラクサイは内側から崩壊し、シュラクサイの防衛線は崩れることになります。
シュラクサイを制圧したローマ将軍マルケッルスは、アルキメデスは生かすべきだと考え”アルキメデスは殺すな”と命令を下します。
ある兵士が略奪の最中、アルキメデスの研究室(海岸とも言われる)に押し入った際、彼は何かの計算をしていたそうです。
いくら問いかけても無視をするアルキメデスに兵士は怒り、彼を殺してしまいました。
彼の最期の言葉は
「私のサークル(数式)を崩すな!」
だそうです。
アルキメデスが75歳の頃でした。
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周りが危機に瀕していても自らの研究を続ける、アルキメデスらしい最期でしたね。
他の話によると命乞いをしたとも言われていますが真偽の程は分かりません。
いずれにしろ、もし彼が生きていたら現在の科学はまた違ったものになっていたかもしれませんね。
以上、アルキメデスでした.
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